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アラサーだからこそちゃんと告白して付き合った話(中編)

初めましてから1週間後、2回目はドライブと水族館という王道デートをすることになった。

2回目に会う相手の車に乗るということはあまり安心とは言えないけど、カラオケに強引に誘って来なかった点で私は勝手に信頼してしまっていた。(みんなは気をつけてね!)

彼氏が車を出してくれたものの、「今日に限ってクーラーが壊れて…本当すみません…」と最初からハプニングが起きてた。(この時5月末でそこそこ暑い)

私は水野敬也さんのスパルタ婚活塾の「デート中何が起きても『逆に楽しい』と言え!」を徹底してるのでこのくらいのハプニングは「逆に外の空気吸えて良い!楽しい!」と言った。

水族館までの車の中でお互いの子どもの頃をして、楽しく過ごした。

水族館に着いて入口に消毒液の置かれたテーブルが左右にあって、私は左に彼氏は右にと別れて消毒をして振り返ると彼氏が見知らぬ子ども連れのお母さんに「すみません!ありがとうございます!」と頭を下げられていた。

テーブルの上に置かれた消毒液に手が届かなかった子どもに消毒液を取ってあげてたようで、誰かに見せるためではなく自然に子どもに優しくしてる姿を見て「あれ?これ恋かも」と思った。

ちなみに彼氏はこの時のことを全く覚えてないらしく「え!?俺めっちゃ良いやつじゃね?」と言ってた。そうだよ、あなたは良いやつだよ。

水族館の中を2人で見て周りペンギンの可愛さに癒され、クラゲのふわふわした姿を見て生まれ変わったらクラゲになりたいと思ったり。

お昼ご飯は水族館の中にあるレストランでローストビーフ丼を食べた。(魚を見たあとにガッツリ肉を食うな)

ご飯を食べつつ、周りに子ども連れの家族が多かったこともあって「私子どもが欲しいから早く結婚したいんですよね」と2回目に会う相手に話すには重すぎることを話した。

言った後に「やばい、付き合ってもないのに重かったかな」と思ったけど「わかります!僕も子ども欲しくて…欲しくなかったら結婚は考えてないと思う」とまさかの共感をしてくれた。


ご飯を食べたあとイルカショーを見て水族館を出て海沿いをドライブするというなかなかの王道デートをしていた時車から変な音がし始めて、「ちょっとごめん、そこの駐車場入るね」と言って近くの駐車場に車を停めて降りて見ると車の部品が外れかけてる。

クーラーの故障に続いて部品が取れるハプニングという人によっては「無し」判定しそうなことが起きても逆に面白くて私が笑っていると、

「ごめんね、せっかくのデートなのに…」

これ!!!!

私が恋だと確信した瞬間はこの一言。

「デート」って言葉に出して言う人ってあんまり居なかったからハッキリと「デート」って言われたことで私は完全に好きになった。

彼氏はこの時「やばい!絶対嫌われた!終わった!」って思ってたらしい。後日談聞くの面白い。

何とか車が直って帰り道の中で高校から大学、就職までの話を彼氏が話してくれていて「色々あったけど、でもあの時あの大学を選んだから今福岡に居るし…こうやって出会えたわけだし」と口説こうとしてるのか運命感を出してきたけど口説き慣れてなさそうなぎごちなさに笑いがかってしまって「そうですね」と冷たく返してしまった。

「口説かれるより口説きたい」

が私の婚活のモットーだったもんで。

そんな感じで2回目はハプニングがありつつも楽しく過ごして私は完全に彼氏を好きになった。

この車のハプニングを私は「この人となら何が起きても笑えるな」って思えた良い思い出だけど、彼氏の中では「焦りまくった嫌な思い出」みたい。

この日の話を彼氏がこの前私の両親に「2回目のデートで俺のボロ車が故障したんすよね…」って話してたのがエモかった。


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