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教育番組のカジュアルな洗脳から娘を守ってみた/教育と洗脳のグレーな関係


娘がNHKのEテレの番組を見ながら着替えていた。梅雨だけど今日は雨が降らないらしい。朝日が差し込み、気持ちの良い朝。

これは、今朝の何でもない日常の1コマです。

だが、魔法つかいパパは聞き逃さなかった!

「パパやママが笑顔になることをたくさんしよう!
みんなも、パパとママが笑顔だと嬉しいよね。
どんなことをしたら、パパとママが笑顔になるか、一緒に考えてみよう!」


内容としては、

・自分で歯磨きをする
・一人で起きる
・肩揉みをする
・家事のお手伝いをする
・水筒を自分で洗う
あと2つくらい(忘れちゃいました^^;)


と、いたって普通の内容でした。

結論としては、

・自分のことを自分でできるようになる
・家族がされたら嬉しいことをする


そいう時にパパもママも笑顔になるよね。

とのこと。

まったくその通り、笑顔になるでしょう。

そしてそれを見ていた娘は、実際に結構やる気満々になっていました😆

え?全然問題ないじゃん!!


と思うのが普通だと思うのですが、よく考えてみてほしいのです。

内容は全然問題ないんです。どれ一つとっても、実際一人でできたらめっちゃ嬉しいし、褒めると思います。

でも、

番組の構成全体を通して伝わってくる印象には違和感があるなぁ


と思いました。これは隣の仕事部屋で漫画を描きながら音声だけ聞いていた妻も感じたようで、二人して声を揃えて

「軽い洗脳だよね?笑」


と意見が一致しました。

結局、ぼくから娘に伝えました。

「どれも一人で出来たらすごいと思うことだし、できたら大人はみんな笑顔になるし、褒めると思うんだけどさ、パパとママが笑顔になるからやるのって、どうかなって思うんだよね〜。だからこのおじさんが言ってること、合ってるとは思うんだけど、どうかなって思うんだよね。」
「なんで〜?」
「だってさ、パパとママが一番嬉しいのは、すみちゃんがめっちゃくちゃ楽しそうにしている笑顔を見ている時だから。」
「え?ホント?」
「そうだよ!本当に楽しく遊んでる時とか、めちゃくちゃやる気満々でお絵描きしてる時とか、楽しすぎてダンスの練習してる時とか、いちいちパパが笑顔になるかな?なんて考えてないでしょ?」
「うん、全然考えてない😆」
「でしょ?何にも考えられないくらい楽しそうにしてるのを見たときが、一番嬉しいよ。」
「そっか、へへ😁」
「でも、このおじさんが言ってたことは全部本当のことでもあるんだよね。」
「え!Σ( ̄ロ ̄lll)!そうなの?」
「そう、自分でいろんなことをできるようになったら、パパもママも嬉しいっていうのは本当なの。」
「え〜!」
「でもね、毎日ずーっとパパとママが笑顔になることだけを考えて何かをするようになったら変でしょ?自分がやりたい!とか、楽しい!!って思うことより、パパとママが笑顔になることばっかりしなきゃって考えてたら、つまらないでしょ?そんな子、ちょっと気持ち悪いし🤣」
「🤣🤣🤣」
「大人が喜ぶかな?って考えることは悪くないんだけど、自分がやりたい!って思う気持ちのほうをもっと大事にして欲しいの。難しいこと言ってるけど、大事なことだと思うからさ✨」
「わかった!楽しいことしてれば良いの?」
「そ。」
「でもでも〜、どうしてもパパとママが喜んでくれそうなことをやりたくなっちゃったら?」
「そのときは、自分でやりたい!って気持ちなんでしょ?そういうときは思いっきりやって😆パパとママを笑顔にしなきゃいけないからって思いながらやるのと、笑顔にしたい!って自分から本気で思うことって、全然違うからさ。」
「今日は自分でリュック準備する!6歳になったし、もっとお姉さんになりたいから!(≧∇≦)ノ 」


そんな朝の1コマでした。

これはNHK批判でもなければ、番組批判でもありません。

何が気になったかというと、

いつも大人の顔色を伺って生きることが良しとされる雰囲気をつくってないかな?
そういう子が大人になっていった時に、個性に蓋をして周囲の顔色を伺って生きるつまらない大人が量産される。そんな下地を作ってしまってるんじゃないかな?非常にさりげなく、何も問題なさそうなくらいカジュアルに。


そんなことを思いました。

子供は幅広く視点を移動して考えられる大人と違い、環境の中で「当たり前とされていること」を自然に「当たり前のこと」として受け入れていきます。

教育と、洗脳は紙一重。

そんなことをあらためて考えた朝でした。

そこに意図的な悪意が込められていないので、厳密には洗脳とは言わないのですが、社会全体が生み出す集団意識の魔力が働いているのは間違いないと思います。

集団意識に関しては過去にも書きましたので、興味がおありの方は ↓ 


考えすぎですかね?ぼくはそうは思いません。すべては小さなことの積み重ね。そう信じています。

難しいのは、番組の中に何も嘘は無いし、悪意もないこと。
そして、この内容を笑顔で受け入れる社会的土壌ができあがっていること。
価値観とか信念というのは、こうやってカジュアルに、でも確実に植え付けられていくのだと思います。

番組にはまったく否は無いので、各家庭なりの防衛策を練っていくしかないのだと思います。テレビの短い尺の中で、伝えられることは限られていますしね。

誰にも悪意がないけれど、「当たり前」として子供の脳に刷り込まれていく現象の影響を緩和したり、解釈の仕方を何パターンも教えてあげることこそが、親や周囲の大人の責任なんだと思ったりします。

みなさんは、どう思いますか?

さて、娘は保育園につくなり、

「今日はみんなを笑顔にすることたくさん考えてみる!やりたいから😁」


と豪語していました🤣


***

最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も魔法に満ちた1日をお過ごしください✋✨

コミュニケーションにおける間合いと、相手や自分自身を見極める目を獲得するためのノートはこちら ↓ 

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