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若者のお酒離れから考える「今」


ついこの間の休日、久しぶりに友人数人と夜ご飯を食べに行った。
私の場合、休日の夜ご飯を外に食べに行くといえば、必ずと言って良いほどお酒が伴うものだと思っている。
なのでこの日もお酒を飲む気満々でいったのだが、いざお店で最初のオーダーの場面になると、周りはみんな「お酒頼む?どうする?」みたいなテンションだった。

この日は(私がお酒好きというのもあり)少し飲もうか、という話になったが、
どうやら私の友人界隈は夜ご飯でもお酒を飲まないことも多いらしい。

そういえばこの前も同様なことがあった。
別の友人曰く、「ご飯に来ている皆がお酒を飲むとなったら自分も飲むけれど、そうでなかったらわざわざ頼まないかな」とのことであった。

私は間違いなく家族の影響でお酒が好きになったのだが、私の両親世代(50~60代くらい)はきっと夜ご飯を食べに行けば必ずお酒の席となっていたのではないだろうか。

けれども最近の若者はどうやら、お酒を飲んでどんちゃん騒ぎをするという遊び方はしないらしい。あくまで酔って楽しい気分になってストレスを発散するのではなく、仲間同士で楽しくおしゃべりをしたり、ゲームをしたり、はたまたおもしろ動画を作って楽しむことで満喫しているようだ。

若者の◯◯離れというのはお酒だけではない。車離れは少し前からよく言われているが、さらにタバコ離れも実在すると私は思っている。タバコ離れしている理由は、喫煙できる場所が減っていること、タバコの値段が高いことに加え、私たち若者は両親世代よりもタバコに関する教育が深く、義務教育でのいかにタバコが人体に悪影響を及ぼすかということを子供達に教え込んだ結果だと私は思う。

最近の若者はお酒もあまり飲まず、タバコも吸わず、車も持たず。こうしてみるととても堅実というか消費意欲が非常に低いといえよう。

私も年齢で言えば「最近の若者」側だ。
だけれど、きっと両親世代から見ると 今の若者は何が楽しいのだろうか? と
そう思うに違いない。

私もたまに、噂にきく「バブル」が羨ましいなあと思うこともあるし、
今の時代は生きづらいと思うことも多々ある。

だけどこんな時代に生きている私たちはきっと両親世代よりも「小さなこと」に幸せを見つけられ、幸せと感じることができるのだと思う。

だから海外メーカーの高級車なんかなくとも、大事な人と空気の良いところで散歩しているだけで幸せだし、お酒なんかなくても、洒落たカフェでゆっくりしている時間が幸福だったりする。

きっと私たち若者は幸せのコストパフォーマンスが上がっているのだ。
これって実はすごく良いことだと私は思う。

テレビなどで「若者の◯◯離れ」というテーマで取り上げられるときは大体が良い意味ではないが、よく掘り下げると悪いことばかりじゃない。

いいぞ!若者の〇〇離れ!

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