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【仕事と両立】キャリアコンサルタントの学科試験に合格するための勉強方法

2016年に国家資格化した「キャリアコンサルタント」。
養成講座を受講後、国家試験を受験するケースが主流である。

国家試験では、学科試験・実技試験(論述&面接)が実施されるが、
いずれも養成講座を真面目に受講するだけでは合格することは難しい。

にもかかわらず。
養成講座の受講生のほとんどがそうであったように、私も正社員としてフルタイムで働きながら国家試験対策に取り組んでいた。
特に試験前は繁忙期と重なり、なかなか勉強に集中できない環境であったが、無事に一回目の受験で合格できたので、勉強方法・内容を記録する。
働きながらキャリアコンサルタント資格合格を目指す方に少しでも参考になれば嬉しい。


1.学科試験対策の基本

Step1.養成講座のテキスト・副読本を読む
Step2.過去問を解く
Step3.解説を読んで理解する
以降、Step2~3の繰り返し。たまにStep1に戻る。
過去問を解くとすぐに分かることだが、養成講座のテキストに出てこない内容も多く出題されている。
可能であればひとつひとつ出題元となる資料や書籍を辿るべきではあるが、過去問の解説を読みながら覚えていけば問題はない。

2.本当に「使える」教材

▼養成講座テキスト(費用は受講料に含む)
私が受講していた日本マンパワーのテキストは全6巻。
その内、
2:カウンセリングに関する理論
3:キャリアカウンセリングに関する理論
6:労働管理論/労働法規 の3巻のみ熟読した。
講座受講中に1回、受講修了直後に1回、
そして過去問で間違ったら、該当箇所のみ1回という風に
タイミングを空けて繰り返し目を通した。
特に、理論については、テキストに書かれている理論家の生い立ちや理論ができるまでのエピソードを理解することで知識の定着に繋がった。

▼速修ポイント&模擬問題集(¥2,700)

日本マンパワーが発刊する副読本。
左ページにポイントまとめ、右ページに過去問が掲載されている。
過去問は次に紹介するWeb答練で網羅されている(Web答練と重複する問もあった)ので、自分でまとめノート等を作れる人には不要だろう。
私はまとめを作る時間と手間が惜しかったので、購入して良かったと思う。
試験会場にも持参し、直前までポイント確認をしていた。
ただし、「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」のようにWeb上に有益なまとめも存在するので、人によっては不要と感じるかもしれない。

▼Web版キャリアコンサルタント学科試験答案練習コース受講料(¥6,480)
日本マンパワーのWebサービス。通称「Web答練」。
全450問の過去問・類似問題が、分野ごとに出題される。
1分野20問で気軽に演習に取り組むことができ、分野ごとに「初回は〇点」、「2回目は〇点」とデータが蓄積されるので、取り組めていない分野や苦手分野を一目で確認できる。
解答には解説もあるので、電車通勤中にスマホひとつで『問題演習→答え合わせ→解説確認で理解を深める』ができた。

※副読本・Web答練の値段は受講生割引適用価格。

その他、「新版 キャリアの心理学」「キャリアコンサルティング 理論と実際」等、養成講座講師や有資格者が推奨する書籍も拝読したが、試験対策という視点では、読まなくても問題がないように感じた。
もちろん、言うまでもなく名著であり、有資格者として学ぶべき内容はつまっている。試験合格後にキャリアコンサルタントとして真摯に向き合う方が得るものは多いだろう。

3.必読!統計資料

膨大な数の統計資料や政府資料との向き合いについて。
すべての資料を真正面から読み込むことはできなかったが、
過去問頻出資料については、試験日1週間前に2~3回目を通した。
少なくとも
・職業能力開発基本計画
・能力開発基本調査
・労働経済の分析 の3つは最新版を確認しておくと安心。
なお、最頻出の「キャリアコンサルタント倫理綱領」は常識的な感覚で解答できるため、一度さっと目を通せば充分だろう。

以上が、私が正社員としてフルタイムで働きながら国家試験に合格するために取り組んだ勉強内容である。

4.想定以上に重要な過去問

改めて振り返ってみると、どこまでも過去問ありきなのだ。
過去問を解くことで、出題者の意図やキャリアコンサルタントに求められている知識・資質の傾向をつかむことができる。この感覚をつかめれば、試験本番で解答に悩んだときも、推論が立てやすくなる。
実際、試験中に「全然知らない資料が出題されてるけど、これまでの出題者の傾向でいくと〇番かな?」と選んだ問題があり、正解していた。
この感覚は、とにかく自分で問題を解いていくことでしか得られない。

正社員としてフルタイムで働きながらでも、キャリアコンサルタントの学科試験は十分に合格できることは間違いない。
これから試験に挑戦されるみなさんを、心から応援します。
*実技試験対策についても後日掲載予定。

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