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【脳科学】睡眠はお金を作る。

皆さんは「もっと仕事の成果を出したいな!」「もっと仕事効率を上げたいな」って思った事はありますか?


そんな方に知っておいてもらいたいのが、睡眠についてです。

この睡眠の知識があると、どうなるのかと言うと、人によっては仕事効率がめちゃくちゃ上がる可能性があるんですよね。


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皆さんは普段から何時間ぐらいから寝ていますでしょうか?


と言う事で本日も他愛もない話をしていこうと思うのですが、というのも、日本の多くの人って正しい睡眠を取っていないので、めちゃくちゃ損をしているんですよ。


例えばOECD(経済協力機構)が2018年におこなった調査では、日本人の平均睡眠時間は約6時間30分だということが分かっていて、その中でも6時間を下回った人の割合は32.13%と言う事がわかっています。


おそらくまひろ(筆者)は、仕事やお金や心理学に関する記事を出しているので、読者もそれに興味がある人が多いと思うんですよね。だからハードワーカーの人が多いと思うので「睡眠時間を削ってでも仕事をしたい!」って考える方々が多いと思います。


でも実は「頑張って仕事をしたい!」と思ったその行動が、実際には仕事効率をかなり落としている可能性があるんですよね。


睡眠を削るとはどういうことなのかということを今から説明します。



睡眠時間を削るとどうなるのか


人間の集中力は朝起きてから夜寝るまでにかけて

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こんな感じで減っていくんですよね。縦軸が集中力で横軸が時間です。人のマックスの集中力を10だとすると、当然ですが、朝起きた時が睡眠で一番脳が回復しているので集中力が高いわけです。

この朝起きてからの3時間は特に集中力が高くて、めちゃめちゃ貴重な時間です。

どれぐらい貴重なのかというと、人って起きてから16時間ぐらいすると、集中力が最初は10あったのがもう3とか2とかにまで下がるんですよね。

例えばドリュードーソン& キャスリンリードが行った実験で、これはネイチャーにも取り上げられていたのですが、朝6時に起きた人が9時から18時の定時の後、残業をして21時を過ぎると、中程度のアルコール中毒状態の人と同じ能力になっている、と言う事が分かっているんですよね。

時間経過+仕事ともなると、これぐらい大きく人の集中力や認知機能って下がるんですよね。


だから起きた瞬間から3時間というのは、数字にすると寝る寸前の3~5倍ぐらいの脳の集中力の効率が違うわけです。頭を使う仕事だけで仕事効率を換算すれば、少なめに見積もっても3倍多めに見積もったら5倍も違うんですよ。

これってめちゃくちゃすごい事ですよね。


じゃあ、睡眠不足の人の場合どうなるのかと言うと、起きた時から十分な休息が不足しているので最大集中力が、その人の最大限出せる集中力から10ある内最初から8とか6ぐらいからになるんですよね。


だから睡眠不足を繰り返すと自分では気づかないうちに、とんでもないほど集中力が下がっているんです。

なんで自分が気づかない内に集中力が落ちるのかと言うと、脳の異常や疲労を検知する機関が体にないから。例えば脳卒中になった人って、脳内に内出血しているのに気づく事なくパターンって急に倒れますよね。

体の異常や疲労は脳が検知してくれます。例えば足が痺れるとか、腰が痛いとか。


しかし、脳の疲労や異常、特に集中力の低下や思考力の低下なんかは、自分で気がつく事なんてまあ出来るわけがないんですよね。


「その分睡眠時間を削って長く働けばいいんじゃない?」

って思うかもしれませんが、そういう訳にはいかないです。

なぜならそれを繰り返すことによって、仕事時間を伸ばす→睡眠時間が減る→仕事効率が落ちる→仕事時間を伸ばさないといけなくなる→睡眠時間がもっと減る→仕事効率がもっともっと下がっていく、ってやってるとついには寝る時間がなくなるからです。(笑)

だからまずは仕事時間を増やすのではなく、仕事効率を上げるという方向に力を注ぐ方が後先考えると断然良いんですよね。


「仕事を頑張るから睡眠時間を削るぞー!」

という気持ちはわかるのですが、実は本当に仕事の事を考えるなら睡眠はちゃんととった方が良いのです。ただ人間って機械じゃなくて生き物なので、沢山働いたらきちんと休む必要があるんですよね。


じゃあ、何時間寝るのが一番良いの?って話をここからはしていこうと思います。



脳科学的に正しい睡眠時間は「8時間」


脳科学的に正しい睡眠時間は8時間です。

「え、8時間って長すぎじゃね?そんな時間ねえよ。」

いやわかります。僕も睡眠が4時間でいいならそうしたいです。ですが人間に必要な睡眠時間は8時間です。

情報社会ですからね、僕も沢山ネットで調べましたが、何も知らないエセ仕事意識高い人間(笑)みたいなやつが「睡眠時間は6時間で十分!」とか「7時間が最適」とか言ってますけど、あの人達は間違えています。

ああいう自称仕事できる人間がね、ああやって適当な根拠も対して調べてない間違えた情報を適当に仕事でも使ってるんでしょうね。


さき程、僕もそれらに関する記事を見てきましたが、ほぼほぼ間違えた情報ばかりでした。

それらの記事が言っていることが、レム睡眠ノンレム睡眠はそれぞれ90分あり、人間は寝ている間それを4回繰り返す。そしてレム睡眠ノンレム睡眠を繰り返す周期が4回起これば人間の睡眠は十分です。

僕が見た間違えた情報を書いているクソみたいな記事にはこう書いてあってて、確かにどの著名人の文章をコピペしたのかは知りませんが、そこに書いてある情報は間違えていません。

{レム睡眠(90分)+ノンレム睡眠(90分)}×4周期=6時間

この情報に関して言えば正しいです。

ですが、ここには足りない情報があるんですよね。


もし、レム睡眠が終わったら一瞬で、0.0001秒もかからずにノンレム睡眠に切り替わるのか?と言うお話です。

そんなの

「はいレム睡眠終わったからノンレム睡眠に切り替えね!」

って脳が判断する猶予もないですよね(笑)

そんなことあり得ませんよね。そう、レム睡眠からノンレム睡眠に切り替わる時、ノンレム睡眠からレム睡眠に切り替わる時インターバルがあって、これを考慮するかしないかでめちゃくちゃ仕事の効率に大きな差を生み出すんですよね。


そのインターバルの時間は約20分です。人間はレム・ノンレム睡眠に切り替わるには20分の時間が必要なのです。

だから脳科学的に正確な人間が必要な睡眠時間

さっきの計算にこれ(インターバルの時間)を足して

20分(インターバル)×6(レム・ノンレム 睡眠が切り替わる回数)+6時間=8時間

が正確な数字なんです。


睡眠は8時間必要です。



6時間睡眠だとどうなるのか


実際に、6時間睡眠では人の脳は回復しないと言う事がアメリカのペンシルベニア大学で行った実験で分かっています。

この実験では普段から7~8時間の睡眠をとっている健康な状態の被験者(21~38歳)を48人を対象に行われて、このグループの人達には1日あたり睡眠時間を8時間・6時間・・4時間の生活を14日間ずつ、また0時間睡眠を3日間続けてもらいました。

そしてその期間中、毎日身体的、および精神的パフォーマンスが実験期間中にテストされる、って言う結構はたから見たら過酷な実験なのですが、きちんと睡眠時間を変える2週間ごとの間に回復期間が置かれていたので、その心配はいらないでしょう。


この実験の結果どうなったのかというと、毎日8時間寝たグループは2週間後は何も変わらず健康な状態を保たれていました。

しかし、毎日6・4時間睡眠をしたグループが2週間後どうなったかというと、まずこの被験者達が感じている眠気をアンケートしたのですが、これに関しては日が経ってもわずかな増加しかなく、6時間と4時間の状態を特に区別しなかったんですよね。

しかし、だがしかし、能力的な事はどうなっていったのかと言うと、認知機能・注意力・運動能力日に日に低下していったんですよね。特に脳科学の認知機能といういのは、理解力・判断力・論理性などに関係する知的機能の事を指します。


自分が感じる眠気は日が経てっても、そんなに強くならないのに、自分が自覚できない能力に関しては日に日に落ちていっているのです。

さっき上で話した事が、もろに実験結果に出ていますよね。人は体の異常や疲労に関しては脳が検知してくれますが、脳の異常や疲労を検知してくれる機関は人間の体にはないんです。

だから自分ではそんなに眠気を感じていなくても、能力が下がっていくんですよね。



まあただ

「下がったってもどれぐらい下がったの?」

って疑問が湧くのですが、どれぐらい低下したかと言うと、なんと毎日6時間睡眠であってもその生活を2週間続けた人は、2日間徹夜した人と同じ程度まで認知能力が下がったという結果がでたんですよね。

もう凄まじいですよね(笑)



ショートスリーパーにはなれない


まあこんな話をしていると

「俺ってショートスリーパーなんだよね」

って言う人がいるのですが、これはどうなのかと言うと、実際にショートスリーパーの人は存在します。

例えばカリフォルニア州立大学が行った研究では、2009年に最初のショートスリーパー遺伝子を発見した事が確認されています。そして2019年に2つ目のショートスリーパー遺伝子の存在が明かされて、この2つのショートスリーパー遺伝子を同時に持っていると、ショートスリーパーになるのです。

この2つの遺伝子をもつ人々は「目覚めやすく、より長く活動的でいられる」脳をもつ、と言う事がわかっていて、これが世間一般で言うショートスリーパーです。

だからショートスリーパーの人はいるかもしれませんね、2つ目のショートスリーパー遺伝子を持っている人に限っては約10万人に4人ほどの割合ですが。


そして

「毎日睡眠を削ったらショートスリーパーになれるのではないか」

と言う意見もあると思うのですが、ショートスリーパー遺伝子は遺伝子の突然変異系で完全に遺伝によるんですよね。

だから努力でどうにかなるものでもないのです。


これで6時間睡眠で十分という考え方に何が足りていないか、そして睡眠不足ということは、どういうことなのかということがお分かりいただけたかと思います。

8時間睡眠こそが正義なんです。


慢性的な睡眠不足を取り戻すのには時間がかかります。なので少しづつでも効果があるので睡眠は十分に撮り続けることが仕事効率を上げることにつながります。


最後にもう一度お話ししますが、仕事時間を増やすという考え方には限界があります。そしてその限界とやらも大したことはありません。

人間が生き物である以上は仕方がないことです。

だからこそ、仕事効率を上げるという視点に切り替えると、仕事はもっと上手くいくのではないでしょうか、という脳科学の知識を用いた提案でした。


ただ現代社会人はパソコンを見たり携帯を見たりと、テレビを見たり、YouTubeを見たりと、脳の疲労が蓄積しやすくなっているんですよね。だから例え睡眠時間を8時間とっても

「あれ、沢山寝たのに疲労感が。」

って方もいらっしゃると思いますが、そんな方には「睡眠の質を上げる方法」がいくつかあります。


その「睡眠の質を上げる方法」について、明日の記事ではお話ししていこうと思いますので興味がある方はぜひご覧ください。



それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。


参考文献↓


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