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ジャンドサクリファイスの説明書【IKO版】

|ω・`)ノ ヤァヤァ
 バーチャルプレインズウォーカーのはじめまどかです。

■1.はじめに

 この記事はジャンドサクリファイスを初めて回す方の「説明書」として活用して頂ける内容になっています。「イコリア:巨獣の棲処」でアップデートされた「ジャンドサクリファイス」がどんなデッキなのかという説明をしていきます。
 テクニックはジャンドサクリファイスの汎用的なテクニックとして「イコリア:巨獣の棲処」でのアップデートに関係なく役立つものとなっています。

 ジャンドサクリファイスは序盤から選択肢が多くプレイングが難しいデッキです。プレイングの難しいデッキをプレイしながら学んでいくというのは非効率的な話であり、この「説明書」をmtgだけでなく様々なゲームをプレイしたい方に手に取って頂き、効率よく上達を目指す手助けとして頂ければ幸いです。この記事は下記のnoteを再構成したものになります。

https://note.com/madoka_hajime/n/n6c4060c02857

 5月16-17日に開催された「Red Bull Untapped 2020 International Qualifier1」にてTOP4に入賞した市川 ユウキ プロの「ジャンドサクリファイス(城塞)」が今後のベースになっていくと思うので、この記事では下図のデッキリストを主体に解説していきます。

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■2.ジャンドサクリファイスとは?

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 《魔女の使い魔》と《魔女のかまど》を揃えることで毎ターンチャンプブロックとドレインを繰り返しながら場を膠着させることができます。このコンボによってアグロデッキに対して強い構造になっています。また、アタックの1点と戦場に出たときのドレインによってコントロールの得意とするロングゲームでもライフを攻めることが可能になっています。
 このループの中で、《波乱の悪魔》を戦場に出しておくことにより、低タフネスのクリーチャーを軒並み除去することもできます。軽量アグロデッキに対して非常に制圧力が高い構成です。
 この3枚の組み合わせはラクドスサクリファイスにも採用されることがあります。

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 《魔女の使い魔》、《魔女のかまど》、《波乱の悪魔》とそれぞれシナジーがある《金のガチョウ》と《パンくずの道標》が採用されています。
 《金のガチョウ》は《魔女の使い魔》を墓地から戦場に戻すための食物の確保や3色の色マナ安定、マナを出す際に食物トークンを生け贄にするため《波乱の悪魔》ともシナジーを持ちます。
 《パンくずの道標》は《魔女の使い魔》と《魔女のかまど》のループの中で、多大なアドバンテージをもたらしてくれます。また、《金のガチョウ》でマナを出すときにもカードを拾うことができます。

 「テーロス還魂記」からは《悲哀の徘徊者》が採用されています。追加の生け贄エンジンとして採用されており、《魔女のかまど》がない場合でもサクリファイスをマナを使うことなく行うことができます。生け贄に際して占術1を行うこともできるため、強力なシナジーを持つ「ジャンドサクリファイス」ではキーカードを探すために役立ちます。戦場に出たときに生成されるトークンもチャンプブロックでき、アグロデッキからライフを守るのに役立ちます。

 上記の6種類24枚がキーパーツとなっていて、基本的にはサイドアウトすることのないデッキの核となります。《パンくずの道標》はアドバンテージを稼ぐカードであるため、赤単アグロなどの高速アグロに対しては数枚サイドアウトすることもあります。

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 《忘れられた神々の僧侶》は《悲哀の徘徊者》という2枚のクリーチャーを用意できるようになっため、採用されるようになったカードです。追加の生け贄エンジンとしても活躍します。マナを加える能力で《ボーラスの城塞》の着地に貢献することもできます。

 《魔女のかまど》、《悲哀の徘徊者》、《忘れられた神々の僧侶》の3種類12枚のサクリ台を採用することにより《初子さらい》もプレイアブルなカードになりました。1マナでクリーチャー奪取及び攻撃に加えて除去ができる非常に強力なカードです。
 《初子さらい》はサクリ台を前提としたカードです。《忘れられた神々の僧侶》をサイドアウトする場合は《初子さらい》も併せてサイドアウトして枚数を調整する必要があります。

 《ボーラスの城塞》はミッドレンジ以降のデッキに強くなるカードです。《ボーラスの城塞》自体は「灯争大戦」で加わったカードなので、以前から「ジャンドサクリファイス」に採用されることもありました。
 《悲哀の徘徊者》の加入によるパーマネント数の増加や《初子さらい》の採用による低マナコスト化により《ボーラスの城塞》が使いやすいカードになったことで採用されるようになりました。《フェイに呪われた王、コルヴォルド》より出たターンにできることが多いのも選ばれる理由になっていると思います。

■3.テクニック

 ここではデッキの「動かし方」、テクニックを紹介していきます。特に《パンくずの道標》を主体とした内容になっています。序盤では土地を探し、後半ではキーパーツを探すことができます。

パターン1

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 まずは基本のキから。3ターン目に土地3枚と《パンくずの道標》がある状態です。この場合は食物を2マナ払って生け贄に捧げて、残りの1マナで《パンくずの道標》の支払いに充てることができます。中盤で土地を引けなかった場合や後半でのアドバンテージ確保として使う基本的な使い方です。

パターン2

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 更に《魔女の使い魔》と《魔女のかまど》が加われば毎ターン1マナでアドバンテージを稼ぐことができます。手順は次の通りです。《魔女のかまど》で《魔女の使い魔》を生け贄に捧げる→生成された食物トークンを生け贄に捧げて《魔女の使い魔》を戦場に戻す→《パンくずの道標》の効果が誘発。

パターン3

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 1ターン目に《金のガチョウ》、2ターン目は《パンくずの道標》をプレイしてターンを返す場面はよくある光景だと思います。このような土地をフルタップした状態でも《パンくずの道標》を起動することができます。
 《金のガチョウ》で食物を生け贄にしつつマナを出すと、《パンくずの道標》が誘発します。《金のガチョウ》から出したマナを《パンくずの道標》の誘発したコストの支払いに充てることができます。

 このテクニックが活躍するのは使えるマナの少ない序盤が主となります。2ターン目からトップ2枚のうち1枚のパーマネントカードを手札に加えることができるので、土地が止まる可能性を下げることができます。そして、《金のガチョウ》と《パンくずの道標》が初期手札にあれば土地2枚でもキープすることができる機会が増えるので、マリガン基準も大きく変わってくるはずです。
 ※MTGアリーナで相手ターンのエンドに使う場合はターンエンドにチェックを入れておきましょう。

◆パターン4

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 《魔女のかまど》がない場合は《魔女の使い魔》を能動的に生け贄に捧げることが難しくなります。基本的には相手のクリーチャーの攻撃をチャンプブロックして墓地に落とすことになります。
 上のような盤面では、《魔女の使い魔》の能力のコストで食物を2回生け贄に捧げることで、《パンくずの道標》を2回誘発させることができます。土地を伸ばしたい場合やキーカードを引き込みたい場合に有効です。

◆パターン5

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 《波乱の悪魔》が場にいれば《魔女の使い魔》の2連続起動により2点飛ばすことができるようになります。落とせるクリーチャーやプレインズウォーカーの範囲が広がります。

◆パターン6

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 《波乱の悪魔》のダメージを《魔女の使い魔》に当てることで、《魔女の使い魔》を墓地に落とすことも覚えておいた方がいいテクニックです。直接プレイヤーに飛ばした場合は1点のダメージですが、《魔女の使い魔》の能力による食物の生け贄と戦場に出たときの1点ドレインで2点プレイヤーに与えることができます。リーサルが変わる場合があるので有用です。
 《パンくずの道標》を誘発させることができるのも覚えておいた方がいいでしょう。

◆パターン7

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 《初子さらい》で自身のクリーチャーを対象に取って速攻を持たせることもできます。《波乱の悪魔》や《悲哀の徘徊者》に速攻を付与することも視野に入れてプレイしましょう。

◆パターン8

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 《フェイに呪われた王、コルヴォルド》の効果で食物を生け贄に捧げた場合にも《パンくずの道標》の効果を使うことができます。
 《フェイに呪われた王、コルヴォルド》を出した後のターンは生け贄であっという間にサイズアップするので、常にリーサルを意識しましょう。

■4.おわりに

 最後までお読み頂きありがとうございました。感想、要望など頂けると大変嬉しいです。ぜひぜひ!よろしくお願いします。

それでは
|)彡サッ

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