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現代アートに関わるひとたち、から教えを受ける

現代アートを追求し始めると、いろいろな方との接点が増えてきます。それまで全くかすりもしなかった未知の領域のひとたち。。。

個展が開催されているギャラリーに額装の相談をしに行きました。ギャラリーには私だけです。スタッフは1人。

最初は、そのスタッフの方と額装についてあれこれ話しをしていました。私1人ですから、1を聞くと5ぐらい教えていただけます。

「やはりいくつもの個展が開催されている東京にいると、作家さん達は刺激を受けるのでしょうね?」
「それがそうではないのです。東京はアトリエが狭いですし、地方に行くと違った刺激を受けて、新しいインスピレーションが浮かんでくるのです。名古屋など独特ですし、地方活性化の方法として地方でも現代アート展が盛んですよ」

これは、意外でした。これだけジャンルが多く、毎日どこかしらで個展が開催されている東京より、地方、とは。

さらに、「いまは、SNSとかで若い方が発信しやすい時代です。地方でも。10年前くらいまでは、若い作家さんたちが発信する場が少なかったですね」

たしかに、私もインスタのフォローが増えてきています。

「でも、日本には芸術系の大学や専門学校がいくつもあり、毎年何百人も卒業するから、成功する人は限られてくるのでしょうね」
「そうなんです。日本全国に学校がありますから、、、、」

「若い作家さんたちと直接お話ができるいい時代ですね。私のつまらない質問にも、どんどん語ってくれます」
「そうなんです。自分の作品を見てもらい、それについて聞いてもらいたいのです」

「先日は、作品を手放す気持ちを聞きました。渾身の作を手放す、つまり売る時の気持ちはどうなんでしょうか、と」
「芸術で食べていくためには作品を売らないといけないのですが、買ってもらうことで、次の作品の制作の励みになるのですよ」

実は、このスタッフさんも芸大出身の方で、個展やコミッションワークの経験がある、とのこと。HPも拝見しました。「インスタとかに載せてはどうですか」と言いましたが、かなり時間が経過してしまっていたので、話しを打ち切ってギャラリーを後にしました。

若い作家さんや、スタッフの方と話しをしていると、自分も若返った気持ちになります。LIFE  SPANという本に「実年齢より気分が若い人は、そうでない人に人に比べて、のちの人生で死亡率が低い」という箇所がありますが、現代アートにはそのような効果もあるのだと、思いました。


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