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斬新!多彩!「マイクロ野菜」が彩る大きなインパクト

誰も知らない魅力的な場所が、福島にはある。フードカートと行く「Food Camp!ツアー」の2020年9月20日は、ちょっと変わったキュートな野菜がテーマでした。

昨年や今年8月に続きツアー会場となった、郡山市「鈴木農場」の畑。
ただ、今までとは趣きが違うようです。

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かわいらしいベジタブルたち。
そう、今日も野菜が主役のランチツアーです。

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さらに手元には…

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「BABY LEAF…」
そして
「MICRO LEAF…」
見たこともないリーフもたくさん…

そう、今回は、野菜の中でも「マイクロリーフ」がテーマです。
こんな小さなリーフが主役になりえるんでしょうか…?
ワクワクします!

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生産者は、ツアー登場最年少(?)の、鈴木農場4代目・鈴木智哉さん。
300品種もの野菜を作る鈴木農場で、父・光一さんの影響を受けながら、若いセンスで独自の世界観にチャレンジしています。

東京農大を卒業後、実家に就農。今年で4年目です。
「誰が買うのかわかりにくいスーパーより、使い方もわかっていただけるシェフに見て、食べてもらいたい」。
プロの飲食店が欲しがるマイクロリーフを、通年で提供しようとチャレンジしています。
「本当に食べたい、料理したいと思う野菜を地域に届けて、地域の食卓を変えたいと思います」。

ツアーはまず、こちらから。

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名づけて「野菜の気持ち」!
畑に寝っ転がる!ただそれだけ…
8月のツアーでは、前日の大雨で実現できなかった待望の企画です。

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ふかふかできれいに整備された土。
柔らかさ、温度、音……五感で感じる幸福感。
地面から芽ががんばって飛び出してくるキモチ、理解できた!?

収穫体験です。
見分けがつかないほど、たーくさん種類のあるマイクロリーフ。
この日のために、智哉さんが1か月前から育ててくれました。
今回は、自分が好きなリーフを、味見もしながら選ぶことができます。好みのサラダミックスにして、お土産として持ち帰りです。

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いよいよブランチ。
キャンセル待ちが出るほど定員いっぱいの人気ツアー。
食事のときは口元を扇子で隠しながら。コロナ対応は万全!

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乾杯!!

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シェフは、和牛旬菜「あ吽 a-un」の林 亮太さん。
6年前に郡山駅前に店をオープン。奥会津牛を1頭買いしてその命を使い切る、和風会席料理に和牛を融合させた料理が人気です。今回も、牛肉が随所に力を発揮しています。

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また林さんは、智哉さんのマイクロリーフと料理人への思いに、いち早く反応したシェフ。農場に足しげく通います。
「マイクロリーフは鮮度が大切。できれば、その日に使いたいものだけ仕入れられればとも思います。夜に店を閉めてから翌日の仕入れを考えることもあり、夜中に連絡して(智哉さんが)対応してくれたときはうれしかった」。
林さんは、畑で好きなだけ新鮮なマイクロリーフを収穫することを許されているといいます。

先付け。
酸味のあるソレルが、低温ローストした牛肉と南京そうめんとマッチ。

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スープは、郡山ブランド野菜「万吉どん」を使ったポタージュ。
ほほ肉の和風煮込みとナスタチウムの辛みが、絶妙にからみあいます。

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温物は、大人のポテトサラダ。和牛デミグラスソースとトリュフで豪華に。
ディルのさわやかな香りとほろ苦さが、ワンランク上の味わいを演出。

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福島は、アルコールが豊富。
ワインは夏のツアーで訪れたふくしま農家の夢ワインの「一慶」「ビュベット」、ウイスキーは笹の川酒造(郡山市)の「963」「山桜」、日本酒は前回ツアーで訪れた会津若松の「春泥」、などなど多彩!
さらにソムリエ厳選の、食事にあう外国産ワインも充実。

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メーンは、シェフが愛する奥会津牛のランプロースト。塩とソースの二種の味わいで。
マイクロリーフもどーんと中心に。
シェフ曰く「この料理はあくまでリーフが主役」。ランプが添え物の位置づけ。リーフが圧倒的な存在感を発揮しています。

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アキレス腱を使った牛すじカレー。野菜が、鮮やか&印象的。

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デザートは、郡山ブランド野菜「佐助なす」のアイスクリーム。
ごまの香りがするルッコラとごま油が、締めにふさわしい心地よさを引き出します。

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智哉さんの挑戦するマイクロリーフが、一皿一皿で大きなインパクトを残し、林シェフの愛する奥会津牛と饗宴。

FoodCampツアーは、生産者を決めてシェフをあわせる場合が多かったところ、今回は、林シェフが智哉さんを誘って実現したもの。
相思相愛の”若手”コンビによる、新しい世界観の創出でした。

同じ農場でも、生産者やシェフ、季節によって、全く違う顔を見せることを実感しました。

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ありがとうございました!

「鈴木農場」と「あ吽 a-un」のサイト:


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