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摂食障害の人の力になりたい

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摂食障害のあれこれをそれなにり経験したからこそ、「摂食障害に悩む人の力になりたい」とはじめました。誰かの何かになれたら幸いです。摂食障害以外にも、心で疲れている人の力になれますよ… もっと読む
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『30歳、OL摂食障害』があなたに届きますように

先日投稿した、 「30歳、OL摂食障害 ~苦しい。だけど私、 病気になってよかった~」。 この作品を 誰に向けて書いたのか、 どんな人に 読んで欲しいのか。 その肝心な部分を、 作品の最後の章に 綴っていたので、 春の写真とともに 下記に抜粋します。 ~最後に伝えたいこと~ ―――――――――――――――――――― DEAR 作品に出逢ってくださった皆さまへ note創作大賞関係者の皆さまへ 摂食障害に悩むあなたへ 摂食障害の家族を抱えるあなたへ 摂食障害かもしれない

30歳、OL摂食障害~苦しい。だけど私、病気になってよかった~

全部がひとつにつながる時がある。 ピタッと 人生の問いが解けたようなあの瞬間。 私のこたえは 『ゼロ』だった。 序章 幸せになりたいのか、 不幸にはなりたくないのか。 お金持ちになりたいのか、 貧乏にはなりたくないのか。 目的はよく分からないけど、 いつもどこか未来が不安だった。 だから、 正体の分からない、 その不安を解消するような 生き方をしてきた。 思い返せば。 私の人生、 ストイックな性格のおかげか、 だいたいなんでも 平均以上になれた。 小学校の

「死にたい」とまでは思わないけど、生きていたくもない。

たまに どうしようもなくなる時がある。 どんなに調子が良い日々が 続いていたとしても。 それは突然、やってくる。 上手く食べられなくなる。 お腹が減っているのに食べるのを我慢したり、 お腹がいっぱいなのに食べ続けたり。 自分が嫌いになる。 自分がブスでブタで どうしようもない人間だと思う。 少しずつ身につけてきた 自信が ポロポロとはがれていく。 ついさっきまで ❛このままの私でいいんだ❜ そう思えていたのに。 昨日あんなに楽しかったのに、 あなたとたくさん笑っ

P.S 摂食障害に悩むパートナーやご家族をお持ちの方へ

あとがきです。 もし、 大切な人が 「死にたい」と口にした時、 それは 「死にたい」 が本音じゃないかもしれません。 「死にたいとまでは 思っていないけど、 生きているのも辛い」 なのかもしれません。 それが上手く言語化できなくて 「死にたい」と 言葉にしているのかもしれません。 だけど 「死にたい」と口にするくらい その心は今、 とってもとっても辛い状態です。 「死にたい」のは 嘘でもないし、本当でもない。 そう思います。 そして、 「死にたい」と同じくらい 「

山登りで乗り越えた、「今の自分を認める」という壁 ~摂食障害、心に住むモンスターとの付き合い方~

たまに。 とてつもない恐怖に 全身が 襲われることがあります。 どんどん 太ってしまうんじゃないかという恐怖 食べるのが止まらない恐怖 私には何もないという恐怖 一人になってしまうんじゃないかという恐怖。 反動、過食、喪失感。 それに伴う、希死念慮…。 自分の心のハンドルを 握れなくなるくらい、 得体も知れない感情が 湧き上がってくるのです。 私は数年前、 摂食障害と診断されました。 ピーク時は30キロ近くまで体重が減り、 骨と皮になっていく身体を 嬉しい、とさえ思って

何で摂食障害になったんだろう?

「何で摂食障害になったんだろう?」 きっと、 一度は思ったことがあると思います。 私は軽く1000回以上は思ってきました。 でもきっと、 そうなる生き方をしてきたんだと思います。 雷が落ちて感電するとか 野球ボールが顔面に直撃するとか。 そんな、 どうにもならない偶然とは違う。 知らず知らず 「摂食障害」というゴールに向かう レールを辿ってきたんです。 そうならない生き方だってできたはず。 その時の環境次第では 一歩道の違う、 「アルコール依存症」 「買い物依存

私たち夫婦が「摂食障害」の漫画を描く理由。

「摂食障害」と名づけられた時、 「摂食障害」という病気になった気がした。 「摂食障害」という 病気の箱に入れられた気がした。 箱から出れた時、 私全体が「摂食障害」に 囚われていたことに気づいた。 「摂食障害」は 私のたった一部なんだと気づいた。 そして。 私と同じように 「摂食障害」という箱の中に 閉じ込められて苦しんでいる人が たくさんいるんじゃないかと思った。 by パン子 パン子は「摂食障害」らしいけど、 ボクは病気じゃなくて クセだと思っている。 だから

何歳になっても「親に愛されている」ことが、自分を認めるチカラになる。

「ねぇねぇ、パン子ちゃん! 私、パン子ちゃんに とっても感謝してるの。 すごい発見をしたの! どうしても伝えたくて。」 笑子さんが 星のようなキラキラした笑顔で 腕を寄せてきてくれた。 「え?何何?どうしたんですか?」 今日は一段と70歳には見えない、 まるで子どもみたいに 無邪気な笑子さん。 それは 朝の日課である体操と散歩を終え、 バイバイスポットで みんなと別れたあと。 直前まで 何か考え事をしているように 静かだった笑子さんが 「待ってました!」と言わんば

感謝が私にくれたもの。

ただ、ただ。 感謝。 見つけてくれてありがとう。 受け取ってくれてありがとう。 感じてくれてありがとう。 伝えてくれてありがとう。 たくさんの ”あなた”に感謝している。 今の自分がいるのは “あなた”のおかげ。 今日も感謝が溢れる。 そして。 誰かが感謝を伝えてくれた時、 いつも浮かぶのは 遠く離れた友の笑顔。 あの子の笑顔。 救われた。 涙が溢れた。 笑顔になれた。 あなたの笑顔の前では 素直になれた。 あの頃の私は もらってばかりだった。 だけど。 いつの日

やめる勇気で手にした、たったひとつの宝物~睡眠と仕事と病気編~

分かってはいるけど、やめられない。 やめたらいいことも、分かってる。 やめれることなら、もうやめている。 本当は、本気で手放したいなんて 思っていないのかもしれない。 きっとみんな、 そんな何かを抱えてる。 ……… はじめまして。 こんにちは、泣き虫パン子と申します。 旦那さんである、パンの耳男くんと 夫婦でたまに漫画を描いています。 もぐもぐ。 これは漫画の私たちを クッキーにした時の写真です。 無心にオレオを食べている耳男くん。 その頭は ほんわか

今から摂食障害のことを踏まえた、30000文字の実話をアップします。

今日は、思い切って Instagramの漫画の方に これから更新する 実話(note)を載せたいと思います。 『ボクの奥さん、摂食障害』 https://www.instagram.com/nakimushi_panco/ ドキドキ。 旦那さんが 「私が書く言葉が好き」と ずっと昔から言ってくれるし、 「伝えてみな」と 背中を押してくれたし、 きっと大丈夫だよね。 摂食障害になって数年。 体調がいい時も悪い時も 楽しい時も辛い時も 最高な時もどん底な時も 知ってるから、

はじめまして、摂食障害の人の力になりたい

はじめまして、”泣き虫パン子”と言います。 年齢は33歳で 結婚する気も、結婚する気配すらなかった 31歳のある日、 突然結婚すると決めて 0歳からの幼なじみとゴールインしました。 今は主婦。 結婚するまでは、広告を書いたり 雑誌をつくったりしていました。 性格は、スタバのチャイティーラテを 飲みたいと思いながら カルディで買った粉のチャイで スタバの雰囲気を 20回くらい味わうタイプです。 そして、空が好きです。 そんな私ですが、30歳の時 新しい個性が命名されま

仕事を辞めて1年9カ月。やっと自然に、眠くなるようになった。

新婚の頃、睡眠薬を飲む私に、旦那がよく言っていたセリフ。 『眠れんでもいいやん』 そうなんです。 そうよね。そうやん、なんです。 私もそう思うでやんす。 寝れなくても、次の日仕事があるわけでも、 はずせない予定があるわけでもないやん、て。 どんなに寝不足でも、例え1週間寝れなくても、 家でボーっとしてればいいやん、て。 しかし摂食障害になってから、 睡眠薬を飲む目的が「眠るため」ではなく、 「過食を防ぐため」になってしまったから 困ったもの。 夜になると自

カウンセリングについて

みなさんは今、カウンセリングに通っていますか? 私は通っています。 摂食障害と言われて、気づけばもうすぐ3年が経ちます。 カウンセリングですが、 必要と思う人もいれば必要じゃないと思う人、 合う人もいれば合わない人もいるかと思います。 10年以上(受けていない期間もありますが) 経験してきて思うことですが、カウンセリングは 「意味があった」と自分が実感できることが とても大事な気がします。 そのためには、 相性のよい先生との出会いと共に、 カウンセリングの目