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小黒世茂歌集『九夏』評 大きな夏の旅 麻生由美 表題作「九夏」の中の三首。 みな…
米川千嘉子『雪岱が描いた夜』評 あざやかな社会批評 広坂早苗 二〇一八年か…
今井聡『茶色い瞳』書評 白湯の味 滝本賢太郎 あさめしにゆで卵剝きひとくちを食…
遠藤由季歌集「北緯43度」評 軽やかにゆく 後藤由紀恵 『北緯43度』は遠藤由季の第…
山崎聡子『青い舌』書評 無力なままで 北山あさひ 作年七月刊行の第二歌集。独特のノ…
俵万智歌集『未来のサイズ』評 私の未来日記 木部 海帆 二〇一三…
中津昌子歌集『記憶の椅子』評 生と死の交錯 米倉 歩 中津昌子は、物の本質を鮮やかに掬いとる言語センスと独特の美意識によって純度の高い詩を紡ぎ出す歌人である。第六歌集となる本書では、そうした特徴に加え韻律の変化に注目した。破調が多く、歌が口語的に、より自在になった。そして現実の苦さを反映するかのように、生と死というモチーフが随所に顔を覗かせている。 もうそこまで青い闇が来ているのに風景を太く橋が横切る どのようにも顔は変われ
波汐國芳歌集『虎落笛』評 被爆地福島に生きる 矢澤 保 二〇一一年三…