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劇団四季『ゴースト&レディ』がとんでもなかった件


劇団四季の新作オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』を観劇してきました!

結論、とんでもないものを観てしまいました。
(もちろん良い意味で)

さすが劇団四季です。

場所は東京、竹芝にある四季劇場「秋」です。
アナと雪の女王も同じ建物内でやってるのでそちらも合わせておすすめです。

原作は「うしおととら」「からくりサーカス」で知られる人気漫画家 藤田和日郎さんの代表作「黒博物館 ゴーストアンドレディ」。
演出はミュージカル『ノートルダムの鐘』を手掛けたスコット・シュワルツ氏。
個人的に劇団四季のノートルダムの鐘が好きすぎて気が狂ったように観に行っていたのでスコットさんの演出とはもう期待しかありませんでした。

原作は2冊完結の漫画なので読みやすいです。事前に原作で予習し、劇場へ向かいました。

ストーリーはこんな感じです。

時は19世紀。舞台はイギリス。
ドルーリー・レーン劇場に現れたのは、有名なシアターゴースト グレイ。芝居をこよなく愛し、裏切りにあって命を落とした元決闘代理人。
そんなグレイのもとを一人の令嬢が訪ね、殺してほしいと懇願する。それは看護の道に強い使命感を抱くも、家族による職業への蔑みと反対にあって生きる意味を見失いかけていたフロー。最初は拒んだグレイだが、絶望の底まで落ちたら殺すという条件で彼女の願いを引き受ける。
死を覚悟したことでフローは信念をつらぬく決意をし、グレイとともにクリミアの野戦病院へ赴くことに。次第に絆を感じ始める2人だったが、そこで待っていたのは劣悪極まる環境と病院改革に奔走するフローを亡き者にしようと企む軍医の存在。さらにその傍らにはグレイと同じ、あるゴーストの姿が…。

劇団四季公式サイトより
私が観劇した日のキャストはこちら
開演前の様子

センターブロックの15列目あたりですがとても観やすかったです。劇団四季の公演は基本観やすく、これまであまりハズレはないです!

ナイチンゲールという誰もが知っている有名な実在した人物の話、クリミア戦争などの歴史に加え、グレイというゴーストが登場。
史実とファンタジーが混ざった珍しいストーリーです。

お金持ちの家に生まれたフローはそのまま生きていけば不自由ない生活を送れたはずです。でも家族の反対を押し切り、自分の役割をしっかり認識し、やりたいことを貫く。
すごい人だと改めて思いました。

真剣に考えて決めたことだからこそ、家族に看護の道を反対されるとグレイに『看護の道に行けないなら殺してほしい』と頼みます。
グレイは呆れつつも、フローが絶望した時に殺すことを承諾し、クリミアについていきます。でも、だんだん一緒に過ごすうちにグレイもフローの凄さを知り、いつしか慕うようになっていました。その心の変化が歌や演技、表情に表れており本当に素晴らしかったです。

グレイとフローの歌が合わさり合うところはもう凄すぎて倒れそうでした!(笑)

現在の看護の分野に繋がる歴史なども分かり、勉強になります。

あとキャスト表でも分かる通り、イリュージョン、マジックという言葉があります。
本当に魔法のような演出もあり何度も観たくなる作品だと思います。

またその時の感情や置かれている立場によっても観劇後の感想はまったく違うものになるでしょう。

最後はもう涙が止まりません...
カーテンコールが終わっても
ボロボロと涙が出るほど。
こんな感情は久しぶりでした。

CDがもうすぐ発売されるみたいなので絶対買います!!

パンフレットは必ず買ってます。
あとは何枚あっても困らないハンカチも基本買います!


来年の名古屋公演も楽しみです。
これは絶対通ってしまうこと間違いなし...

心からおすすめの作品です。

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