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アメリカが好き。でも「しがみついてでも暮らしたいか?」と言われたら、答えは"NO"だった。

2019年の10月、私は海外に住みたくて日本を後にしました。そのときのイメージは「アメリカで暮らせたらいいな。」くらいのもの。約1ヶ月アメリカを転々として、そこで働きながら生活する人たちの話を聞いてわかったのは、「今はここでは生きていけない」という現実。

そして今日、メキシコでひとつの仕事が決定しました。良いご縁に感謝しつつ、”海外に住むとは?”について今の素直な気持ちを残しておきます。

どんな生活がしたいのか?そのためにはいくら必要なのか?そもそも仕事は見つかるのか?

今回は、そんなことを考えていた私が行き着いた、メキシコでのNOWについて。どうぞお付き合いください。

アメリカ移住は(一旦)白紙に。

最近は毎年のようにアメリカを訪れ、その魅力に取りつかれていた私。今回の渡米でも各都市で「あぁ、やっぱり好きだな。」と思わされました。でもそれと同時に眼前に突き付けられたのは「で、どうやって暮らすのよ?」という超現実的な問題。

暮らすにはお金が必要で、そのためには仕事が必要で、仕事を見つけるためにはビザがいる訳です。勿論そんなことは分かっていたけれど、頭のどこかで「意外と何とかなるんじゃないか?(抜け穴的な……)」と思っていたのも事実。

……結果、どうにもなりませんでした。

観光ビザでの滞在は90日。就労ビザを取得するにはどこかに就職して申請してもらう必要があるけれど、突然アメリカに来た私にそんなツテはなし。学生ビザという選択肢が一番確実だけれど、学費も生活費も高いアメリカで ”とりあえず住みたいから” という想いだけで選ぶには出費がきつ過ぎる。

「UNDER THE TABLE(※)」と呼ばれる働き方があるにはあるけれど、そんな形ではおそらく生活費の半分稼げれば良いほうだと試算しました。(※ 飲食店やスーパーで、ビザ無しでしれ~っと働くこと。)

それに加えて悩んだのは「この国にいる他の日本人や外国人と就転職市場で戦えるほどの ”何か” が無い」ということ。エンジニアでも芸術家でもないし、職人でもない。営業経験があります、と言ったところで英語は大して話せないし、一貫した学歴や職歴があるわけでもない。

頭の中を何周もして出てきた答えは、

「うーーーん。無理じゃない?」でした。

本当に ”今” 住む必要があるのか?

これは正直、人によると思います。「そんなに好きなら、這いつくばってでも実現する価値がある!」という考え方もある。でも私の場合は違いました。実際にアメリカで生活する自分を想像して出てきたイメージ。

バイトを掛け持ちして(就労ビザのメドが付くまで)朝から晩まで働いて、合間で英語の勉強をする。土日も関係ないし、基本自炊で遊ぶ時間もお金もほとんど無し。その上病気にでもなったら……

ゾッとしますね。
最初はいくらかお金もあるし、なんとかやっていけるかもしれないけれど、そんなの現実から目を逸らしているだけ。ネットで何かをやったところですぐ結果が出る訳でもないし、厳しすぎる。

そもそも日本で自由にやっていた私にとって、我慢の度合いが大きすぎる。夜は自由に過ごしたいし、友達と食事に行ったりバーに行ったりもしたい。日本から誰か来たらお金を気にせず遊びたい。せっかくなら将来役立つ(と思える)仕事がしたい。

我儘なのはわかっているけれど、2~3ヶ月ならまだしも、下手したら数年を犠牲にするという事は避けたい。そう考えると、”今は、アメリカには遊びに行ければ満足かも。”そう思うようになりました。

「なんでメキシコなの?」に対する答え。

前回の記事でも少し触れましたが、今回仕事が決まるまでの流れで強く感じたことがありました。(前回の記事は下記。)

それは、 ”求められて働くって嬉しい” ということ。知り合いの紹介で現場トップの方とお話ししたのがスタートだったので、話はトントン拍子。私の経験やこれからの(ぼんやりとした)キャリアのイメージを話しつつ、先方の会社の課題をヒアリング。面談というよりミーティングをしている感じで、お互いの「こうなったらいいよね。」を出し合えました。

もちろんメキシコでもビザ問題はあるのですが、それに関しても具体的な手順やサポート体制を組んでくれました。そして嬉しかったのは、今日お会いした社長からのお言葉。

「実はこの契約方法、うちも初めてなんです。でも一緒に仕事したいと思っているので、働き方も職種も柔軟に変えていきましょう。全面的にサポートします。」

さらに、「大きな会社ならではのネットワークもあるので、うちを上手く使ってください。」とも言ってくださいました。何という寛大さ。

社名は出せませんが、旅行業です。個人がなんでも情報を得られる時代に変化が必須な業界。その課題を感じて打ち手を講じている会社で、しばらくの間お手伝いをさせていただきます。

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「なんでメキシコなの?」

って、少し難しい質問。でも、

私が今いるべき場所だと思ったから。

こんな感じでしょうか。それでは。

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