私たちの町がどんな町か、自治体の家計簿を見て知ろう!

 戦前は、日本のすべての決まりを国が決めており、その運営も国が行なっていました。自治体(都道府県・市町村)も存在はしていましたが、国の命令に従う存在、という感じでした。

 しかし、1990年代から地方分権制度が積極的に推進されるようになりました。地方分権制度をわかりやすく言うと、「自治体(都道府県・市町村等)は、自分たちの町は自分で運営しましょう」という制度です。昔のイメージでは、国が一番偉く、自治体はその次でした。地方分権制度では、国と自治体は対等であり、どちらかが偉いというわけではありません。

 現在ではこの動きも活性化しています。地域の過疎化が進み、このままでは、町の多くがなくなってしまうとされています。このような背景から地域創生が必要とされてきており、自治体の存在がより重要性を増してきています。


 にもかかわらず、私たちは自分たちの町がどのようなことをしていて、何にお金を使っているのかを把握している人は少ないのではないでしょうか?


 ・皆さんが納めている地方税(住民税等)は、いくらですか?     高いのかな?それとも低いのかな?

 ・自治体の収入と支出はいくら? 黒字? それとも 赤字?

 ・自治体は、自分達が納めた税金を何に使っているの?

 ・自治体は、教育や医療・介護にいくら使っているの?

 などなど。


これらの質問に答えられる人はなかなかいないのではないでしょうか?

自分たちの町を知るということは、自分たちの暮らしを良くすることにつながります。町の収入が低いならみんなで原因を考え、みんなで協力しなければなりません。そもそも知らなければ原因を考えることもできませんし、協力することもできません。

皆さんが住む町に不満がある人も多いと思います。「住民税が高い!」とか「育児に関して、町は何もしてくれない!」などいろいろあると思います。

 だからこそ、ちゃんと自分の町を知り、解決策を考えていくことが必要となります。

 自分達の町を元気にするためにはまず、「知ること」。次に「考えること」。最後に「協力すること」です。


では、町を知るにはどうすればいいの?って思う人もいると思います。町のホームぺージ? それとも市役所に聞きに行く?

 もちろんそれでも町のことは知れると思います。しかし、それだけでは町が何にお金を使っているか、教育や医療などにいくら使っているのかなど、お金の動きを知ることはできません。ではどうすればいいのか?

「自治体の家計簿(財務諸表)を見ること」です


自治体の財務諸表を見るって考えると、難しいように感じると思います。

しかし、そんなに難しく考えないでください。人の家庭の家計簿をのぞく気持ちで見ればいいのです。人の家計簿をみるなんていやらしいと思う人もいると思いますが、自分たちの町の家計簿ですのできにしないでください!

家庭の家計簿を見れば、その家族がどんな暮らしをしているのかがわかります。それと同じように、町の家計簿(財務諸表)をみれば、その町の様子がわかります。

町の家計簿は、たしかに普通の家庭でつける家計簿よりは難しい部分もあります。なので、私は皆さんが、難しいなと思う部分をわかりやすく説明し、皆さんが理解しやすいようにnoteに書いていきたいと思います。

もっとわかりやすくしてほしいなど素直なご意見は大歓迎です。そして、間違えがあれば指摘していただければと思います。


ここからスタートです。皆さんの暮らしがより良くなるように、少しでもお力添えができたら幸いです。



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