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ななこが初段になりました

みなさんこんにちは。
ななこちゃんねる最終回、ご覧いただけましたか?

タイトルから盛大にネタバレしてますが、ななこさんがとうとう初段になりました!もしまだ見ていらっしゃらない方は、このnoteを読む前にどうぞ!!

長い動画ですが、ななこさんの努力した時間を思えば…微々たるものです。
私の文章はまず再生ボタンを押してからお読みください。

ななさんが初段になったこと。
これは私にとっても、重大な出来事です。

第1回で語られているのですが、ななさんが将棋に興味を持ったのはYoutubeがきっかけ。そしてねこまど将棋教室で開催された瀬川先生による入門講座に参加しました。
それからねこまどのイベントに参加(お客さんとして)するようになり、たまたま前職を辞められた直後に私と会って、「うちではたらく?」と声がけしました。
そして仕事を始めてからも熱心に将棋の勉強を続け、すなむー先生が企画した「朝活」にも熱心に通い…そこで出会った男性と結婚!!!

将棋との出会いで人生が劇的に変わったななこさん。
まるで小説のようですね。
このあたりのエピソードは駒doc.2019春号の「恋して将棋カップル」をご覧ください。(バックナンバーpdfにリンクを貼ってあります。↑)

ねこまどでの仕事は、最初は事務がメインでしたが、いまではこども教室やキッズはじめてレッスンの講師を務めています。
生徒さんをやさしく褒めて伸ばす教え方で、とっても人気の先生です。
東京新聞にも取材されました。

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でも、ななさんはいつも気にしていました。
「私なんかが教えていいんでしょうか」と。

きちんと教えたい。だから強くなりたい。まずは初段になりたい!
この「初段を目指す」には、そういう理由があったのです。

ねこまどの「はじめてレッスン」はその名前のとおり、はじめて将棋を覚える子が対象なので、将棋の強さよりもこどもにわかりやすく教えるスキルが大切です。
その点ではななさんは素晴らしい能力を持っていて、私よりはるかにうまい。こどもたちが目を輝かせて将棋を楽しんでくれていたり、保護者の方からの喜びのメールを見るたびに、ななさんが講師になってくれてよかったなぁと思います。私が直接教えるより、もっといい人が見つかったなと。

はじめてレッスンの講師はしてくれるようになったななさんですが、こども教室の講師は前述の理由により躊躇していたななさん。

うちの教室は基本的に年齢の低い子が多くて上級者は少ないのですが、たまに強い子もきます。その時に教えられない…と悩んでいました。

「初段」というのはひとつの大きな区切りで、そこまで到達するのはかなりの努力が必要です。なんとかそれを乗り越え、ななさんには自信をもって、胸を張って、こども教室の講師をしてほしい。そう願っていました。

そんなときに救世主が現れます。
メタボさんこと、指導棋士の藤田一樹さんです。

ななさんを鍛えて初段にする。そして、その企画をYoutubeにアップするとの提案。
もともとYouTuberの方に将棋を教えるというならありかとも思うのですが、ななさんは動画出演経験もなく、いま振り返って考えてみてもなかなか大変な企画です。

そのための指導もする。番組企画も、機材手配や素材集め、撮影も動画編集も全部藤田さんがやると。

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ななさんを気持ち的には応援していたものの、直接指導してあげられる時間が取れなかった私にはとても嬉しい提案でした。しかもそれがねこまどの動画コンテンツとして残るという「そんな話あっていいのか?」くらいの。

結果的にコストはそれなりにかかりましたが、この内容、この成果を考えたら大満足。藤田さんにはほんとうに感謝しています。
(その裏で支えてくださった多くの方々にも感謝。ありがとうございます!)

動画の中でも言いましたが、メタボ先生とななさんはねこまどの仕事前に集まって特訓していました。私も朝に個人レッスンをすることがあるのでたまに時間が重なるのですが、すごい熱の入れようなので、朝からこんなに頑張っちゃって仕事は大丈夫かな?、と思うくらいでした。

指導者にもっとも必要なのは「愛」と「熱意」です。このところのななさんからは将棋愛と向上心のエネルギーが溢れ出ていて、それがこっちまで伝わってきて、私も朝活やろうかな?とか、詰将棋タイムトライアルを私自身もも再びはじめてみたりとか、こちら側にもプラスの作用がでてきました。

いろいろ書いていたら思い出がとまらなくなっちゃったので懐かしの写真を。ななさんと天童にいったときの写真(↓)

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こちらは小豆島へいったときのもの。姫路の将棋教室に同行してもらい、その間こども教室の運営や指導法について熱く語らいました。(↓)

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こども教室をもっと良くしていきたい、という情熱をもって仕事に取り組んでいるななさん。講師として、教室運営者として、すくすく成長しています。私のライフワークである教材作成のよき相談相手でもあります。

こどもが好きで、教えるのが得意で、将棋愛にあふれたななさんは、そのうち私よりも素晴らしい講師になるでしょう。

自分がやってきた仕事を自分よりできる人に託せるのは最高の結果です。
私もまだ並走してがんばるけれど、教える力ではすでに及ばないので、そこはななさんに学びたいと思います。

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たくさんのこどもたちに将棋の楽しさを教えてあげてね。
初段おめでとう。ななさん!

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