エモい、なんてそんな話
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エモい、なんてそんな話

19歳の頃付き合っていた7歳年上の彼のことを、時々思い出す。

たくさんのレコードと、ギターと、雑誌。寒い夜はハロゲンヒーターから発せられる朱色にふんわりと部屋が染められる。

それを思い出すとわたしの心はざわざわと騒ぎ立つ。
懐かしいというには少し違って、かと言ってこの気持ちをうまく説明できる言葉が見つからない。
ああ、これが「エモい」というものなのだろうか。

前述したように、彼は沢山のレコードを持っていた。
会社員であり、バンドマンだった彼。
ライヴハウスへ行くとなるとわたしも一緒に連れて行ってくれていた。オールナイトでライヴが会った時は朝焼けの中、2人でケラケラと笑いながら帰ったりもした。
夜行バスに揺られて東京へ行ったのも、いい思い出だ。
もちろん王道デートスポットの海遊館にも行った。クロマグロの水槽を見ながら長い時間話をした。わたしのクロマグロ好きはここから始まったと言っても過言ではない。

朝は立派なコンポから必ずL'Arc〜en〜CielのWhat is loveが目覚ましとして流れていた。
だから今、わたしはWhat is loveは大好きで、大好きで、大好きで、でも聴くのには躊躇ってしまう。
あの幸せで満ち溢れていた日々を思い出してしまうから。
別に今だって幸せには変わりないけれど、思い出には敵わない。

彼はわたしのことが大好きで、わたしだってもちろん彼のことが大好きだった。
ほんの少しだけ交わった彼とわたしの人生。
あの日々はわたしにとって財産。誰にも奪えないわたしだけの小さな宝石。

きっとわたしはいくつになっても思い出す。
あの朱色に染められた部屋と、朝焼けと、音楽を。

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GIRLY DROP.

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黒川まぐろ

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