【1冊目】ネットワークはなぜつながるのか〜知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識〜
こんにちは!かれこれ25年ぐらいプログラマーをやっているまーくんです。
一時期は毎日書いていたブログも年単位で休止してしまっていて・・・復活する気力も当面湧かない気がするので、居を新しくしてnoteで書き物を再開したいと思います。書き物自体は好きなのです。
それはさておき、
最近は信頼できる技術情報がネット上にも増えてきていて、昔ほど技術書って盛り上がらないなーという感覚があるのですが、昔ながらのプログラマの人ってえらいたくさん本を読んできているイメージがあります。
私もどちらかというとたくさん本を読んできている方でして、ジャンルは技術系に限らなかったりもするのですが、良い本は紹介したいなーという気持ちが強いです。
とはいえ、詳細はぜひ買って読んで確かめて頂きたいなという気持ちがあるので、noteでは「なぜこの本を読む必要があるのか?」というところに焦点を当ててご紹介していきたいなと思います。
栄えある1冊目は「ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識」です。
◎この本との出会い
今は第2版が出ていますが、私が購入したのは第1版の頃だったんじゃないかなと思います。
ちょうど大手システムインテグレーターに新卒で入社する頃でしょうか。その会社では内定が決まると入社直後に実施される春の情報処理技術者試験を受けるように言われて、内定式の直後ぐらいに通信教育の教材が送られてくる仕組みになっておりまして。
で、大体の人が基本情報処理技術者試験に向けて勉強することになるのですが、そもそも私は第二種(基本情報の前身)を持っていたので、その一個上のソフトウェア開発技術者試験(現在の応用情報)を受ける予定になっていたのでした。
その頃の私はなかなかイキが良くて、というか相当にイキがっていたので通信教育の教材を完全スルーした挙げ句に、入社直後の2週間で慌てて試験対策をしているときにネットワーク関連の知識に関してめちゃくちゃ弱い(ずっとWeb系の仕事していたのに・・・)ことが分かり、急遽試験対策のために手にとったのがこの本だったという感じです。
読んでみるとめちゃくちゃ分かりやすくて・・・当時出ていたネットワーク系の本って、基本的にOSI参照モデル(コンピューター同士が通信するために必要なネットワークの機能を7つの階層に分類したモデル)がそのまま目次になっていて、それを一つずつ説明するスタイルだったので、ネットワークの流れそのものが分かりづらかったんですよね。
その点この本が凄く良かったのは、Webブラウザからリクエスト先サーバに到達してレスポンスが戻ってくるまでをネットワークの旅路のように説明しているところで、普段ネットワークを扱っているリアリティをそのまま知識化できたので、知識の整理がとても捗ったのでした。
◎書籍の目次
そんな本書の目次ですが、以下の構成になっています。
第1章 Webブラウザがメッセージを作る
第2章 TCP/IPのデータを電気信号にして送る
第3章 ケーブルの先はLAN機器だった
第4章 アクセス回線を通ってインターネットの内部へ
第5章 サーバー側のLANには何がある
第6章 Webサーバーに到着し、応答データがWebブラウザに戻る
まさにネットワークの探検ツアーって感じですね。
◎なぜこの本を読む必要があるのか?
この本のおかげで苦手なネットワーク周辺の知識が整理できて、ソフトウェア開発技術者試験にも無事合格することができたということもあるのですが、ネットワークの経路を流れで把握していることによって、Webアプリケーションの障害時の切り分けがとてもスムーズになった、という点が一番のオススメポイントです。
いまどきはWebアプリケーションぐらい誰でも開発ができるという時代になってきていますが、そんな中でプロとアマを隔てる大きな壁は障害時の問題切り分けの正確さと素早さだと思います。
そもそもリカバリできるように設計しておく、というノウハウもこの部分に効いてくるのですが・・・
単に「何か動かないんですけど!」と言われたときに、ネットワークの流れを踏まえて問題を切り分けていけると正確だし素早いのです。
何なら海底ケーブルで障害が発生していたので物凄くレスポンスが遅かった、ということもありましたし・・・
そんなのいくらサーバのログと睨めっこしたって分からないですよね、って話なのです。
「ネットワーク周りは解像度が粗くて苦手なんです><」
という人にはとってもお勧めなので、ぜひ手にとってみてくださいね(2007年の本なのに未だにAmazonでベストセラー1位なのが凄い)。
ではでは。
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