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世界初の空飛ぶクルマ「ASKA」共同設立者兼会長 カプリンスキー真紀さんとの出会い。そして続くキャリアの旅

2021年の初夏、シリコンバレーのとある企業のショールーム前。待ち合わせまで15分。これからお会いするのは、2019年にForbes Japanの表紙を飾った女性経営者であるカプリンスキー真紀さん。
現在、世界初の空飛ぶクルマ「ASKA」の設計・開発を手がける米NFT社のCoFounder & Chair/COO(共同設立者 兼 会長)を務めておられる真紀さんと、アメリカでの対面が実現した日を振り返ります。

私からの「お会いしたい」というアプローチにご快諾頂いたのがこの数週間前。共通の知り合いもなければ、ご連絡することも初めて。それでもお会いできた理由は、真紀さんからのこの言葉に詰まっていたと感じます。

行動を起こすことの大切さを
ぜひ伝えて欲しい!

真紀さんの言葉を励みに、この出来事を未来の自分や子供や家族、そして今後の変化を担うであろう多くの方々に向けて、書き残したいと思います。

●はじめの一歩は300文字のメッセージ

いつも通りニュースサイトからの色々な情報に触れていた4月のある日。私の目に飛び込んできたのが、下記を伝える記事でした。
日本人女性CEOが率いる企業が、世界初の空飛ぶクルマを作っている
・その製品は予約販売がスタートしたという事実

アメリカに来て以来、下記の問いを考える日々を送っていました。

==「女性が活躍する」という具体策について==
この言葉が当たり前になる未来に向けて、
自分は今この瞬間に何ができるだろうか?

この問いに今の私が持っている答えは、
今の私が出来そうなことが、何に繋がっていくかを自分の行動で確かめる!
というアプローチ。何ができるか考えること+行動によってその答えを見つけていくこと、この「思考+行動」が大切だと考えています。

そしてForbesの記事を読んだ時に感じたことは・・・

私に出来ることは、直接お会いする希望をもつこと。
その出会いから学び、発信し、経験を次のアクションへ繋げていくこと。
お会いすることが実現するかさえ、誰にも分からないこと。

もちろん希望に対してお返事が頂けないかもしれない。ショールームのオープン直後の時期でもあり、叶わない可能性は十分にある。もしそうなったら残念だけど、その気持ちを整理して受け止めるしかないと考えていました。
でもやっぱり「お会いしてみたい」という想いが募っていたのは、この春からの人とのコミュニケーションがオンライン一択ではなく、対面という選択肢も少しずつ戻っていることも実感していたからです。

いま振り返ると、僅か300字でも想いを詰めてご連絡することで、自分の可能性を確かめようとした気もします。そしてこの一歩目のメッセージをキッカケに、真紀さんが事前に私のLinkedIn投稿をお読みくださっていたこと。これも対面当日に、話題が尽きなかった理由だったと感じます。

●多くのご質問から深まる自己理解

私はこの日の、あることが印象に残っています。
それは真紀さんから私に「多くのご質問を頂いた」ということです。
お互いに質問を交わしながら理解を深めることはコミュニケーションの基本でありつつ、自分が質問して頂けるなど、想像もしていなかったと気付く経験にもなりました。

私となぜお会い頂けたのか? その質問に真紀さんは

「本当に嬉しかったから。」
「日本人女性でこんな風にアプローチ頂ける方は、ほとんどいないです。」

この言葉は少し意外でした。でもそのお答えの通り、様々なご質問を投げかけて頂き、私からは今までと現状についてお伝えしました。
・在米3年目であり、2022年の春に日本に完全帰国予定であること
・今の立場の1つ、LinkedIn認定クリエイターについて
・LinkedInの日本での状況や感じる変化
・帰国後に向けた準備期間を過ごすキャリア観について
・海外で初めて専業主婦を経験しての想い

興味を持っていただける点が自分にどの位あるか・・・シリコンバレーで革新的な事業を推進される経営者の方から多くのご質問を頂くことは、今の自分にとって重要な経験でした。

●カプリンスキー真紀さんから頂いたメッセージ

ここからは、当日頂いたメッセージを振り返ってみます。
どれも今まで何度か意識した言葉でありつつ、その意味を深めていく時に大切なのが、自分の体験とリンクした考え。自分の中にある言葉を確認するようにディスカッションさせて頂いたことで、更に特別なメッセージになっています。

何でも 自分の物差しで 測っていく

幼い頃から常識や正解だと学んできたことが、そうとは限らないと大人になって知ったというご経験からの、印象的な一言でした。
人からの視線に翻弄されることなく、自分の意見や意志を持って行動していくことの大切さも、真紀さんと私がともに大切にしていることだと分かり、とても勇気づけられた一言です。

何でも 自分の物差しで 測っていく (1)

どんなに小さな石でも、池に落とすと波紋が広がる。考えて考えて、悩みながらも行動に移していくことが大切であることは、今回の出会いが実現した過程においても強く実感するところです。
LinkedInは出会いの場でありキッカケが生まれる場所。真紀さん自身も「これだ!」と思った時には、1クリックですぐアプローチされるとのことでした。アメリカと利用状況は違っても、今後の日本でも出会いやキッカケがどんどん生まれて欲しいと強く思います。

何でも 自分の物差しで 測っていく (2)

2019年にForbes Japanの表紙を飾られた時のエピソードをお聞きする中で、当初は自分が表紙になることが実現するとは、やはり予想できなかったこともお伝えいただきました。併せて、このように変化を起こす方々へのフォーカスが単なる一過性のキャンペーンで終わらないことへの期待について想いをお聞きしたことも、強く共感した点です。

何でも 自分の物差しで 測っていく (3)

100回試して1回でも成功すれば良し、それが次への道となる。失敗に落ち込まない方法は挑戦に慣れるしかない。行動しなければ失敗から学ぶこともできない。そして、1つの実績を作り出せるまでが本当に苦しい。その実績があっても認められない場合もある。いま拠点とするアメリカは、偏見がなく実力が全て。決断力と行動力があれば認められる環境にある。といったお話は、その裏にある数々のエピソードが印象的でもあり、現実を正しく受け止めていく為にも大切なメッセージでした。

何でも 自分の物差しで 測っていく (4)

真紀さんが今の事業で目指すのは、人々の暮らしの質の向上。空飛ぶクルマによって移動時間を短縮できれば、家族との時間を増やしたり、本当にやりたいことに挑戦できる。
これは女性の活躍にも、大きく関連することだと感じます。何か1つが実現すれば全て解決するようなものではなく、一人ひとりが満足できることの実現を目指し、それに取り組む姿を子供たちに見せていくこと。その大切さについて、アメリカ現地での経験も含めて話題は尽きませんでした。
私は冒頭の「空飛ぶクルマ」のニュース記事を見た時、「真紀さんにお会いすることが叶ったら、家族と必ず共有できるものにしたい!」そう強く想っていました。
そして真紀さんと今回の対面が実現することを知った時、私は子供の前で飛び上がって喜びました。その姿を子供が目にして「何を喜んでいるの?」と興味を持っていたことも、まさに私が子供に見せた姿の1つでした。

●立場を問わず交流する機会を増やせるか

誰かと新しく出会う時には、こんな気持ちになるかもしれません。

「自分に興味をもってもらえるか、自信がない。」

名称未設定のデザイン (1)


私もこの対面が実現するその瞬間まで、お会いできるのか半信半疑でした。そこには「自分自身へのバイアス」があったと、後から気付き反省した点です。

違う立場だからこそ、お互いを知るために努力し、
知らなかった情報や考え方を共有できる。
それがお互いにとって、印象的な時間を作っていく。

自分の立場から見える世界だけに縛られず、想像できる世界を広げる行動を続ければ、交流や相互理解を深めて知らない世界を学ぶ機会は、もっと増やしていけると感じます。
それが将来の新しい価値観や物差しを作っていくのではないでしょうか。

●この行動から起きた新しい展開

この度、光栄なことにこの出会いに至るまでの私のSNS活用への心持ちを、LinkedIn News 編集部さんにインタビューして頂くことになりました。
私のケースを紹介したいと編集部さんに感じて頂けたことに、改めて感謝しています。そして記事公開を経て感じる気持ちや学びも、後日noteに書き留められたらと思います。