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役立たない教材があるのは自分のせい。

『子どもと遊べるっていいよね~。』

保育職が少なくとも一度は、他業界に就職した知人から言われる言葉です。

そんな言葉に大半の人がこう返すでしょう。

『そんなラクな仕事じゃないよ。結構いろいろ大変だよ。』

と。

ですが、そうです、それが仕事です。そして確実に楽しい。間違いなく楽しい。

子どもと遊んで、ケンカすることもあって、昼寝を寝かしつけている間に自分もうとうとなって・・・給与をいただいています。

いろいろなしがらみがある仕事ですが、仕事の本質はまだ私にはキラキラして見えているつもりです。

キラキラ見えている間は、この仕事を辞めないだろうな~と思います。


ところで、今日は100円均一に行きました、仕事です。

”環境を通した保育”

というワードが私たちの仕事の基本にあります。

極論でいえば子どもがある程度安全、かつ自分たちで遊び込める環境があれば、大人は不必要と言い換えられます。

これはもちろん究極の極論で、一緒に生活する大人(保育者)も”人的環境”の一つとして当然大切な存在です。

環境、というと自然環境という印象が先立つと思いますが、この環境にはお手玉やままごと道具、パズルや積み木なんかも含まれます。

残念ながら、私の勤める園は街中にドン!とある、自然に恵まれていない場。

園内で過ごす時間も多く、その室内遊びの環境が、日中の子どもの育ちに直結します。

今日は、そんな環境を整えることに時間と労力を割いた一日でした。

例えばですが、パズルなんて、ただ整理してピースをいれるタッパーでも用意して、片づけやすいように写真を貼っておくだけじゃないか

と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、その配置や子どもの導線に少しテコ入れするだけで、その教材の価値がグッと上がります。

結果論でいえば、昨日までは日中に2,3人がバラバラで遊んでいたものと全く同じパズルが、10名ほどが、時にパズルの内容や形について言葉でやり取りをしながら”友達と遊べる”教材に変わりました。

今まで日の目を見ない教材があったならば、それはそこにそんな形で置いている自分のせいなんだよな、と反省します。

そして、こうしたらどうなるだろう?というようなことを考えながら環境を作ることは本当に脳みそフル稼働でとても疲れる頭脳労働です。

私たちの仕事、実は肉体労働よりもこちらの方が本質だと言えるかもしれません。


ただ、正直どんなものを買っただとか、どんな保育室の環境構成にしただとか、どんな子どもの遊びが広がるきっかけのタネをまいただとかは、同職の人しか興味ないかなーと思うので書きません(笑)


いつか、この記事を同職の人が見るなどして、興味がおありの方があればコメントなどを残していただける日が来たならば、具体的にお知らせする機会を設けさせていただきたいと思います。

自虐的ですが今のところ、そんな日が来るとは少し思えないのですが、一緒に保育について考えられるコミュニティができると、私が助かるんだろうなーと甘い考えをしてしまいます(笑)

そんなコミュニティが、ただの環境や保育手段の上辺だけの話でなく、保育者が明日の保育で何をするのかのただのネタ探しにならず(それも初任者などにとっては貴重ですが)、そのねらいや子どもの育ちまで話せるものだと尚いいな。

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