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「言葉」は時に「武器」になってしまうから。

仕事を終えて、帰路へつく秋の夜長。
都心の明かりに照らされて、薄っすらと輝く星空の下、悶々と思考を巡らせる。

「なんで、ライティングを学びたいんだっけ?」
SHElikesのライター講座で出題された課題を思い浮かべる。

川沿いを歩く30分。
ずっと考えていたけれど、その答えは一向に出てこなかった。
そんなに簡単なことじゃなかった。

自分の心の中の深く深く。
ずっと自分の中で疼いていた気持ちに触れるには、時間と勇気が必要だったみたい。


「言葉」がすきだ。

言葉に幾度となく、背中を押され、すくわれてきた。

新しい一歩を踏み出すと覚悟をし、飛び込んでいった、あの朝も。
うまくいかないことに押しつぶされそうになって、しゃがんでしまいそうになった、あの夜も。

光るスマートフォンの中で出会った、あの言葉。
ドラマの中で俳優さんがそっと発した脚本の中の、あの言葉。
いつも聞いている音楽の中にそっと込められていた、あの言葉。

会ったこともない誰かが、置き手紙のように残していった「言葉」にいつだって背中を押してもらった。
あなたはあなたのままでいいと。
好きに正直にいていいのだと。

いつも私の隣にいて支えてくれる、「言葉」がどうしたって好きなのだ。


私も「言葉」で誰かの心を癒せたのなら…

目の前に立ちはだかる壁におびえて踏み出すことが怖い朝もあるし、傷ついて泣き出したくなる夜もある。
きっと、そう、その気持ちは誰にだってあるのだ。

そんな誰かの背中をさすって、そんな誰かの背中を押すことができたのなら。
私自身も、きっと、一歩前に進める気がする。


それにね。
輝いていて自分とはとは違う世界の、手の届かない雲の上の存在だと思っていた人の、「人生のストーリー、考え、後悔、苦悩」を知れたのなら、「ああ、あんなすごい人だって、自分と同じ人間なのだ」と知れたのなら、少しだけみんなの肩の荷が降りるんじゃないかな。
差別も、偏見も、少しは世界から無くなってくれるんじゃないかな。


「言葉」は時に「武器」になってしまうから。

言葉は武器になる。
包丁みたいに、誰かを幸せにする美味しいフルコースをつくることもできるし、使い方を間違えたら誰かを傷つけてしまうこともある。

言葉が好きだからこそ、使い方を間違えたくないし、誰かに届けるのなら、責任を持ってきちんと届けていきたい。

だから、ライティングを学びたいのだ。


遠回りをして、答えに辿り着いたのは、思考を巡らせ始めてから1週間後のことだった。

やっぱり、どうしたって、言葉が好きだ。
私の言葉で、どうかあなたの人生を伴走させてください。


#もしも叶うなら

いただいたサポートは今後の創作費に充てさせて頂きます。インタビューとか取材とかしたいなぁ…♡