プロじゃない人

プロじゃない人

LOUISE通信

雨の中もしお客さんが一人も来なかったらどうしよう、と本気で心配だった。開店時間直前、ドアを開けるまでのあの緊張。ドアを開けて大好きなお客さんたちが、ぞろぞろと入ってきた時の、あの驚きと心底ほっとした気持ち。これがあるから、いつも本当にありがとうと言える。ありがとうという言葉しか思いつかない。
花が買いたくて、北欧に興味があって、カキ氷を食べたくて(ってこれは少なかったか。笑)、普段あいてない店だけど気になっていたので、などそれぞれの目的で来てくださったお客さんたちとのやりとりは、愛そのもので、私に強烈なパワーを与えてくれる。お客様との純粋な交流の積み重ねで、小さな店は続いていけるのだとしみじみ思った。

そしてここからは、ぼやきます(笑)。
立ち上げたばかりのブランドや仕事の売り込みが目的の人が、私のような小さな花屋にもけっこうくる。決して悪い人たちでなく、むしろちょっと気の弱い優しい感じの、でもプロ意識の薄い人が多い。ここだけの話、そういう人はドアを開けて入ってくるだけで、分かるようになってきた。これから自分を売り込むぞ!っていう目的で緊張しながら来ているので、私たちも当たり前にその空気を感じてしまう。他のお客さんとは放つオーラが全然違うから当然なのかも。
お店やってる人にとってはあるあるなのだけど、「これから切り出されるお願いを私は多分断るな」と思っているので、あーできれば逃げたい。と思いながら話す。そうすると相手を余計に焦らせてしまって、濁った空気が生まれている。

だけど、私は知らない人の知らないブランドのDMを置くのさえ嫌なのです〜。頑固と言われようとなんだろうと、うちの大事なお客さんのお金が、私がいい人ぶって置いてしまったチラシによって動くならそこには責任があるはずで、その責任は、営業に来た人の仕事や夢より大事だもん!
そもそも私の店は、少しでも利益が出るならどんな人とでも、どんな商品だとしても、一緒に組んでやるというスタンスでは絶対ないし、人脈ってそういう話なのかなあ。人脈さえ広がれば、仕事は軌道に乗るのかな?何かもっと大事なことがあるはずなのに。そもそも人脈ってそんな風には絶対に広がっていかないと思っている。

他のお客さんがいる中、店の人を捕まえて自分のことばかり話してる時点で、その人への評価は下がる一方だし、どれだけいい人だとしても、一緒に働く仲間にはなれない気がする。そしていろんなお客さんを見てきてわかったのは、仕事ができる人はたとえ営業とか取材とかのお願いだとしても、話が早い。こっちが寂しいほどに(笑)。私はもう大人なので、最近はちゃんと話を聞いて違うなって人には、(たとえ花を買ってくれた人でも)、その場でお断りするようにしているけれど、そうするとすごく落ち込ませてしまい、私がまるで意地悪ばあさんみたい。これってそんなに意地悪なのか?というモヤモヤは家に帰ってから大好きな本を読んだり、アート本を見て解消してるからいいんだけど。みんな悪い人じゃないのが、ひっかかるのです。応援してあげたい。でもとにかく、なんだって時間がかかるのよ。私だってご存知の通り、毎回不安だし焦ってるけど、その不安や焦りを、自分がやるべきことにぶつけないといけないと思う。これは私の課題でもあるので、本当にそう思ってるんです。

私より先に歩いている超うまくいってる人たちだって、ずっと前から一人で時間をかけて諦めずにコツコツと頑張ってきたわけで、ちょっとでも嫉妬したり、利用しても大丈夫だろうと思うのは、好きじゃない。むしろ学ぶべき先輩だし、大きな意味ではみんな仲間だし。そしてこれは本当にそうで、自分の成功のことしか見えない人は、お客さんたちが応援してくれない。本当にいいお客さんたちほど、何も言わないけれど、もっとずっと、私たちよりはるかに賢いんだってことに早く気づけるといいのにな。少なくとも、ローカルな店はそうだって思ってる。それ以外のことは、さっぱりわからん。


ありがとうございます!!
LOUISE通信