あなたは、相続の準備、していますか?

お彼岸も過ぎたタイミングですが、
お盆やお正月、お彼岸など、
祖先に思いを馳せながら、
普段離れて暮らしている家族が
集まる機会があるタイミングは、
相続のことを話題にしやすい、
と一般的に考えられたりします。


ただ、本当にそうでしょうか?
家族が集まる=話しやすい
となるでしょうか?


私は一人っ子なので、
兄弟姉妹がいらっしゃる方の
ケースは分かりませんが、
休暇でみんなが集まるから、
相続のことを考えよう、
とは、むしろ、
なりにくいのではないか?
と思います。


あなたは、どう思いますか?
実際に、お盆などで帰省した時に、
ご両親やご兄弟姉妹などと
相続の話をしたことはありますか?


もちろん、ゼロとは言いませんが、
少数派ではないか、という
気がしています。


なぜ話しにくいか?


それは、相続を、
財産をどう分けるか、という
資産の観点を中心に考えている
からではないか、と私は思います。


前触れがない中で、相続、資産の
ことを考えたいとなると、
ご両親からすれば、


「私たちの財産を
 あてにしているのでは?」


「死んだ後のことは、
 お前たちで好きにやってくれ!」


みたいなお気持ちになる方が
多いような気がします。


そんな相続財産などの話を
しにくい方へ、私がお伝えしたいこと。
それは、
「モノの整理を、
 ご両親と一緒にすること」です。


不動産のご相談サポートの幅を
広げたいという想いも込めて、
2022年に入ってから、
相続診断士などにも視野を
広げてみました。


その中で、最近、
「生前整理」という視点を
知る機会がありました。


この生前整理のポイントは、
ご両親が元気なうちに、
一緒に作業などを通して、
コミュニケーションを取ること、
そして想いを共有することが、
今後の関係を良くすることにも
つながる点にある、
と私は捉えています。


遺言などを通して、
財産を誰に残すか、という
資産の観点からだけでなく、
ご実家にある「モノの整理」
などを通じて、
ご両親の心の整理をしていく、
というイメージです。


相続が発生した後、
残されたご家族は、
様々な手続きを行う
ことになります。


公なことで言えば、
葬儀や遺産分割、
必要に応じて申告などが
ありますが、
金銭的な価値では
測れないこともあります。


その最たることが、家の中に
残された様々なモノ、
いわゆる遺品整理、です。


「これは、捨てて
 良いものだろうか・・・」


「これは、どんな想いで
 残しておいたのだろうか・・・」


亡くなられた後だと、
そのモノへの想いや気持ち、
考えを、直接聞くことができません。


聞けないので、推測して
進めるしかありません。


それが原因で、ご兄弟姉妹が
仲違いするようなことが起きて
しまったという話を
耳にしたこともあります。


なので、金銭的な価値で
はかれないモノの整理こそ、
最初に相続準備として行うことが
大切ではないか、
と私は感じています。


時間はかかると思います。
優柔不断なご両親を前にして、
いらだつ気持ちを
抱くこともあると思います。


ただ、それに付き合って
差し上げて、モノの整理を
しながら、ご両親の想いを
共有することで、
ご両親も心の整理ができ、
スッキリできるのではないか、
と思います。


プライスレスなモノの整理が
できることで、気持ちが整理され、
子供たちとの新たな信頼関係も
徐々に深まり、資産の整理の話も
スムーズにしやすくなるの
ではないか、と感じます。


実際に、ご実家などのモノの整理を、
生前に行えることで、
残されたご家族にとっても、
遺品整理にとられる時間が減る、
という負担減にもつながります。


そして、この生前整理は、
ご両親に限った話ではありません。


誰もが、いつかはこの世から旅立つ日が
来ます。そして、それがいつに
なるのかは、誰にも分かりません。


だからこそ、独身にせよ、
ご家族がいるにせよ、
あなたの身辺整理は、
今からでもできる時に
向き合っておくのが良いと、
私自身も、最近、
改めて考えるようになりました。


モノを整理することは、
自分の心、気持ちを整理すること。


そんな想いを持ちながら、
あなたご自身、そして、
ご両親などご家族と、
「モノ」について一度、
整理したり、考えたりする機会を
設けてみるのも良いのではないか、
と思いますが、いかがでしょうか?


話を切り出すきっかけが
見つからなければ、
知り合いのFPが、
将来困らないように、
生前にモノの整理をするのが
良いと言っていた、
みたいに、この投稿を
ネタに使って頂くのは、大歓迎です!

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