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オーラスの順位・点差別、最終順位分布~トップ2着競り編

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん

1.はじめに

前回の記事の続きです。(前回記事の無料部分は読んでいただいてるものとして話をします。有料部分は必須ではありません。)

前回出したデータ(オーラスの順位・点差別、最終順位分布)を使って、別の点棒状況について段位pt期待値の挙動を調べてみます。今回のテーマは、1位⇔2位間が競り、2位⇔3位間が大差のケースを取り上げます。

具体的には、次の2つの点棒状況です。
(1)1位⇔2位間4000↓、2位⇔3位間12000↑、3位⇔4位間2000↓(ラス争いが接戦)
(2)1位⇔2位間4000↓、2位⇔3位間12000↑、3位⇔4位間12000↑(ラス者がほぼ決まり)

一般的な文系的論点だと、自分がトップ目の場合、ラス争いが接戦のほうが下位者がアガってくれてトップを守りやすいラス争いが事実上決定的な場合はラス目に手の制限がかかるので、2着目のアガリ率が上がってトップを守りにくい、という説があるかもしれません。

実際にその説が正しいかどうかを牌譜解析データから確かめてみようと思います。

2.牌譜解析条件等

前回と同じなので、省略。

3.トップ2着競り・ラス争いが接戦のときの、席の並び別、試合終了時の順位分布

24枚の表から、4000↓・12000↑・2000↓の行をピックアップしたものが下表です。

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