1時間目こくご第3章

【vol.008】 第1節:具体的でわかりにくい?

こんにちは。まえぴょんです。


昨晩は学習道場wise upで小学生、中学生、高校生、大学生が入り混じった国語の授業を2コマしてきました。小学生と大学生が同じ授業を受けるって考えてみると面白いですね(笑)

実力差があるからそんな授業は成り立つのか?と思われるかもしれませんが、成り立つんですよ、これが。だって伝えたいのは思考の「型」なんで、その型を伝えるための具体の容易さをコントロールすればいいだけですからね。

ちなみに昨日は物語文章の読解問題に取り組みました。実はそこでも「具体と抽象」の概念が生きてくるんです。物語文章の読解は、たぶん10日後くらいには配信できると思いますんで、お楽しみにー。


抽象度の合わない違和感

まずはこの文章を読んでください。

私は数学の図形問題が苦手です。

理由は二つあって、一つは問題文が複雑すぎてわからないから。そしてもう一つは図形問題は一瞬のヒラメキを要して正答率が安定しないからです。

一つ目に関しては、問題文に「四角形ABCDにおいて、2点P,Qはそれぞれ辺AB,DCの中点で、2点R,Sはそれぞれ辺AC,BDの中点である」のように複雑な表記がなされていて、それを理解すること自体が難しいのです。

また二つ目に関しては、補助線を引くと簡単に問題が解けることがありますが、それは一瞬のヒラメキに依存していて、正答率が安定しないのです。

だから私は数学の中でも図形問題は苦手なので、これから力を入れていきたいと考えています。


これは私が講師をしている講座の塾生がPREP法(PREP法に関しては後日書きます)を用いて作ってくれた文章を私がアレンジしたものですが、わかりやすく読めましたか?


ざっとこんな感じでまとめられますが、私はちょっと違和感があったんですね。それは、二つの具体例の抽象度が揃っていないという点です。



これら2つ具体例の抽象度が合ってないんですよ。前者は問題文の四角形ABCDが登場してくるなど、非常に具体的ですが、後者は補助線が出てくる程度で、そこまで具体的ではありません。


この両者の抽象度を合わせるとしたら、左側の具体を「問題文に多くの頂点や中点が登場して、図に起こすことすら難しいことがあるのです」のように抽象度を上げるとよいかもしれませんね。

こんな感じで。これで抽象度が合いました。あースッキリ。


今回の文章で、抽象度の高い文章から低い文章までを並べるとこんな感じですね。



具体的でわかりにくい?

さて、世間ではよく「具体的でわかりやすい」と言われますが、具体的すぎるとわかりにくくなるんです。例えば先ほどの作文でいうとこんな感じ。

なんか、いきなり具体的すぎるというか、だから限定的すぎるというか、数学の図形問題が全般的に苦手ということが伝わりにくいですよね。

だから具体的=わかりやすい、というわけでもないんですよ。



同じような例を出してみます。

例えば、あなたが「みさきちゃん」というまえぴょんのオンナ友だちを知らない設定で

「オレ昨日な、みさきちゃんとデートしてん」

と言われても、「みさきちゃんって誰やねん?」と思いませんか?知らんがな、って。理解の範囲を超えるほど具体的すぎますからね。



もちろん、

「オレ昨日な、友だちとデートしてん」

と言われたら、それはそれでザックリすぎて誰だかよくわかんないですよね。デートしたという事実を伝えたいだけならこれでいいでしょうけど、「誰と」という情報も伝えたいなら抽象的すぎます。


だから、相手が理解できる範囲で、その範囲を最小限まで狭めた抽象度で話をするとスムーズな理解が得られます(最小公倍数の概念です)。

「オレ昨日な、大学時代のオンナ友だちとデートしてん」

まぁ一般的な人が相手だったら、これくらいの抽象度で話せばいいなじゃいでしょうか。


大切なのは、その場に応じた適切な抽象度に合わせることです。



アホな専門家の発する専門用語や業界用語は具体的すぎてようわからん

いや、さすがに「みさきちゃん」みたいな具体的すぎる会話をする人なんていないでしょー、と思われるかもしれませんが、意外とそういう話し方になっている人は多いですよ。

例えば、


短期計画でコミットしたKPIの達成はマスト。明日アサイチのディスカッションでアジェンダをシェアしたいから、ショートノーティスで悪いがまずはペライチをアサップで仕上げてくれ。


なんて言われても、その業界に居ない人からすると、なんのこっちゃようわからないですよね。このような業界用語は一般化しないと理解できません。


先月、とある経営塾に参加していたんですが、その勉強会のモデレーターが、あ、いや、司会者が、このような横文字の業界用語を連発する人で、周囲の経営者たちも、けっこうポカ〜ンと。。

「そんな業界用語わかるわけあるかい!オレらでもわかるように一般化せいや!」

と、臆病な私は心の中で叫びました。


ほら、これって「みさきちゃんとデートしてん」と本質的に同じでしょ?みさきちゃんのことを知っている者同士なら「みさきちゃん」という具体的な固有名詞を使っても話は通じますが、みさきちゃんを知らない人には「大学時代のオンナ友だち」くらいの抽象度まで一般化しないと通じないのと同じですから。


このように業界用語を連発するということは、「私は、今自分がやっている作業が何のためにやっていることなのかを捉えられない抽象度の低い人です」と言っているようなものです。だって相手の抽象度に合わせられなくて、その結果相手を満足させることができないわけですからね。

賢い専門家であれば、私たちのような零細企業の経営者でもわかる抽象度まで調節してくれてお話してくれます。そして、私たちを満足させてくれるのです。だからまた足を運ぼうと思うわけですが、、こんなのが続くなら時間とお金のムダだと思うので、通うのをやめようかな。


だからほんとね、「抽象度を合わせる」っていうのはとても大切なことなのですよ。



はい、今日はここまで〜。


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自身が鬱になり、なんとか復活した経験から、自己肯定感と論理的思考力さえ高ければ鬱になりにくく、そして社会でも活躍できる人材になるという仮説を立てました。2018年に設立したNPO法人他力本願研究所では、その仮説をベースに人材育成に取り組んでいます。趣味:テニス、飲酒、考えること。

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