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第35回出雲駅伝(9)「城西大学」

一つハマればシードに、ハマらなければ予選会にという結果が多い城西大学だが、今年・来年とハマる要素も大きく兼ね備えている。なんといっても大きいのは留学生キムタイくんと山の妖精・山本くんの存在だろう。

新戦力は出てきたかも含めて、出雲駅伝での城西大学をご紹介。

出場回数は今回含めて5回

最後に出場したのは荻久保寛也選手が在籍していた時で2018年大会が最後だった。選手の転落死という不幸が無ければ、より良い位置に行けていたと思うのだが……。それは置いておこう。

その時が過去最高順位となる8位。とはいえ、立命館大学に先行を許すという悔しい結果となってしまったことは否めない。5大会ぶりの出場となる今大会は「ハマった」城西大学の姿を見せていただきたいところだ。

期待されていた全日本大学駅伝予選では見事に首位通過し、過酷な暑さの中でも選手たちの「強さ」は確実に見せられることができている。このチームとしての強さと勢いは未だ底知れないものがある。

キープレイヤー

「山の妖精」山本くんにキムタイくん、エース候補の斎藤くん。もちろん彼らがチームの軸になることは疑いようのないことだ。しかし、彼らだけに頼るだけのチームではまだまだ程遠いことも当然のことながら理解をしているはずだろう。

関東インカレでは2部から1部に復帰した城西大学の「もう一人の柱」になりそうな選手が彼だ。

平林樹

関東インカレハーフマラソンでは4位に入賞した平林くん。いうまでもなく前回大会9区で区間8位と好走したところからも実力は折り紙付きだ。全日本大学駅伝予選でも酷暑の中予選会二組目で3位フィニッシュするなど精神的にも強さを見せている。

城西大学はどちらかというと「トラック」の選手が比較的多い中こうしたロードで結果を出せる選手がいることはチームにとっても大きなプラスとなるはずだ。

監督

「ワセダ出身の名ランナー」というよりは「学者」というようなイメージが強く、そして今はそこから「世界へ」という目を向けながら選手に指導に当たられている。

彼はこのチームにどんな化学反応を起こすのだろう?

櫛部静二

「いい選手」が入学してくるかわからない中で、櫛部監督は「科学的アプローチ」から駅伝に新風を吹き込もうとしている。その結果がシード権獲得5回、山口浩勢さんの東京オリンピック出場という形で確実に結ばれようとしている。

特に各大学の中でもおそらくトップレベルと言ってもいい低酸素ルームなど、日々検証を含めた選手強化にしっかりと活かされているように思える。当然ながら科学的アプローチに依存されるだけの方ではないだけに、このチームをどう仕上げて最高の検証結果を見せていただきたい。

櫛部監督のnoteでは「ここまでのチーム作り、個人の能力向上は順調」とのこと。ぜひご一読を。


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