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波[詩]


人間関係は”波”みたいだなと思った


たっぱん たっぱんと 

じゃれてきたと思ったら 一気に引いて

追いかけようものなら 逆さに逃げて

ワアアっと盛り上がり 泡のように消える

それなのに 遠くで 

大きなうねりとなって 鳴いて

わたしを  呼ぶ


ひたひたと 足首まで 浸かって

心地いいような でも

前へ進もうとすると 足枷のように 

しがみついて 重たいので

なんともいえず ただ翻弄されて 

これでいいのか これでいいのか と 浸かってる



『波(詩)』


*atogaki*

人間関係において、
境界線が消えてしまうことがある。

年が明けた頃、もう20年ほどの長い付き合いになる親友と
ほんの些細な出来事で仲互いしてしまいました。

親友と言いながら、
私は彼女に真っ向から怒ったことがありませんでした。
なので彼女が見てきた私は
どこか本当の私と違っていました。

それを受け入れてもらうことはなく、
誤った”おもいやり”が絡まって、
その積み重ねが大きな岩となって
乗り越えることができず、泡のように弾けてしまった。

それが哀しくて、ひっかかって
この詩を書いて、8ヶ月。

「これからは、正直に生きていこう」と
自分なりの答えはみつけたけど、
心はそこに置き去りで、
いつまで経っても彼女のことが気にかかったりして、
未だにその波に揺られている自分がいます。

人と付き合っていると
この詩の波を感じる時があります。
”しがらみ”というのでしょうか。

私はその波が怖い。怖くて怖くて。
それでも、それでも、
多分ぶつかっていかなきゃいけない。
生きている限り、ぶつかっていくべきだと思うのです。

巡り巡って。
私はやはり泥臭く、諦めず、たっぷり翻弄されて
これからも、人と付き合っていきたいと思っています。

いつか彼女とまた真っ向から逢うことがあれば、
今よりもっとまっすぐ向かい合おう。
それまで、自分の道をまっすぐ歩もうと思います。

あさき まほろ

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