揺れる“ストライカー論”
試合に勝つ為には、相手よりも多くの得点を獲る。
最前線に、どのストライカーを置くのかという問題は
サッカーチームにおいて、ごくごく本質的な問題だ。
時代によって求められるサッカーは変わり、チームによって求められるスキルも変わる。
今回は、そんなストライカーを「科学」してみたいと思う。
【科学する事の出来ない“気持ち”の部分が鍵を握る】
ストライカーを「科学」すると言っておいたのにも関わらず、「科学する事の出来ない」と言ってしまった。
何度も言うがサッカーのトレンドというものは、年々変わってゆく。
筆者が小学生、又は、中学生だった2000年から、2010年までのサッカーは、いわゆる「うまい系」の選手達が際立っていた。
ロナウジーニョ、ジダン、ベッカム、デルピエロ、グディ、レコバ、中村俊介などなど、、
そして、2010年代からは、
「うまい系」選手が際立つ時代から、徐々に、クリスティアーノ・ロナウドのような「強くて速い」選手が際立つ時代へと、シフトチェンジを行った。というよりもならざるを得なかった。
クリスティアーノ・ロナウドに関して付け加えると、彼はもともと「うまい系」の選手であった。
が、しかし、
サッカー界に流れるトレンドの変化をイチ早く感知し、その時代に合った「強くて速い」選手へと、変貌を遂げた一人の選手でもある。
そして、現在、これからのサッカーのトレンドは「機械化」が進んでゆく。
攻撃、守備、インテリジェンス、対人、献身性、当たりの強さ、テクニック、スピード。すべてを兼ね備えた選手。
例えるならば、リヴァプールの10番サディオ・マネのような選手を世界は今、求めている。
すべての能力がアベレージ以上にあり、どれかが1つ欠けてはいけない。
そのような時代に突入しつつあるのだ。
言うならば、システム化が進んでゆくサッカー界が我々を待っている。
現代っぽいといえば、現代っぽい。
サッカーはより、システム化され、戦術的にも洗練さる。
全員で攻撃をして、全員で守備をする。
それはストライカーに対しても同じ事が言える。
以前までのストライカーといえば、突出した存在であり、「特別である事」をチーム内で唯一認められている存在であった。
チームの規律を守らなかったとしても、“ゴール”というお土産を持って帰って来さえすれば、それで良かった。
しかし、今は違う。
チームの一機能として、チームの一コマとして、守備をしっかりしたうえで、
「そこに居てくれたら、ボールを渡してあげるから、後はちゃんと押し込んでね」といった得点パターンが増えるだろうし、
実際に増えている。
これは、以前よりも、より、「規律」と「データ」を重視した今のサッカーが与えた影響に違いない。
だとしたら、一般論的に、現代サッカーにおいてのストライカーに求められる素質というものは、一体どんなものなのだろうか?
筆者が持つ感覚としては、
「FWの動き方講座・ポゼッションサッカー編」や、「FWのポジショニング講座・カウンターサッカー編」等といった、
以前までは意味があるのか、ないのか分からなかった「バイブル」が活かされる時代なのではないかと感じている。
そんな「バイブル的能力」をしっかりと養ってさえいれば、チームの一員になれる。
ストライカーも、チームの1コマでしかなくなってきている。。。
しかし、そんな時代の今だからこそ、ストライカーには必要とされる素質がある。
それが、まさに
【科学する事の出来ない“気持ち”】
である。
次回は、
そんな「科学する事の出来ない“気持ち”」が、何故、今のストライカーに必要なのか。
を、皆さんと共に考えたいと思う。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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