見出し画像

モロッコ遊謫Day3: サハラ砂漠泊

3日目。オアシスの街ワルザザードからカスバ街道を200キロ車でぶっ飛ばして、砂漠への玄関の街エルフードに。そこから4WDに乗り換えて道無き道を行き、砂漠のほとりの村メルズーガのホテルに到着。即ラクダに乗り換えて、砂漠の民ベルベル人が停留するテントに泊まるべく移動し、夜はベルベル人のパーカッションでキャンプファイヤーしながら、ウユニ塩湖に勝るとも劣らない星空を砂丘に寝っ転がって見るというこの度のハイライトでした。

・ラクダの隊列でご一緒したのはドイツのハノーヴァーからきた父娘。17歳の娘はエグザムが終わったから、3週間かけてドイツからモロッコに父ちゃんのバイクにニケツして来たらしい。かっこよすぎる。将来は語学の先生になりたいんだって。お父さんは石油掘削機のエンジニア。フォルクスワーゲンのことを話したら苦笑してました。独英のバイリンガル。ドイツ語で説明してくるガイドに向かって、うちに気を使って「英語でいいよ」と言ってくれるナイスガイでした。

・テントで合流したウルグアイ出身、シカゴ在住の老人3人組。専攻は少しずつ違うけどみなさんお医者様で、「いまは患者はいないけどね!」という80歳前後のパワフルなシニア。次に行きたいところはどこ?という話に「私たちは全てがNow or neverだから、その時に行きたいとこに行くわ」と。かっこいいぜ。

・他にもスペインやらコリアやら、多国籍な大学生たちがテントで一緒でいろいろ話してくれました。コリアのお二人は交換留学でポルトガルに住んでるなか、モロッコまで遊びに来たらしい。日本人大好きで、秋葉原に行きたいらしい。こうやって直に話もしないで嫌韓とか反日とか、実態を知った気になっていてはいかんなと再認識。

・しかし何よりすげーなって思ったのは、ベルベル人は普通にスペイン、ドイツ、日本語少し、英語、フランス語、ベルベル語、アラブ語とそれくらいの数の言語を、謎かけを全ての言語で出題できるくらい話せていた。仕事だから、といえばそれまでだけど、純粋にここに来るいろんな国の人たちと会話を楽しくして、そして新出単語をその度に教わって、毎日身体で覚えてる感じがした。プロってこういうことなのかもしれない。

・あとまじでハエがエブリウェア。ラクダって、歩きながら糞尿を垂れ流しおるんですわ、顔色一つ変えずに。だから砂漠のど真ん中でもハエがいる。なんか、最強生物はハエなんじゃねーかって思った。

・生スカラベを発見したのも、個人的にはかなり感慨深かったです。はじめてファーブル昆虫記を、読んでから何年越しか。

もうあとは、写真を整理してあげますよ。それが全てだわ。砂漠は素晴らしかったやはり。一生に一度見たかったものなので我輩は大満足でした。頑張ってくれたラクダ隊をアップして翌日に、譲ります。


サポートありがとうございます! 今後の記事への要望や「こんなの書いて!」などあればコメント欄で教えていただけると幸いです!