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何故キャプテン翼の世界ではあまりにも土手っ腹にボールが炸裂するのか?『考察記事』

サッカーマンガのレジェンドとして長らく君臨し、2020年には連載開始40周年という節目を迎えた『キャプテン翼』

押しも押されぬキャプ翼推しの私ですが、作中にはファンであるが故のツッコミたいポイントがあることもまた事実。

今回突っ込ませて頂きたいのは『何故キャプテン翼の世界にはあまりにも土手っ腹にボールが炸裂するのか?』についてです。

サッカーというスポーツのリアルな場において、土手っ腹にボールが炸裂するというシーンは、私は一度も見たことがありません。

が、しかしことキャプ翼の世界では土手っ腹にボールが命中するシーンを幾度となく見かけるのです。

これは、作者である高橋陽一先生が「サッカーは土手っ腹にボールが炸裂してナンボ」という思いがあるのかどうなのか。

そんな、およそ誰も足を踏み入れないであろうマニアック考察記事、スタートです⚽️

瀕死の翼に鬼のタイガーショット命中

キャプ翼ファンにはあまりにも有名なシーン。全国中学生大会決勝戦で瀕死の翼くんに沖縄帰りの猛虎、日向小次郎が無慈悲なタイガーショットを炸裂させるシーンです。

並の人間なら確実に死んでいます。コンクリートに穴を開けるほどのこの威力。何故翼くんは耐えられたのか。人間の生命力の強さを感じる名シーンです。

胸と腹で抑えにいく若島津

試合中に腕を怪我した若島津。ならばと胸&土手っ腹で止めにいきます。

身を呈してゴールマウスを守る。GKの鑑です。

中西太一の土手っ腹シュートブロック

常にペロリと舌を出している中西くん。もはやミルキーのぺこちゃん状態です。そして当時このガタイで小6です。

翼くんの身長が150センチほどと仮定しても、ざっくり3m近くはあるのではないかというくらいのこの堂々とした体躯。土手っ腹に命中してもこの笑顔です。

日向小次郎土手っ腹にボールを喰らい舞い上がる

先日の翼くんへのタイガーショットの報いなのか、今度は日向くんが土手っ腹ショットの餌食になります。

西ドイツの若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーによる一瞬の攻撃。あまりのスピードに周囲は何が起きたかわからず混乱している様が窺えます。

そしてこの一連の動作を6枚もの絵を使って詳細に解説する高橋陽一先生の心遣いにも頭が下がる思いです。

フランスの貴公子土手っ腹ブロック

フランスの貴公子ことエル・シド・ピエールくん。普段は攻撃的MFとして華麗にタクトを振るう彼が必死の土手っ腹ブロックです。このような泥臭い一面もまた華麗です。

ブラジルの至宝リバウールの鍛えられし腹筋

ブラジルが誇る至宝、バルセロナの中心、リバウールが土手っ腹にボールを喰らうシーンです。

しかし圧倒的な腹筋力を持つリバウール。カルツのおよそサッカー選手とは思えないアンフェアな土手っ腹攻撃にもビクともしません。

その驚異的なフィジカルを持って、腹筋パスというウルトラC級の技に昇華させます。これぞブラジルの10番を背負う男のプレーです。

ドイツの仕事師ヘルマン・カルツのめくるめく土手っ腹劇場

土手っ腹といえばやはりこの人。ドイツの仕事師、ヘルマン・カルツです。

作中ではたびたび土手っ腹にボールをめり込ませられる損な役回り。

こちらのシーンでは土手っ腹にボールを喰らったまま、そのままゴールへとふきとばされていきます。まるでエネルギー弾を食らったかのようなシーンです。一瞬何マンガなのか分からなくなってしまいますね。

そんな土手っ腹運悪めのカルツですが、試合中、常に爪楊枝をくわえており、本機を出すと爪楊枝をはじき出すという演出で知られた選手です。

いぶし銀のプレースタイルが光るカルツですが、土手っ腹にボールを喰らって勝手に爪楊枝を吐き出されてしまうという辱めを受け苛立ちを隠せません。

というか試合中に爪楊枝咥えてるの危なすぎるので、審判は注意するべきでは?むしろ退場になってもおかしくないレベルですが、キャプ翼の世界の審判は反則裁定が緩いことで知られているので、ここはもう黙って見守るより他に方法はありませんね。

緊急追加、土手っ腹おかわりシリーズ

何故このシーンが土手っ腹シリーズに含まれていないんだ!という熱いファンの方々の声にお応えし(すいませんシンプルに見落としておりました🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️)土手っ腹おかわりシリーズとして加筆修正させて頂きます。

タイのヤバイ奴、ブンナークくん

ワールドユース編でタイ代表として翼くん率いる日本代表の前に立ちはだかった元ムエタイ戦士のブンナーク。

彼のムエタイ仕込みのミドルキックが大空翼の土手っ腹に炸裂!ボールを間に挟んでいるとはいえ、何故ファウルの笛が吹かれないのか不思議でたまりません。

息の根を止めてドヤ顔のブンナーク。完全にムエタイ戦士だった頃のノリが抜けていません。かなりヤバイ奴です。

魔神バルカン

ワールドユース編でサウジアラビア代表の秘密兵器として登場した魔神バルカン。ランプの魔神を思わせるその佇まいには衝撃を覚えたものです。

そんな魔神バルカン、ポジションはFWなのですが、チームのピンチになんとゴール前まで戻って決死のダイビングディフェンスを見せます。体格のわりに足が早い!

しかし、巨体を誇るバルカンの土手っ腹に炸裂しながらも、全く威力衰えずバルカンごとゴールに突き刺さるという衝撃の結果に。

日向小次郎が山に篭って会得した雷獣シュートの威力をまざまざと見せつけられる結果となりました。魔神バルカン、ちょっとかわいそうです。

鋼鉄の巨人、デューター・ミューラーの土手っ腹セーブ

ドイツ代表のGK、鋼鉄の巨人ことデューター・ミューラーも見事な土手っ腹セーブを披露しています。

いや、ゴールキーパーなんだから手使わないの?というツッコミはもはや野暮というものです。土手っ腹が1番人間の部位の中で広くボールを包み込める箇所なのですから、理に適ったセービングと言えるでしょう(土手っ腹セーブ推進派である筆者の個人的意見です)。

ドイツの新星、シュバイル・タイガーボランの土手っ腹セーブ

まだまだドイツ代表の土手っ腹劇場は続きます。シュバイル・タイガーボランの気迫の土手っ腹ブロックです。ドイツ人なのに「きぇぇぇええええ!」と言っています。もしかしたら以前空手をやっていたのかも知れません。もしくは隠れ若島津ファンなのかも。

しかしシュートの威力が吸収しきれずそのままゴール前まで吹っ飛ばされていたところを土手っ腹先輩のデューター・ミューラーがガシッとキャッチ!ここに土手っ腹ブロック完成です。

しかしドイツ代表はカルツ、ミューラー、そしてタイガーボランと土手っ腹率がかなり高めです。これはもう日々の練習に取り入れているとしか思えません。

将来的には土手っ腹セーブの練習が当たり前のようにどこのチームでも行われている、、、そんな光景が見られるかも知れませんね。

キャプ翼ワールドの深みにハマる

そんなキャプ翼考察記事「土手っ腹」特集でした。サッカー本来の面白さもさることながら、このような視点からも楽しめるキャプテン翼の魅力を、今後も様々な角度から掘り下げていきたいと思います。ゆるりとお付き合い頂ければ幸いです⚽️

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