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「死にたい」とまでは思わないけど、生きていたくもない。

たまに
どうしようもなくなる時がある。

どんなに調子が良い日々が
続いていたとしても。

それは突然、やってくる。

上手く食べられなくなる。
お腹が減っているのに食べるのを我慢したり、
お腹がいっぱいなのに食べ続けたり。

自分が嫌いになる。
自分がブスでブタで
どうしようもない人間だと思う。

少しずつ身につけてきた
自信が
ポロポロとはがれていく。

ついさっきまで
❛このままの私でいいんだ❜
そう思えていたのに。

昨日あんなに楽しかったのに、
あなたとたくさん笑ったのに。

ねえ。
いつになったら
普通に食べられるようになるの?
いつになったら
食べるのが怖くなくなるの?
いつになったら
食べても後悔しなくなるの?
いつになったら
太るのが怖いという気持ちがなくなるの?

ねぇ。
いつになったら
今のありのままの自分を
本当に
許せるようになるの?
認められるようになるの?
食べ物に捉われず、
体型に左右されず。

ねぇ。
あと何年、
この病気と戦うの?

毎日毎日、考えてる。
考えてしまう。
気づいたら頭の中にあるんだ。
食べること、体型のこと。
考えても意味ないこと
分かっているのに。

ヒマな時間が怖い。
ゆっくりする時間も怖い。
気を抜いたら食べてしまうから。

本当は映画だって観たい、
テレビもゆっくり観たい、
家でのんびりしたい。
だけど食べてしまう。

手が塞がることをしたい。
身体を動かすことをしたい。
食べ物を考える時間から
逃げれることをしたい。

毎日こんな気持ちで
もう何年も過ごしてる。

自分を好きになる系の本は
たくさん読んだよ。
自分を好きになるために
お金もたくさん使ったよ。
それなりに
大丈夫になったことも増えた。
だけど
恐怖がなくなることはない。

右往左往する心がキツイ。
上がったり下がったり、
心がすごい振れ幅で
反復横跳びするんだ。

心と相反することを
してしまう自分がキツイ。
「こうしたい」のに
正反対のことをしてしまうんだ。

頑張るほど上手くいかなくなる。
どんどん悪いほうへ行く。
自分がとてつもなく太って見える。
食べ物がすごく小さく見える。

これが一生続くのかと思うと
楽しかった昨日も
「病気から逃げるためにあるんだ」と、
すべてに悲観的になって
人生が嫌になる。

辛い。

死にたいとまでは思わないけど、
生きていたくもない。

毎日こんなに辛いんだったら。

気づいたらまた、
あなたに
「死にたい」
と口にしてしまった。

あなたがどれだけ
心配しているのか傷つくのか
分かってるのに。
一番大切なあなたに
「死にたい」
と言ってしまう。

ごめんなさい。

だけど。
分かっていて欲しい。

「死にたい」は
行き場のない心の叫び。

「死にたい」と口にするほど
今は辛いけど、
本当は
このワケのわからぬ感情から
抜け出して
普通に戻りたいの。

ただ普通に生きていたいの。
ただ、
普通に食べられるようになりたいの。

食べることも
体型のことも気にすることなく、
平凡な毎日を送りたいの。

あなたと笑っていたいの。


私、
普通に生きられるようになったら
それだけで幸せ。

「普通」の難しさを
苦しいほど実感してるから、
普通に暮らせるだけで
幸せなの。

わがままかな?

「私の気持ち分かるはずない」

寄り添ってくれるあなたに
そう泣き叫んだ時もあった。

だけど、
やっと分かったの。

どんな病気だとしても
どんなに親しい仲でも、
相手の気持ちを
分かりきるなんて
きっとできないこと。

それでも私が辛い時、
あなたの心は同じように痛み、
悲しく辛くなることを。

分からなくても、同じなんだと。

私のこと
ずっと見守ってくれてる
あなたこそ
「本当の幸せ」を
知ってるよね。

私が笑うとあなたは
とっても喜んでくれる。

いつも
「普通」を願ってくれて
ありがとう。


これでもね、
たまにご褒美みたいにやってくる
普通な時間は、
とっても幸せなの。

「美味しい」
「楽しい」
「心が落ち着いてる」

それだけで笑顔になれるの。

そんな私を見て
あなたも笑って。
とっても幸せなの。

「普通」で幸せになれるなら
可愛いよね。


今は上手くいかなくて
迷惑かけてしまうことが
申し訳ないけど。
とっても悔しいけど。

私、
やっぱり、頑張りたい。
また前を向けるように。

諦めたくない。
一度しかない人生だもん。
あなたと
たくさん笑っていたい。

どんな時も、
ここで終わりじゃないから。

迷うだけ迷って
泣いて疲れて全部嫌になって、
それでも乗り越えて
落ち着いたら。

見えなくなってるだけで
本当はすぐ側にたくさんある
「幸せ」を
見つけに行きたい、
拾いに行きたい。

あなたと
大好きな空と大好きな花を
見に行きたい。

あなたの隣で
ステキな景色を眺めている時、
私の心自由になるの。
生きてるっていいなて
思えるの。

とらわれていたモノから
解放されて、
全てに感謝できるの。

病気にだって感謝できる時もある。

だからもう少し、待っててね。

あと少し元気になったら
また歩き出すから。
ステキな景色を
見に行こう。

あなたとならどんな旅も
楽しいから。
あなたとならどんな人生も
乗り越えられるから。

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(あとがきは下記へ)


泣き虫 パン子

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