開催強行、男女別演技賞廃止…ベルリン国際映画祭が突っ走るワケ
ベルリン国際映画祭が開催を決めたのはなぜか?
新型コロナウィルス感染症により、様々なイベントが中止される中、ベルリン国際映画祭が通常通り開催すると発表しました。
しかも、ジェンダー意識の高まりを受けて「男優賞」「女優賞」の区別を撤廃。代わりに「最優秀主演俳優賞」と「最優秀助演俳優賞」に変更するとの方針を打ち出し、早速物議をかもしています。
このニュースの背景には、ベルリンと同じ世界三大映画祭に含まれるライバル「ヴェネチア国際映画祭」の動向があることを、まずは指摘しておきます。(ちなみに"3大映画祭"のもう一つはカンヌ国際映画祭です)
この両者のビミョーな関係。実はその比較から様々なことがわかります。そうした意外な視点から、これらニュースの背景を解説します。
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