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植物から思うこと

駅の階段をホームに向かってあがっていた時、自宅の観葉植物たちのことを考えていました。最近は、FLOWER MAGAZINE の変更が出てきたエッセイやインタビュー記事の編集作業してて、朝起きてパソコンに向かい、気がつくと夕方で、今日1日やってこれだけなのか?と、あまりに仕事が遅い自分にイライラしてしまうのですが、そうすると、家のこと(料理や洗濯や掃除、植物の水やりなど)を一瞬でやらない人になってしまう。昨日は夜から始めて朝6時過ぎまで、パソコンの前から動かずやりました。終わりが見えてきたから頑張れただけですが、あれ?できちゃった?ってなって、嬉しさのあまり興奮してすぐ寝れなくて、植物に水をやらなきゃって気持ちになったのです。うちには重くて大きいのがいくつもあるから、一個ずつ両手でお風呂場に運んで、風呂場に入るだけ入れたら、シャワーで水をやり、少しおいてから部屋に一個ずつ戻して、残りの植物をまた風呂場に運ぶ。たぶん時間にしたらそこまでじゃないんだけど、いつもやり始めるまでが億劫で億劫で(涙)、いったいなにがそんなに億劫なのか一度考えてみる必要があると思う(そんなことはどうでもええから水をくれ by うちの植物)。

今日は取材の準備をするため夕方から店にいく日で、ここ最近の自分のだめさを反省していました。あんなに葉っぱがカラカラになるまでほっとくなんてひどい、そう思うと文句ひとつ言わない植物たちに申し訳なくて、もしあの子たちが言葉を話せたら、私のことすごい嫌いなんじゃないかとか、電車を待ちながらぐるぐる考えていました。でもなんで言葉が話せないんだろう。思考したり感じたりできる脳がないなんて生きてて楽しいんだろうか。でも次の瞬間、それだけのことだと思いました。話せないだけで、水をやれば葉っぱの先までシャキッと元気になり、天気が良いと新しい芽が出てきたり、花が咲いたりする。言葉や思考する脳を与えられていない植物も、私と同じように太陽と水と栄養とで、赤ちゃんから子供になって大人になり、そっと死んでいく。いろいろ考えたり、会話したりできるのは、地球単位で考えると小さなおまけみたいな気がしてきて、私の一生と家の植物の一生が同じ重さだと感じました。こんなふうに思ったことがなかったから電車が来て乗り込む時には、なぜかすごい謙虚な気持ちになって、同時に、欲しい欲しいばっかり言ってる自分の必死さがバカ過ぎてすごく気が楽になった。
何がわかったのかって考えると、たぶん、もうこの先、楽しくてドキドキすることしかしたくないんだと思う。この社会の基準じゃなくて、自分の基準で生きることは何も悪くないし、自然界で見ると(笑)当たり前のことなんだから。仕事も心が震えるようなやりがいをひしひしと感じられて、あー素敵な人だなあって尊敬できる人たちと、かつ、自分が納得できるお金を頂ける、そういうのだけで一生は終わってしまうはずだから。私もうまれてはあっという間に死んでいく生き物のたったひとつに過ぎないのだし!宣言な気がします。


久しぶりにおすすめの本を紹介させてください。

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長島有里枝さんの「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ

読みながら「自分の価値を信じる」ってこういうことなんだ!と感動しました。自分を信じるとか自分の価値を信じるとかって言葉は何度も目にしたような、でも今まではふわっとした自分が思いたい理解のまま理解していたけど、そうか、こういうことなんだと。言うほど簡単じゃないけど、これからの生き方だって変わりそうな、素晴らしい本です。もともとが長島さんが働きながら社会学を勉強するために通った大学の修士論文だから、難しい言葉もたくさんあるし文字数めちゃ多いけど、書かれてある内容が面白過ぎてあっと言うまに読み終えました。二回も読んでしまったくらい面白いです。あと、大人になってからの勉強って、その間のお金や時間がものすごくコストに感じて諦めちゃうのが普通だけど、やっぱりやる人はやる。そして新しいことを学ぶっていうのは子供だけの特権じゃない、大人こそ、おばさんこそなんだと思いました。だって自分が知らなかったことが分かるのって、めちゃくちゃ楽しいことで、そういうの教えてもらえたから、このnote読んでくれてる人にも教えたくなりました。
当事者からの告発とか復讐とかっていうより、これぜったい愛だと思う。この世界に対する愛、次の世代を生きる人たちへの愛。自分や家族や周りにいる大事な人への愛。未来の日本が今よりも素敵になっていますように。っていう彼女の大真面目な気持ちがいっぱいつまっています。
ネット上だと在庫があんまりなさそうなので、本屋さんで見つけたらぜひ!

THANK YOU !
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MAG BY LOUISE 代表。www.louise-flower.com インディペンデントマガジン「FLOWER」創刊。2号目は近日発売🌸 雑誌 GINZA 「その日の花。」

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