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何となくやっている事を教えるって難しい

 最近後輩に色々とできるようになってほしいなぁと思い、どうやったら伝わるかなと考えている。

こういう時に昔なら、「他の人の仕事を見て盗め」などと突き放すのかもしれない。
基本的には教える側が工夫して伝えるほうが効率は良いし、意欲は落ちにくい。
何でも与えられるわけじゃないけど、ある程度は言語化なりしないとダメ。
それに最近は言われたこと以上のことはやらなくても良いみたいな感じはある。
契約社会としてはこちらの方があるべき形だと思う。

日本は本質的に契約社会が合わないとは思うけども。

 とにかく、実際に自分が日々やっていることを伝わるようにしてみる。
今回は僕が従事しているサービス業、飲食系の場合。
ある程度具体的なことは本人に考えてもらうとして、必須になることを敢えて言語化してみることにする。


①流れと形を見る

なるべく全体の把握に努める。不足部分は不確定要素として放置、勝手な理解で認識をずらさない。経験と現状から少し先の展開を考えて予測して、それに備えて動く。ある程度不確定要素があるのが前提で、定期的に更新していく。

②役割と行動割合

現状と予測から自分の採るべき役割を考えて動く。その際にアクティブに前に出るのか、裏方気味の作業なりサポートに回るのかは展開次第。
大事なのは形を固定しない、他の人がある程度裁量で動けるように遊びと余裕を常に保つこと。不測の事態が起きた際には余力を使って対応する。

③品質の管理とコンディション維持

基本的には次の日に残るような大きな負担を残さない。自分含めて他の人も含めて、全体の疲労度が過剰にならないように立ち回れるようにする。
能力の有無はあるが、基本的にはあるものできちんと対応するのが基本。
楽をする考えを捨てて全力で何とかするという考え方と、効率的に動いてより楽に成果を出すという考え方を並立させる。無理はダメ絶対。



 普段やらないことを敢えて言語化してみたのだけど、これはどちらかというとプレイヤーではなくてマネージャー側の考え方になりそう。
プレイヤーとしての成長は個人によりけりなので、どこかでマネージャー側の考え方を覚えていく段階はあるとは思う。

ふと気がついたけど、サービス業における成長とはプレイヤーからマネージャーへ変わるためにスキルを身につけるための技術を覚えていく過程なのかもしれない。

接客態度とか知識、技術は正直なところ、個人差があって教わって形ができるものではない気がする。極論を言うと、教えても教えなくても最終的には変わらない。

極端なまでの人嫌いである僕でさえある程度こなせるようになったのだから、多分対人対応って技術の方が優先してる気がする。
逆に自己愛や承認欲求が強い人ほど、プレイヤーとしての技術は伸びやすいけど俯瞰的に考えないといけないマネージャー側のスキルは伸びにくいかもしれない。

有名で大記録を打ち立てたプロが、教育者に向かないってのに通じる気がするような、しないような。

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