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ドライバとはなにか?

おはようございます。またはこんにちは。もしくはこんばんわ。マゲっちSCと申します。本日は2021年7月15日。今から38年前の今日Nintendoからファミリーコンピュータが発売されました。自宅のテレビがゲームセンターになるというとても画期的なゲーム機で、現在の据え置き型ゲーム機の基礎となったゲーム機です。ファミコンは完全にゲーム専用機として発売されました。ゲームセンターで動いているゲームをダウングレードした内容にはなりましたが、扱える情報量は当時売られていたゲーム機としては最高峰の能力で、価格も約1万8千円とコンピュータとしては非常にリーズナブルでした。それまで流行っていたゲームウォッチは入っているゲームが1つしかありませんでしたが、ファミコンは本体さえ手に入ればあとはゲームカセットを入れ替えれば別のゲームが楽しめるというのも画期的でしたね。同時発売ソフトが3タイトルあり、好きなものを選べるのも魅力的でしたし、ソフト同梱版のファミコン一式も売られていました。懐かしいですね。

さて、その後ファミコンでは様々な革新的ゲームが発売されていくわけですが、当然それに対応した専用コントローラも発売されていきます。Nintendoから発売されたものもあればサードパーティ(他社ソフトメーカー)から発売されたものもありました。自動連射機能を提供してくれる純正コントローラに近いデザインのものやジョイスティック。中にはキーボードもありました。あとは今では当たり前ですがゲームを使って体操ができるものの専用コントローラであるマットもありましたね。他にも実に様々な周辺機器が出回りました。当時ファミコンは金のなる木のようなもので、ソフトや周辺機器を出せばお客さんが買ってくれるため様々な企業が様々なゲームや周辺機器を出していました。もちろん現在のゲーム機にもゲーム用の周辺機器は存在しています。が、ゲーム用の周辺機器は今はファミコン時代と比較するとあまり売れていないと私は思っています。純正のコントローラは非常に優秀です。現在のゲーム用周辺機器としてはドライブシミュレーションゲーム用のステアリングコントローラ(ハンドルとアクセル・フットブレーキがセットになっている)と、フライトシミュレーションゲーム用の操縦桿を模したジョイスティックですね。このタイプジョイスティックにはフォースフィードバックという機能がついていて、飛行機を上昇させると実際に操縦桿を使って飛行機を上昇させたときと同じように手元に負荷がかかるという機能です。あとはゲームセンターにあるスティックとボタンがセットになっているアーケードコントローラもあります。これは格闘ゲームをする方が使っているものですね。プロゲーマーさんもよく使っているそうです。

私も今ブログを書いているこのPCでゲームをするので、PS4のような形状のPC用ゲームコントローラを使用しています。以前のPC環境では音楽をPCで鳴らすためにはサウンドカードというデバイスが必要でした。音を鳴らす以外にゲームコントローラをつなぐ専用のゲームポートがあったからです。昔のPCには基本的にゲームコントローラをつなぐための端子はありません。拡張カードで増やすかサウンドカード付属のゲームポートがないとつなぐことはできませんでした。PCゲームはキーボードとマウスで操作するのが一般的で、ゲームコントローラは基本的に不要だからです。

現在ではPCゲームソフト(Windows版)ではゲームコントローラを使って操作する場合も考慮されているゲームが増えてきました。そしてゲームの動作環境の記述には「サウンドカード(DirectSound対応)」とあるものもありますが、現在売られているPCはマザーボードにすでにサウンドカードの機能が入っているものがほとんどで、だいたいのものはDirectSOUNDに対応していますのでそこまで気にする必要はありません。スピーカーやヘッドセットをつないでOS側の設定を確認して音が出ているのを確認できれば基本的に問題はないはずです。OSのサウンドが聞こえるのにゲームサウンドが聞こえないという現象は私の環境では起きたことがありません。ゲームコントローラもUSBの普及のおかげでとりあえず使いやすそうなデザインのものを購入すれば簡単にPCにさして使うことができます。ゲームポートは現在ではもう必要はありません。しかし、コンピュータはどうやって差し込まれた機器を判別しているのでしょうか?

キーボードもマウスもゲームコントローラも入力機器ですが入力される信号は全く違うものです。出力機器ではヘッドホンにプリンタなどでしょうか。入力も出力も可能なものでは外付けのHDDやUSBメモリなどが入るでしょう。どれも差込口はUSBですが、仕事内容は機器によって違いますよね。周辺機器をPCがどのようなはたらきをするものなのかを把握するためのソフトが必要です。それがドライバと呼ばれるソフトです。イメージとしては周辺機器が車だとしたら、それを運転するためのソフトがドライバということになります。ドライバソフトは周辺機器を購入するとCD-ROMなどに入っています。最近ではインターネット経由でメーカーのサイトにアクセスしてそこから最新版をダウンロードするという方法も一般的になってきました。CD-ROMに入っているドライバは購入当時は最新版ですが、いずれ古いバージョンになっていきます。また、ビジネスソフト・ゲームソフト・OSはもちろんドライバソフトも人が作っている以上はどこかに必ずバグが存在しています。最新版ではバグが修正されていたり、現時点のドライバでは開放されていない機能が新ドライバで開放されたりということもありますので、ドライバソフトも最新のものを適用することが望ましいですね。

現在のOSには実に様々なドライバが周辺機器メーカーから提供されています。例えばWindows10をPCにインストールすれば現時点で売られている周辺機器のほとんどのドライバはもうすでに準備されている状態です。昔はPC側のHDDの容量が少なかったですね。私が大学時代に使っていたノートPCのHDDの容量は約800MBでした。ドライバソフトは一つ一つはたいした容量ではないのですが、それが例えば1万本あればとんでもない容量となりHDDを圧迫してしまいます。そのため、各周辺機器メーカーは製品にドライバが入ったCD-ROMを添付することが習わしになっていました。今は補助記憶装置の記憶容量が格段に増えていて、HDDでは約4テラバイト(4000ギガバイト)、SSDでも1テラバイトある製品が普通に売られています。そうなるとドライバソフトが最初にOSに入っていたほうが都合が良くなります。ドライバは各メーカーサイトでも最新版が常に公開されているのでメーカーによってはもうCD-ROMでのドライバの添付は行っていないところもあるようです。

しかし、各メーカーは非常にたくさんの周辺機器を出していて、どの製品がどのドライバなのかを調べるのが非常に面倒です。例えばマウスのドライバの最新版がほしくてマウスメーカーのサイトにアクセスしたとします。そこで自分が使っているマウスの型番を調べてそれに対応したドライバを探すわけですがこれが非常に手間がかかります。私もこのようなブログを書くことができるくらいコンピュータの知識は持っているつもりですが、それでも面倒です。特に知識がない方がドライバをネットからダウンロードしたとき、別の製品のドライバをダウンロードしてしまっているなんていうことも結構あります。なので私はフリーソフト(無料のソフト)でドライバを自動でネット検索して、古い場合は自動で最新版に入れ替えてくれるソフトを使っています。皆さんもインターネットでいろいろ探してみてください。

あと周辺機器ではないのですが、PCの各パーツのドライバもあります。自作PCを組まれる方にはおなじみですが、マザーボードに搭載されているチップセットのドライバや音声出力用のドライバ、ギガビットイーサネットのドライバにグラフィックボード用のグラフィックドライバもあります。グラフィックボードがなくてもCPUに搭載されているグラフィック機能のドライバもあります。これらも基本的には最新版を使うようにしたほうがいいでしょう。特にグラフィックドライバに関しては新しく出たゲームに対応したり、画面の設定の詳細を設定できたり、ゲームごとに描画設定や電力をどの程度グラフィックボードに回すのかを設定したりできるので、こういうPCの動作に直接関わってくるドライバは常に最新のものに更新しておくほうがよいですね。更新の仕方は各メーカーによって微妙に違いますのでご自身で調べてみてください。特にPCで出る最新ゲームは動作の条件にグラフィックスドライバの最新版(バージョン名などで表記)がインストールされていることが明記されている場合もあります。現在のドライバのインストール方法としては初めてUSBなどに周辺機器をさすとOSに入っているドライバが自動でインストールされ、以降は自動で周辺機器を認識するようになります。もし仮にOS側にドライバが準備されていない場合は、CD-ROMに入っているドライバを使ったり、メーカーサイトで入手したドライバをインストールします。ドライバがインストールされていればどんなタイミングであっても周辺機器を接続するとプラグアンドプレイ機能(接続したらすぐ使える機能)がはたらいて自動的に認識します。今販売されている周辺機器はほぼプラグアンドプレイに対応しています。

このようにドライバソフトは縁の下の力持ち的な存在で、普段はその存在を意識することなく私たちはPCを使うことができます。最近のPC環境ではドライバのインストールすらユーザ側では認識する必要すらありません。しかし、これらのことを知っているといないとではPCに対するトラブル対処の場合に雲泥の差が出ます。意外とドライバを最新に更新したり再インストールすることで直るトラブルもあるでしょう。Windowsではデバイスマネージャーを見ることで、周辺機器などがきちんとPC側に認識されているかどうかを確認することができます。

しかし仮にドライバを削除する場合は気をつけてください。ドライバがなくなればそれはただの電子部品に過ぎません。PCがその電子部品を周辺機器として認識するためにはドライバが必須です。さて、次回のブログネタですが、次は情報量の容量を表す単位のお勉強です。情報の容量を表す単位はたくさん存在しています。そのうちよく使われる単位を覚えましょう。今のPC環境は単位を覚えなくても大容量であるため、特にHDDであればソフトをインストールする際の空き容量の計算をする必要はほぼありません。SSDはHDDと比較すると低容量なので場合によっては空き容量の計算が必要な場合が出てきます。しかし、同じ数字が使われていても単位が違えば意味も違ってきます。長さの単位でも1mmと1cmでは意味が違いますよね。PCの容量も同じで1KBと1MBと1GBと1TBでは同じ1でも全く意味が違います。また、ビットとバイトもも容量の単位としてはよく聞くと思いますが、どう違うかはおそらく知らない方がほとんどでしょう。そこをわかりやすくお話させていただきます。ぜひお楽しみにお待ち下さい。それでは失礼いたします。

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