海外留学を考える人のためのノート No.1

こんにちは、学生ライターのビーバーちゃんです。

これから留学に至るまで具体的に何を行なったのかをまとめていきます。語学試験や引っ越しなど、どこから手をつけていいのか分からないけれども留学がしてみたい、する予定であるという方のお役に立てれば幸いです。


※2020年4月現在、日本から海外への渡航は制限されています。ほとんどの去年度留学は中断され学生の一時帰国が指示されています。来年度の留学については延期、中止する大学・高校が大多数になっています。これによって先行きの見えない元留学生の皆さん、留学生になる予定であった皆さん、どうか一緒にこの苦しい時期を乗り越えていきましょう。また、この未曾有の出来事のために日々働いていらっしゃる医療・物流・生活必需品販売業・公共交通機関の関係者の皆様に深い感謝を申し上げます。休校になり、家庭で家事育児をなさる全ての方々、リモートワークなさる方々、この世に生きる全ての方々、心身ともに無理せず健康に過ごして行けるようお祈りいたします。


さて、留学に当たって第一ステップになるのが「行きたい国・地域」を決めることです。決め方は主に4つのタイプに分かれます。

1 言葉は分かるが文化に馴染みが無い国にする

2 言葉は分からないが文化に馴染みのある国にする

3言葉も文化も馴染みのない国にする

4 言葉も文化も馴染みのある国にする

以上の4つです。具体的に各タイプのメリット、デメリットをご紹介していきます。

まずは「言葉は分かるが文化に馴染みが無い国」です。

例えば、大学の第二外国語でフランス語を選択したが、フランス文化(料理・娯楽・社会など)には詳しく無いという場合に、フランスを留学先に選択すると次のメリットとデメリットがあります。

メリットは「そこそこ話せる・分かるので、文化学習・学問などに取り掛かりやすい」「スタートアップが早い」です。しかし、一方で「文化など、向こうでの生活に関心・興味がないので渡航するとモチベーションが下がりやすい」ことがあります。(私の友人でこのタイプの国を選んだ人によると、文化的軋轢に気を病んでしまう可能性が高いとのことです。)

次に「言葉は分からないが文化に馴染みのある国」です。

例えば、大学の第二外国語はスペイン語を選択し、韓国アイドルのファンで、韓国にもよく行く・行きたいと思う方が韓国を留学先に選択すると次のようになります。

メリットは言わずもがな「学びのモチベーションが高い」ことです。言語学的には文化的同化を学習の理由とする場合、やる気が長続きするという理論があります。デメリットは「生活・学問などのスタートアップが遅い」「言語能力を超えたコミュニケーション能力を求められる、あるいはその分野のみ強化されてしまう」です。(スタートアップが遅いのはコミュニティ参加に影響を及ぼし、練習の機会を逃してしまいます。)

私の知人は中国文化に興味があり北京に留学し、最初は現地の語学学校とのダブルスクールをして、後期から大学の授業を受けていました。

「言葉も文化も馴染みのない国」、これを選ぶ方はいないと一見思うのではないのでしょうか。しかし、もちろんこのタイプにもメリット、デメリットがあります。

具体的には身一つでのアメリカ大陸横断、ヒッチハイカーなどタフな性格の人が選ぶ傾向がありますが、メリットは「一から言葉・文化を学ぶことができる」「精神・肉体的にかなり強くなる」ことです。現地で一から何もかも学ぶ方が時には先入観なくすんなりと身に付くこともあります。デメリットは「学習速度が遅い、あるいは偏りがある」「二進も三進も行かずに挫折する」ことです。ギャンブルのような選択なのでものすごく成長する人もいますが、自分を見失って途中帰国する人もいます。

余談ですが、筆者の友人でアメリカ大陸を身一つでヒッチハイクし横断した方がいますが、一言で言うなら、生命力の塊のような人でした。できる英語は挨拶程度で、横断中に持ち金がついてホームレスになり、歌を路上で歌ってマクドナルドを奢られた猛者なので、我こそはという自信がある人は候補に入れてみてください。

最後に「言葉も文化も馴染みのある国」です。

例えば、アメリカの帰国子女が大学になってからアメリカの大学に留学するパターンがこれに当てはまります。

メリットは「かなりハイレベルな部分まで学問・文化ともに身に付く」「行ける学校の選択肢が多い」「生活のストレスが少ない」です。馴染みがあるので、第二の故郷のような気持ちで余裕ある留学ができます。デメリットは「留学する意味がほぼ無い」です。留学の本質はその実かなり広義に言えば、異文化の中に自分を置いて何かしらの気づきを得ること、なので目新しいことが無く(自ら行動し、気づきを得ていく人は除いて)、中弛みしやすいのが悪いところです。ちなみに筆者はこのタイプに最終的に落ち着きました…(小声)


今までざっくりと各タイプの良いところ、悪いところを紹介してきましたが、一貫して言えるのは「留学前のモチベーション」「留学中のモチベーション」が保てそうな国・地域を選ぶことが大切です。極論を言えば、留学準備・留学期間中に心身ともに打撃を受けない人はほぼいないので、大ダメージを受けなさそうなところ、というくらいの気持ちで探してみてください。

情報収拾にあたり注意するべき点は「その国の言葉で調べてみること」です。英語圏の学校ならば英語、韓国の大学なら韓国語です。(グーグル翻訳に頼っても良いのでなるべくたくさん集めると候補別に比較しやすいのでオススメです。)また、知人・家族など知り合いの話を参考にしたり、SNSなどを通じて大学や現地学生にコンタクトを取ってみることも試してみてください。大学生の方は校内にある海外交流サークルやボランティア団体などで海外経験のある友人を作って、そこからさらに友達を紹介してもらうという手もあります。

こうして行きたい国をいくつかに絞ったら、次は「語学試験」のステップです。

長くなりそうなので、語学試験については次回ご紹介します。このノートが少しでも参考になった方、今後ともこの連載を読みたいという方はぜひいいねとフォローをお願いいたします。


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