見出し画像

かげろう[詩]

赤く熟れたトマト
あなたにも届けてあげたかった 

という間に
サッと季節は過ぎて

夏の日差しは贈り物
揺らめいて 

ちかっとする
でも そこには なにもなくて

ただ眩しい、と
戸惑う間に

人は勝手に
成長するものだから

どうかそのまま
煌めいて  煌めいて
駆けて 駆け抜けて


「かげろう[詩]」


*atogaki*

8月も終盤、今年も夏が終わりそうです。

夏野菜、父母が畑をやっていて
実家に帰る度に沢山くれるんです。
今年もトマトやキュウリやズッキーニなど
できたてピカピカの夏野菜を
今年も沢山貰いました。

いつもそれが嬉しくて嬉しくて、
でも、あんまりにいっぱいくれるので、
気付くと傷んでしまっている。申し訳ない。

実家から旅立つときは、
父母はいつもどことなく寂しそうで。
その父母の表情と、
夏が終わる寂しさを思いながら書きました。

もし将来、同じように子どもを持って
その子どもが大人になったときは、
私も同じようにお野菜を
いっぱい持たせて見送りたいな。


* トップのお写真は、地元の向日葵を撮影しました。
  今年は母と見に行くことができました。
  (ちょっと斜めだけどご容赦ください;)


あさき まほろ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?