日本のこれからは すあまのポテンシャルにかかっている
私はすあまのぬいぐるみが欲しい。
すあまは日本の関東圏で愛されている和菓子である。
ずっしりと重くて、もちもちで、甘い。
スーパーでも売ってる。
ピンクと白の物体。
だ円柱型で、側面はヒラヒラと波打っている。
おばあちゃん家のお茶請けによくある。
私はこれから すあまの話をする。
関西圏出身で馴染みのない人は、日本のこれからを左右するポテンシャルが この和菓子にはあるのだと確信しつつ、真剣に読んでほしい。
すあまのぬいぐるみが欲しい。
そう思ったのは突然であった。
昨日祖母が買ってくれ、母が私に手渡し、1口食べた時に思い立った。
このシンプルで素朴でモチモチふわふわな すあまは、デザイン的にも優れているのではなかろうか。
そう思ったら早い。
私はすあまのぬいぐるみを思い浮かべた。
よい。
とてもよい気がする。
まずデザインだが、すあまを忠実に再現する事に細心の注意を注ぎたい。
大きさは、ちょうど大人が両腕でぎゅっと抱きしめられるくらい大きいのがいい。すあまは全生命体に抱きしめられ、愛されて欲しい。
また、使う布だが、すあまのふわふわ感を再現するため、肌触りのよいものを用いたい。
また、中には綿だけでなく、すあまのどしっとした重さを表現するためのビーズが不可欠であろう。愛は少しくらい重い方がよい。
特筆すべきは、ぬいぐるみにすることで すあまと生活を共にすることが出来る点である。
いままで人類は、すあまに対するポテンシャルを見過ごしてきた。
すあまを店で買い、家で食すだけである。
すあまのデザイン性の高さ、癒し効果を完全に無視して来たのだ。
その生活のなんと貧しいことか。
私たちはすあまをぬいぐるみにする事で、すあまを抱きしめ、クッションとし、その形から枕として活用し、十分に彼らを愛すことが可能になったのである。
嗚呼、すあまのぬいぐるみが欲しい。
そうすれば、この混沌とした世も少しは美しくなると思うのだ。
すあま
すあま…
しかし、私にはすあまの素晴らしさを再現出来るほどの裁縫の技術がない。
ごめんな、すあま。お前の美しさを理解しつつ、それを活かすことの出来ない私を許してくれ。
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