前田塾
東邦アセチレンと東ソーの企業分析
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東邦アセチレンと東ソーの企業分析

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今回は、8/23-8/27の株価の値動きから、どのような企業がなぜ注目を集めたかを読み解いていきたいと思います。

株価が動いたということは、経済を見通しているプロ達も予想していなかったサプライズが起きたということですね。

この週最も株価が値上がりしたのは、東邦アセチレン株式会社でした。
みなさんは東邦アセチレン株式会社がどのような会社かご存知でしょうか?

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アセチレンとは

まずは社名にもなっているアセチレンという物質についての確認です。

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ここで、あらためて東邦アセチレンの事業内容を見てみると、アセチレンだけでなく工業用の酸素や窒素などを販売しているようです。

工業用酸素(O2)の需要

工業用酸素が何に使われているのか見てみると、鉄鋼業界が主要なニーズの一つのようです。

鉄鋼業では製鉄のプロセスの中で大量の酸素を必要とします。

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工業用窒素(N2)の需要

工業用窒素は半導体の製造プロセスで使われていることに注目です。
いま需要が急増している半導体に必要な物質ということは今後も需要が見込まれそうですね。
また身近な例ですと、酸化を防止するために食品(ポテトチップスなど)に充填されている気体が窒素のようです。

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貸借対照表を見てみる

次に東邦アセチレンのB/S(貸借対照表)を見てみます。

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利益剰余金は創業以来の利益の総額を示しており、しっかりと利益を積み上げているようです。
また、固定資産を見ると資産に占める割合は40%程です。メーカーのように工場を稼働することが付加価値を生むビジネスでは、固定費が高くなる傾向がありますが、それらに比べると固定資産の割合は低いようです。

損益計算書を見てみる

まずは原価率を見てみると70%程なので、仕入れて売る商社型というよりは、加工など付加価値をつけて販売するビジネスを行なっていることが想像できます。

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また、営業利益と経常利益の差を見ると、経常利益の方が大きく、巨額の有利子負債がないであろうことが想像できます。
一般的には、工場などの固定資産に対して巨額の投資が必要な場合は、有利子負債が大きくなる傾向にあります。

大株主(東ソー)とは

IR資料の株主を見てみると大株主は東ソー株式会社のようです。

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東ソーは化学メーカーで、化学大手6社に数えられる大手企業です。(信越化学・三菱ケミカル・旭化成・三井化学・住友化学・東ソー)
化学大手6社の過去最高純利益合計額は約3,000億円と、それまでの最高値を20%も更新しているようです。

半導体ニーズの急増は信越化学や三井化学の好業績に影響を与えたようですが、東ソーは何によって伸びているのでしょうか。

東ソーのIRを見てみると昨年に比べ、ウレタンの売り上げが急激に伸びているようです。
ウレタンは高い断熱性能があり、経産省が掲げる「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現」を目指す上で必要な物質であるため、需要が急増しているようです。

ZEH(年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅)について詳しくは、前回のnoteを参考にしてみてください。

この他、ライブ配信では、
・半導体製造の詳しい解説
・オルトプラス、双信電機、Orchestra Holdingsの株価急伸の考察
などもお話していますので気になる方はアーカーブ動画をご覧ください。

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