ラノベのすゝめ

コロナが流行してから人と遊ぶことがほとんどなくなり、1人の時間が増えました。暇つぶしの1つとしてラノベを読み始めたのですが、これがすごく面白くドはまりしたので、ラノベの魅力とおススメのラノベを語ります。

ラノベの魅力その①「ずっと面白い」

ラノベは読み始めるとずっと面白いので。恐ろしいです。僕みたいな自制心がない者がラノベに手を出すと生活が狂います。

「本好きの下剋上」という作品を読み始めたのですが、ぎりぎりまで睡眠時間を削り、仕事以外の時間全て費やし、10日間読み続けて最後まで読んでしまいました。

なぜ、ずっと面白いのか。

物語は基本的に『起承転結』で話が進むので、『起』の部分(設定の説明等)はつまらないです。文庫本の小説だと全体の1/4の『起』を我慢して読んでも全体の3/4しか楽しい部分が残っていません。

しかし、ラノベは話が連続して続くので(ジャンプの漫画みたいに)、最初の『起』を我慢して読めば、後はずっと楽しい部分です。例えば、先ほど例に出した「本好きの下剋上」は約550万字強の分量があります。一般的な長編小説は10~15万字なので、小説35巻~50巻に相当します。

始めの設定を我慢して読めばあとは50巻ずーーーっと面白いのです。

ラノベの魅力その②「圧倒的読みやすさ」・・・普通の小説と比べてラノベはかなり読みやすいです。ところどころ読み飛ばしても問題なかったりします。小難しい小説を読むときに感じるストレスはまったくありません。長時間読んでもそこまで疲れず、サクサク読めてしまいます。

ラノベの魅力その③「圧倒的コスパ」・・・人気どころのラノベは単行本でも売ってますが、「小説家になろう」というサイトで無料で読めるものもあります。無料なのでコスパは無限です。

ラノベの魅力その④「意外としっかりした内容」・・・ラノベは意外としっかり構成が練られています。ミステリ小説などにあるあっと驚く伏線や、トリック、練れに練られたどんでん返しというのはあまりないですが、行き当たりばったりで書いてる感はありません。これまで普通の小説も人並み(若干以下)に読んできましたが、素人が書いている感はほとんどしません。

おススメのラノベ

この1年半で10作品くらい読みましたが、その中でも2つのおススメの作品を紹介します。

『本好きの下剋上』『オーバーロード』

どちらも異世界転生物です。

『本好きの下剋上』は本好きが中世レベルの異世界の貧民の子供として生まれ変わり、大好きな本を作ろうとしながら、前世の知識で無双する物語です。

貴族に平民は殺されても文句は言えない格差や、中世の幼児の高い死亡率、貧民街の糞尿臭かったりと細かく理にかなった設定があり、ご都合主義の設定があまり見られないので、リアルに感じられる所が良いです。ネタバレになるので詳しくは言えないですが、もちろんストーリーも抜群に面白いです。

『オーバーロード』はオンラインゲームで100レベルの主人公が、ゲームのキャラクターのまま、剣と魔法の異世界に転生し、世界を支配していく物語です。

異世界転生物の見どころは、異世界における主人公の圧倒的知識やパワーの爽快感ですが、『オーバーロード』は異世界の一般人の視点に立って進むパートが多くあり、主人公のすごさが際立つ構成になっている点が良いです。また、力でねじ伏せる侵略だけではなく、圧倒的力を背景に、政治的に世界を支配しようとするストーリーも面白いです。

「このライトノベルがすごい!」という宝島社が年1回実施しているアンケートがあるのですが、上の2作品はどちらも過去に1位を獲得してます。『本好きの下剋上』に至っては、2018年 - 1位、2019年 - 1位、2020年 - 2位、 2021年 - 2位という尋常ではない結果を残してます。個人的には2020年、2021年は大人の事情で殿堂入り的に2位に甘んじてしまっているのではないかと思ってます。

これまでラノベを読んだことが無い人は、多少の抵抗があると思うので、コミック化された『本好きの下剋上』も『オーバーロード』を読んでみて、続きが読みたくなったらラノベを読んでみるルートがおススメです。

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