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小説感想や関連記事、雑誌等の出版物全般。(電子含)
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2024冬 京アニ・お京阪・宇治・大津

昨年末、恒例のお伊勢参り後に、関西(京都)入りしました。 その際の、写真等の備忘録であります。 12月30日(月) お京阪宇治線 六地蔵駅 六地蔵は、宇治散歩では起点となっていまして、夏に続いて木幡迄歩きました。 冬の京都の朝は、やはり底冷えでありました。 木幡 木幡と言えば、やはり京アニでありますね。(JR寄りなので"こはた"としてます) 2025年も、新作アニメが複数ある様なので、楽しみにしております。 木幡駅では、ユーフォの看板が健在でありました。 新作アニ

婚活マエストロ 宮島未奈

『成瀬は天下を取りにいく』の宮島未奈さんの新刊です。 読み易い心地の好い文章に、すっかり魅了されていますね。 婚活マエストロ ん?文藝春秋社だっけ? そう、"成瀬"は新潮社でした。 『別冊文藝春秋』誌の、連載作品だった模様ですね。 お話は6話に分かれていまして、作中時間としては僅か3ヶ月弱の物語でありました。 静岡県浜松市在住の主人公である猪名川健人は、在宅Web(炬燵記事?)ライターであります。 大学入学以来21年間住み続けている、マンション大家の推薦で、婚活会社の紹

3位

JCの青春譚? 朝のNHKニュースで、偶々見掛けました。 書籍、2024年間ベストセラー(日販調べ)の総合3位に、『成瀬は天下を取りにいく』が入りました。 (続編『成瀬は信じた道をいく』は12位) おめでとうございます。 1位の作品は、確か映画化されていたかと思いますから、私もタイトルは存じ上げておりますけれども、『成瀬』はそう言ったメディアミックスが無い状況でもありましたから、シンプルに凄い結果であると思いました。 勿論、本屋大賞受賞がかなり大きかったのは確かですが(私

成瀬は信じた道をいく 宮島未奈

「膳所から世界へ」 あさぼらけ☆おはかれ〜! 瀬をはやみ〜 成信? そんなこんなで 早速の、続編読了でありました。 「200歳まで生きる」·「大津にデパートを建てる」を大きな目標に、滋賀県大津市で奮闘している、成瀬あかりのお話です。 因みに成瀬の目標は、大小様々あるみたいです。 成瀬は信じた道をいく今作は、5編と前作から1編減ではありましたが、何れも珠玉の物語でありました。 成瀬あかりと愉快な仲間達?のお話であります。 ときめきっ子タイム [33頁] ときめき坂は実

成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈

大津の熱気に当てられて、読んでしまいました。 ソフトカバーなんて、ホント久々に買っちったよ。 略称は、成天なのかぁ。 滋賀県大津市を舞台に、実名をバンバンと繰り出して来る、地元民なら狂喜乱舞必至な短編集でありました。 大津市民の西武愛がまた凄いのですが、これは百貨店の他にも、近江鉄道(大津市内はバスのみ)が西武鉄道系であるとか、大津プリンスホテルがあるとか、色々あるかと思われます。 レオマーク(西武グループの証)の入ったバスが街中を走っていれば、そりゃ刷り込まれると言うもの

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話 武田綾乃

今年6月発売の、最新刊です。 出版界の慣例で、奥付は7月なんですが、私も7月に手に入れました。 発売前に増刷がかかる程の大人気だった様ですが、私の手元には初版が届きました。 (以前何処かで重版と書いたのですがそれは誤用の様で正しくは増刷です) 実は、8月頭に読み終わっていたのですが、諸々の事情もあって後回しになってしまいました。 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のみんなの話 〜開幕・スケルツァンド〜 [3頁] 北宇治高校吹奏楽部の久石奏が2年生となり、新入部員

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編 武田綾乃

黄前久美子3年生編、そして『響け!ユーフォニアム』の集大成となる、後編であります。 まぁ原作ベースで言うと、この後に既読のスピンオフと、出たばかりの最新刊としての短編集がありますけれどね。 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、 決意の最終楽章 後編 先ず最初に、アニメ改変騒動で原作者である武田綾乃さんがコメントを発表する異例の事態となり、一部の何者であるのかは知りませんが、一線を越えてしまった事は大変残念でありました。 更に、アニメ制作担当の京都アニメーションに於い

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 武田綾乃

2週間程前に、第3期アニメが終わったばかりで、早速の原作履修でありました。 昨夏公開の「アンサンブルコンテスト」でも、半年間のインターバルがありましたから、個人的にも熱の入り方が違うのは確かにありました。 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、 決意の最終楽章 前編 黄前久美子3年生編です。 生まれ変わった、北宇治高校吹奏楽部の3年目でもあります。 前編と言う事もあるにせよ、一部巷間で噂されていた最大のギスギス展開とやらも、思った程の感じでも無かったです。 但し、不

トラペジウム 高山一実

読んでから見るか、 見てから読むか。 見てから読みました。 角川文庫とか、久々に読みましたね。 今や、メディアミックスは基本中の基本ですが(知らんけど)、昭和の角川書店(現KADOKAWA)はメディアクロス(書籍と映像)を打ち出す先駆者でありました。 そんな感慨はさて置き、スニーカー文庫では無く、角川文庫での出版と言う辺り、この作品の立ち位置も想像出来るかと思われますが、元々単行本で出版されていますから、そりゃそうでした。 この数ヶ月と言えば、『某ユーフォニアム』の原作

響け!ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌

ユーフォ原作履修も、11巻目(スピンオフ含)となりました。 (シリーズの通しでは7巻目) 先頃、京都で購入したものなので、ダブルカバー(アニメ絵)仕様であります。 一寸面白い構成で、短編(そこそこのボリューム)2作と、著者インタビューや吹奏楽やシリーズの解説が収められていて、ある意味ユーフォシリーズ久美子1年生編の集大成の様でもありました。 響け!ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌01 冬色ラプソディー   〜北宇治高校 定期演奏会〜 [106頁] 時系列で言うと

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話

新作TVアニメシリーズ放送直前、漸く重版出来(おせーよ)で店頭に並んだ当日に、京都の大垣書店で購入していました。(帯代わりのダブルカバー仕様ですよ) いざオンエアが始まると、不思議と原作履修熱も一段落してしまい、すこしづつ読み進めて、やっと読了と言うところでした。 勿論、本編5巻の他に短編とスピンオフを合せて9巻分を読んでいましたから、慌てる必要も無かったですし、そもそも読書の時間を取り難かった事もありました。 一応、黄前久美子3年生編は、TVシリーズ終了後迄温存予定ですが、

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話

スピンオフの立華高校を挟んで、戻って来ました。 最終楽章(前後編)は温存するにしても、まだ3巻の短編集が残っていて、其内の1番新しい巻ですね。 スピンオフも含め、通しで10巻目に当たります。 相変わらずの、入手困難なのですよ。 今作には、13篇の短編作品が収められています。 長短様々でありますが、昨夏公開の『アンサンブルコンテスト』の原作も含まれていて、アニメ化された原作履修も一応コンプリートですかね。 (一応他の短編エピソードがアニメに組み込まれている可能性もありますが現