SIerからweb系に転職したけど、結局SIerに戻ることになった話
私は新卒で外資系SIerに入社しました。
その後web系エンジニアになるべく、スタートアップへと転職しましたが、わずか1年足らずでまたSIerに戻ることを決意しました。
一見、キャリア的には失敗に見えるかもしれませんが、ITスキル面に留まらず、転職に対する向き合い方など、この期間に多くの学びを得ることができました。
失敗&それを乗り越えた成功体験、反省点等々・・・色んな角度で以下を読んでいただければ幸いです。
また、現在IT系のキャリアに携わっている方だけでなく、
SIer気になってるぞ!という方や、
プログラミングの勉強してエンジニアになるぞー!と奮起している方、
はたまた駆け出しエンジニアになってみたい!という方に対しても
少しでも新しい気づきを提供できればいいなと思っています。
なんで新卒でSIerに入ったのか
SIerは「システム開発にまつわる全ての業務を引き受ける企業」と理解しているのですが、
私が学生時代から求めていた「海外国内問わず通用するスキル(ITスキル、マネジメントスキル)※」を伸ばす環境としてはぴったりだと感じたので入社を決めました。
※大学時代に台湾に留学経験をしており、台湾の現地企業でいつか働きたいと、憧れを抱いてました。そのため、台湾において自分の市場価値を高めるため、3つのスキルを掛け合わせるべく(よくいう掛け算の法則です)中国語 × マネジメントスキル × ITスキルが必要と考えました。
中国語は留学経験時にある程度喋れるようになったので、残りのマネジメントスキルとITスキルを会社で身につけたいと思いました。
外資系SIerの新卒入社のリアル
大学時代、まともに開発したことない文系出身の私は、現場での仕事が本当に新鮮でした。
主にやった業務は以下の通り。
・設計書作成
・Java/HTML/css/JavaScript(jQuery)を使った開発
・テストケース作成/打鍵/レビュー
・海外のオフショアメンバーの進捗管理および品質管理
・仕様定義などの顧客折衝
上記は自分が身に付けたいと希望していたスキル(ITスキル・マネジメントスキル)の成長にかなう業務内容であったので、今でも本当に良かったと思っています。
しかし、現場には、技術を理解できていないリーダーやマネージャーがいて、そのような方々は「サッカー選手のフィールド技術もよくわかっていないのにサッカーの監督をしている」かのように私の目には写りました。
そんな中、自分自身も以下のような経験があり、私はだんだんと開発スキルを身に付けることの重要性を強く意識するようになりました。
・中国人の開発者(オフショアメンバー)のマネジメントをしていた際、彼らが書いたコードを理解できず、質問に多くの時間を費やしてしまった
・仕様が変わることで開発にどんな影響があるのか想定つかず、お客さまに自分の言葉で説明することができなかった
今後の長いキャリアを考えた際に早い段階で開発経験を積んでおいた方が、より一層現場で活躍できる!と思ったのです。
私は自分の対人スキル、コミュニケーションスキルが強みだと思ってるので(笑)、開発をモクモクとずっとやるのではなく、ゆくゆくはまたSIerに戻って開発のこともわかるリーダーになれればなと考え始めたのです。
web系企業への転職
開発経験を身に着けるべく、私は転職を決意しました。
ただ、当時の私は開発経験が積める企業をどのように選定すべきか、一切知見がありませんでしたので、Twitterのハッシュタグ #駆け出しエンジニアと繋がりたい を手当たり次第に見ていきました。
そこで、勝又さん※1 のyoutubeやオンラインサロンを知り、どうやらweb系企業※2 に入れば開発スキルが鍛えられそうだという結論に達しました。
※1 勝又さん
勝俣さんは、エンジニア内のインフルエンサー。エンジニア向けオンラインサロンはエンジニアフィールドで国内最大規模。
※2 web系企業
Webを使って自社サービスを提供する企業のことです。
有名な企業だと、楽天・メルカリ・Yahoo!・サイバーエージェントなどがあります。
転職活動の軸は以下2つに設定しました。
①Reactを使っている会社のフロントエンドのポジション
SIerで画面周りの開発をやっていた傍ら、独学でReact/ReactNativeを始め、もっとフロント技術を身につけたいと思ったため。
②会社の理念に共感できること!
自分のモチベーション維持のため。
そして、内定をいただいたスタートアップのweb系企業に転職をすることになりました。
web系企業に転職してみてから
最初はとてもルンルンでした。
というのも、やりたかった開発に毎日8時間も携わることができ、自分のコードに先輩がレビューしてくれるのです。
こちらがお金を払ってもいいんじゃないか?というくらい、プログラミングの学びが多かったです。
しかし、入社して間も無く、突然開発リーダーからこんなことを言われました。
「2週間後からRubyをやってもらうよ」
この言葉を聞いた時、入社前に一切聞いていなかった言語で開発することに恐怖を覚え、冷や汗がとまらなかったことを今でも鮮明に覚えています(笑)
(フロントエンドエンジニアとして入社したはずが、なぜか私はバックエンドのRubyを業務として使うことになったのです・・・。)
背景としては、会社の注力すべきサービスが変わり、当初想定されていたサービスとは異なるもの開発することになったからです。
慌てた私は、その日から急ピッチで「Ruby」を勉強し始めます。
(具体的には上司と相談し、Ruby勉強の登竜門であるRails Tutorialを進め始めました。)
平日の業務後も、
土日も、
全ての時間を割き「Ruby」の習得に励みました。
そして、「Rails Tutorial」を進めるだけでなく、「Ruby」を使って簡単なアプリ(CRUDアプリ)も作りました。
さて、あっという間に2週間が経ち、
そんなこんなでRubyの業務が始まりましたが、
うまくいかない、うまくいかない・・・( ゚д゚)
エラー対処でほぼ1日が過ぎてしまったり、わかんないことだらけで必死にぐぐったり、、、そしてあまりにも業務スピードが遅いので退社後に家でこっそり業務の続きをしたり。。。。
このままではやばいと思い、先輩にペアプログラミングをお願いしたり、こまめにレビュー依頼(プルリク)をし、細かくレビューしていただいたりしながら、少しずつスキルアップを図っていきました。
できないことが一個ずつできていくこと、知らなかったRubyの知識が増えていくこと、レビューでOK(いわゆるLGTM:Looks good to me)をもらったときの達成感など、日々自分が成長しているなぁ〜と感じられてとても嬉しかったです。
入社前にやりたかった言語をメインでは使えていわけではありませんでしたが、毎日エンジニアとしてがっつりコードを書けていることはSIerで経験できないことだったので転職してよかったなぁと思ってました。
web系企業をやめたいと思ったきっかけ
しかし、当初の希望通り開発経験はつめていたものの、会社に対して十分に満足できていたわけではありませんでした。(やはりどの会社も光と影はつきものですね。。)
具体的には以下の2つの理由から、会社を辞めたい・・・と思うようになりました。
①社長の意見が強すぎる結果、会社の雰囲気が非常に悪い
②新しく入ってきたツヨツヨエンジニアにメンタルをやられた結果、開発業務が少なくなる
①「社長の意見が強すぎる結果、会社の雰囲気が悪い」について
私の会社は20人弱のスタートアップでした。
まだ規模が大きくないので、社長は事業に口を出してくることが多々あったのですが、社長の意見は客観的に見ても独特で、現場メンバーとよく対立していました。
議論をしても現場メンバーの意見が採用されることは滅多になく、「社長の意見には逆らえないね」という雰囲気が漂っていました。
そんな状況では高いモチベーションを維持することが難しかったのでしょうか、どんどん人が入れ替わっていきます。
2、3ヶ月で退職していく方も多くいました。
ランチにメンバーと話しても、社長の不平不満が多く、「社長の機嫌を損ねないため、多少の疑問があっても社長の言う通りに行動する」メンバーが多かったです。
コラム:「ベンチャー転職する時は社長をよくみて!」
「社長の意見が強い」は社長が起業した会社なので、社長のビジョンが事業方針/内容、もっと言うと、細々した私たちのタスクに反映されるのは正直当たり前なことだと思います。
だからこそ、入社時に「社長がどんな人か?」「意見が食い違った場合に議論できるか?」を見極めるのは大変重要となってきます。
現に転職活動をしていた際、他ベンチャーの人事から
「ベンチャーは社長の雰囲気で、会社の雰囲気も決まるよ」と言われたこともありました。
なかなか入社前に社長がどんな人かを見極めるのは難しいですが、
これからベンチャーやスタートアップに転職しようとしている方は社長のパーソナリティにも注目してみるといいと思います。
②「新しく入ってきたツヨツヨエンジニアにメンタルをやられた結果、開発業務が少なくなる」について
エンジニアとしての仕事に慣れ始めた頃、
会社のエンジニアチームに新しくメンバーが加わりました。
その方は外国人で、ちょっと日本語がへたっぴ。
「Rubyなんて簡単だよ〜だってgem(便利な機能をひとまとめにしたもの)を使えば簡単に実装じゃ〜ん」と初対面の日に私に言ってきた、ツヨツヨエンジニア。
私はこの方と一緒に開発をすることになるのですが、言い方がなにしろすごく強いんです。
「この処理の実装、君できないでしょ。俺がやる。」
「できない君のせいでおれ残業した。」
などなど。
開発したことがないものでも、ぐぐりながら開発し、「できること」を増やしている中で、このように「できない」と決め付けられるのは心にズシンときました。
ただ、その方は外国人です。
日本語のレパートリーが少ないこともわかっているので、悪気なく言っていることはわかっています。
自分を何度もなんども「気にしない。気にしない。」となだめてましたが、どうしても脳内では日本語として「私できない」と処理されてしまい、「うん、どうせ私できないし。できないもん。」という思いが強くなっていきました。
ここからスランプに陥っていきます。
頑張っても頑張ってもできない。
頑張っても頑張っても永遠にできないことがでてくる。
周りからもできないと言われる。
帰宅してから訳も分からず泣くような日々が続き、限界がきました。
別の人と一緒に仕事できないかな。。。。。
開発リーダーに相談をしたところ、状況を理解してもらえ、「Salesforce(顧客管理システム)の開発」に携わることになりましたが、気づけば、私が身につけたい「開発スキル」ではなく、「マーケティングスキル」を養うような仕事になってしまったのです。
以上の理由から、転職活動を再度始めることとなりました。
Salesforceタスクとしてやったこと
開発タスクとしては、
・会員登録や問合せなどユーザーの情報を得た時に、ユーザーの情報をSalesforceに連携させること
を実施。
その後、会社にSalesforce担当者がいなかったこともあり、Salesforce運用を担当することとなり以下を実施。
・どんなユーザーにどういったマーケティングをするかを考え、オートメーション(pardotのEngagement Studio)を作成する
・上記のマーケティングの内容の仕様を決め、デザイナーや企画側と協同
・マーケティングの結果、Salesforceにたまったデータを、非ITの方にわかりやすくグラフ化していく
なんでまたSIerに出戻るの?
転職活動を始めた当初は、まず大きく以下2つの方向を考えていました。
①他web系企業に転職をする
②SIerに戻る
①他web系企業に転職をするについては、自分の伸ばしたい領域外のことをやらされるリスクがあることが懸念でした。
現に、もともとSIerから転職した時に「開発経験(フロント)を身につけたい!」と言ってましたが、気づけばバックエンドの技術に、マーケティングも携わることになり、自分が理想としていたスキルを深めることはできませんでした。
一方で、SIerは基本的に採用されたポジションで仕事ができます。
もともとから、物凄いプログラマーになる!のを目指していたわけでなかったこともあり、まだまだエンジニアとしての開発経験は乏しいものの、一旦「②SIerに戻る」ことに決めました。
プログラマーアイドルとの出会い
そんなこんなでコロナの状況下でSIerへの転職活動を考えていた中、
web系エンジニアとしてのキャリアをストップさせてしまうことに心残りもありました。
せっかくスタートアップに転職したのに・・・
もうちょっとRailsも開発したかったし、Reactでの開発ももっとしたかった・・・
そんな中、こんなTweetを見つけました。
プログラマーアイドル計画
— やすお先生🥦@プログラマーアイドル「電脳カプセル」総合プロデューサー (@yasuo_teacher) April 10, 2020
募集要項
アイドルとして活動出来る方
基本ネットでの活動(配信)になります
プログラミングに興味がある方
経験無しOK
スクール受講の時間が取れる方
週4〜6時間ぐらいです
まずはDMにてご連絡ください#駆け出しエンジニアと繋がりたい#プログラミング初心者
https://twitter.com/yasuo_teacher/status/1249945565221122052?s=20
無料でプログラミング?!
しかもアイドル?!
これはもう1度開発をするチャンスかもしれない!と思い応募し、
プログラマーアイドルを始めたわけです。
次のSIerでやること
次のSIerでは、小売のお客さまをメインに構想策定から導入までを担当します。
1社目のSIerさんでは金融担当だったので、その時とは担当業界も技術も変わるので楽しみです!
これから
今後お仕事でゴリゴリ開発する機会はなくなるかもしれないけれど、SIerでお仕事をする上でやっぱり開発経験はまだまだ必要だと思ってます。
なので、
プログラマーアイドルとして技術情報の収集・自分の開発スキル向上も頑張りつつ(最近は隙間時間でのプログラミングとの向き合い方を模索中・・・)SIerのお仕事も頑張りたいなと思ってます!
まだまだ未熟なところも沢山あるし、知らないIT知識もいっぱいあるけれど、暖かく見守ってくれると嬉しいです。
最後に
この記事の著者のまいちゃは、プログラマーアイドルというものをやっております!
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