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軽率に北陸へ行ったいつかの冬5(最終話)

撮りテツ氏との邂逅

30分後に折り返す乗ってきた列車で富山に戻るか、1時間後の次にするか少し悩むけれど、結局敗退を受け入れて折り返し便に乗ることにした。

少し明るくなってきた

後になって思えばピストン移動する上り列車は順調に動いている訳で、もう少し立ち止まって普段撮ることが出来ない雪景色を愛でれば良かったのだが、可愛くちょっとパニクって、こんな場所で取り残されたら凍死しちゃうモン☆と、オッサン構文で考えたのだ。

駅に戻ると、駅舎を撮っていた撮りテツ氏が話し掛けてきた。撮りテツ氏は次の次の列車まで2時間、この周辺で撮影するという。そしてどういう訳か、列車を撮っているぼくを撮りたいのだが良いかと言われた。

別に良いんだけどこんなオッサン何で撮りたいの?そう訊くと、撮りテツのイメージアップだという。え、ナニ?ぼくそんなもんに貢献できんの?まぁファッションですね。あなたのようなオシャレな撮りテツがいるって分かると、イメージ変わるでしょ?って、ぼくは撮りテツではないし今日のぼくは言うほどオシャレでもないんだけど?

履き古したリーバイスの501に、マクレガーの赤いダッフルコート、ビームスのニット帽、昨日買ったブランド不明の2万円ブーツ。普通のオッサンファッションやで?ブログに載せても良いですか?って、別に良いですけど。顔さえ明確にならなければ。

そんなことより撮りテツの兄さんもコミュ力高いっすよね?撮りテツって凄く排他的でコミュ障なイメージあったんですけど。そう言うと、そういうの改善したいんですよねーと笑われた。うん、志を持ってるって凄いね。その意識に辿り着くまでに、色んな想いがあったんだろうなぁ。

オッサンの自撮り

何枚かウソ撮影現場を撮ってもらって、お互いに手を振って別れた。列車に乗り込む直前、ミラーに映った自分を撮った。映っているのはタダのオッサンで、撮りテツのイメージアップに貢献するほど、オシャレだとは思えなかったよ。

中途半端に終わる旅

結局、猪谷駅まで行って帰ってきただけ。

特急券は運休なので問題ないけど、乗車券は使ってるので払い戻しできないとか舐めたことを言われて、ちょっと暴れちゃおっかなーと思った。

でも富山駅のみどりの窓口にいるお姉さんが可愛かったので、電車走ってないよね?動いてない路線で払い戻し受け付けないの?って優しく訊くと、運休区間なら払い戻しできますよだって。最初からそう言えや!可愛いなぁもう!ぺろぺろしちゃうぞ!

富山駅に戻ってきた

富山駅に着いたのはまだ朝の8時前。このまま新潟方面に行くのも悪くないなとか、北陸新幹線でRail wars!の聖地巡礼や!雪が降ったらここに来いって言った成田教官の言葉を噛みしめに、何もない安中榛名に行って路頭に迷おうか、なんて一瞬思うんだけれど、昨日悪夢連続上映でほぼ寝てないので、帰ることにした。大阪が恋しい。

新幹線は気合いで起きていたけど、サンダーバードでは大阪まで爆睡した

で、北陸新幹線とサンダーバードを乗り継いで、お昼過ぎには大阪着。北陸って近いんだよね、真面目な話。

いったん帰宅してシャワーを浴びて、飲みに行った。大阪で飲んでも北陸で飲んでも、酒は美味しい。帰宅して寝床にしてる和室の電灯を付けようとしたら壊れていた。

そして中二日の月曜日、次こそマスオブ岐阜を取るぞと、大阪駅から高山線に向かう数少ない特急に朝から乗った。連続駅メモ旅。投手だったら肩壊すぞ?

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