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「ゆっくりペース」

(登場人物は仮名です)

こうもりあそびばは、誰もがふらっと立ち寄れる場所であってほしいと思っている。

あそびばでは名前を知らない子ども同士が、いつの間にか一緒に遊んでいるということがよくある。
一緒に遊ぶなかで次第に互いの名前を知り、学校名を知り、学年を知る。属性を知るよりも前に、その子との関係ができる。それは子ども同士もそうだし、私と子どもとの関係もそうだ。

マイが特別支援学級に在籍する子だと知ったのも、彼女との関係ができてからだった。

彼女は他の子がする遊びに合わせることはなく、いつも自分のしたい遊びをする子だった。特に、一人でものづくりをすることが多かった。
ちょっと人と違うことをする子は大歓迎なので、あそびばでのその子はまったく違和感がなかった。というか、同じように一人でものづくりすることが好きな私は、似たものを感じて、むしろ好感を持っていた。

話は変わるが、私自身の話を少ししておく。

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こうもりあそびばは自己資金で平日の夕方に毎日開けていましたが、子育てが中心になってきて、現在はほぼ休止状態。今後のサポートは、執筆活動の諸費用(取材の費用、冊子『小さな脱線』の制作など)に充てます。少額でも非常にうれしく、助かります。