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うつ病患者がパグに救われたはなし

うつ病で寝込んでなにもできなかった2018年当時のわたし。
主人のお義母さんがわたしを心配してくれて、少しでも癒やしになればとペットを贈ってくれることになりました。
そこでやってきたのが、我が家のパグさん。

やってきたのは発育不足の子犬

やってきたパグさんを見てびっくり。
生後2ヶ月とはいえ、片手のひらに乗るくらいのサイズしかないんです。
どうやらブリーダーのもとで母犬の母乳がうまく飲めなかったとのこと。
ちゃんと育つのか…という不安から、つきっきりでパグさんをお世話することにしたわたし。
それまで一日寝込んでいたのが、一日3回決まった時間にご飯をあげて、トイレの処理をして、家の中とはいえちゃんと活動できるようになりました。

外に出れなかったわたしが、散歩に

パグさんがやってきて1,2ヶ月。
すくすく育って片手のひらサイズから、両手のひらサイズに成長したパグさんもそろそろお散歩デビューすることに。
どきどきの初散歩、わたしもひさしぶりの外出にどきどき。
外にでてみればなんてことはなく、パグさんもすたすた歩いていくし、わたしもむしろ外にでてリフレッシュできたのです。
それから毎朝お散歩のルーティンができ、毎朝決まった時間に起きられるようになりました。

ドッグランで人とコミュニケーション

犬と暮らしていると、「思う存分走らせてあげたいな」という気持ちになってくるもの。
幸いにも家の近くにはドッグランがありました。
さっそくパグさんを連れて初めてのドッグランへ。
ドッグランを走る他の犬に混じって、楽しそうにしている我が家のパグさん。心がほっこりします。
もちろん他の犬がいるということは、その飼い主さんもいるということ。
最初は軽い挨拶を交わし、ドッグランに通ううちに常連さんと世間話をするようになりました。
しばらく家族以外の人とコミュニケーションする場がなかったわたしにとって、よいリハビリになりました。

日々のエサ代は誰が稼ぐのか

2017年に退職してから、働いていなかったわたし。
傷病手当金も満了でおわってしまい、無収入です。
けれどもパグさんのエサ代やペットシーツなどなど、お金はかかります。
いままで主人の収入に甘えていた無職のわたしも、働く理由ができました。
運良く専門学校時代の先輩からお仕事をいただき、フリーランスとして働けることとなりました。

パグは癒やしと、働く・生きる意味を与えてくれた

フリーランスで自宅で仕事していると言えども、仕事をしていればしんどいときもあります。
辞めてしまいたいときだってありました。
それでも辞めずにいられたのは、パグさんがいたからです。
そのかわいさで癒やしてくれ、そしてわたしが働かなければ、しっかりと生きていなければこの子も生きていけないという責任感を与えてくれました。

こうしてパグさんのおかげで、外出することも人と話すことも臆せずにできるようになったのです。
まだまだうつ病からぬけられたわけではありませんが、これからもパグさんのためにたくましく生きていきたいと思います。

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