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龍が如く7、満喫する

今年、2020年の1月16日にセガから発売された龍が如く7。主役を交代し、アクションRPGからコマンド選択式のRPGになったということで1以来ご無沙汰してた僕もちょっと気になってたところ、SNSでゲームの趣味が合うと信頼している方々が口々に龍が如く7面白いよと言ってるの目にし、その頃ダウンロード版が30%OFFになってたもので「それじゃやってみるか」と手にしたのがゴールデンウィーク手前。そして6月13日に無事クリアしました。もう遊んでる間ずっと楽しくて、そしてRPGの魅力再発見な冒険でした。ということで、それじゃどの辺が楽しかったのか、書き残そうと思います。胸により深く刻むために。

久々に遊ぶ龍が如くシリーズ

僕、龍が如くシリーズは1しか遊んだことなくて。1は大変気に入って最後まで遊んだんですけど、2以降はちょっと手が伸びなくて。これ龍が如くに限ったことではないんですが、長いことゲームで遊んできたせいか安定した面白さよりも何かにチャレンジしてるゲーム、荒削りでも光るところがありそうなゲームに惹かれる傾向にありまして。シリーズ化してくものはルーキーの時に感じたポテンシャルと、出てくる続報を脳内で組み合わせて「間違いなく面白そうだけど僕はまあいいかなあ」と思いがちで。想像できる面白さは欲していないというなんというか、たぶん沢山遊んできた弊害ですね。

龍が如くはここまで6作と時代劇やゾンビと戦う外伝的なのに1と2のリメイクである極シリーズ、と作品重ねてきてるのでかなり進化してると思うんですけど進化の過程きちんと理解出来ておらず。龍が如くスタジオの作品ではジャッジアイズやってるのでバトルシステムなんかは新しめの仕様も理解してると思っていいかなあ。そんな状況で挑んだ龍が如く7でした。

システムが変わって

アクションからコマンド選択式のRPGと、凄い変わり様です。長くシリーズを楽しんだ方ほど戸惑ったんじゃないでしょうか。しかし僕は逆で「そこまで変えるの!それ見てみたい!」と興味津々。似たような変化をした作品としてはカプコンのモンハンがモンスターハンターストーリーズとしてRPGになった例がありますね。僕モンハンストーリーズ 2010年代を代表するRPGのひとつではと思うほど大好きでして(どう好きか書くと長くなるので割愛)、成功例知ってるだけに期待値高めでスタート。そしてクリアして思う、大成功だったと。

アクションだとどうしても操作する腕前が必要で詰まった時が積み時となりがちですがそこはRPG。強敵も「レベルを上げてねじ伏せる」ができる作りだったので折れずに頑張れました。あと、龍が如く7は最強装備が買うでなくクラフトして強化を重ね作るタイプで、武器のために素材集めでお世話になる施設があるんですが、ここがレベル上げとお金稼ぎもできるとこだったのであまり苦労を感じずに行けました。一箇所強すぎる相手のとこで手を焼くも、前述の施設が彼らとのバトル直前にいけるようになるところだったりしたので「作った人の思うツボか」と思って遊んでたら、クリア後に読み漁った開発者インタビューでこのタイミングについて書かれてたおり、「思うツボなちょろいお客さんだったかあ」と、少し泣きました。
それはさておき、僕が作業苦にしないこともあってレベル上げも楽しくやれました。そしてクリア。「よかった。最高だった。」となった訳ですが、何がよかったと訊かれたらそれはもう主人公である春日一番の間抜けで真っ直ぐでかっこいいとこですね。そしてそれを囲む仲間達。色々な出来事を積み重ねて辿り着いたエンディングに目頭を押さえる。この名残惜しさはパーティ組んで戦うRPGというシステムだったからこそ生まれたものだと確信しています。

進化してきたものから作品に合うものを

コマンド選択式のバトルシステム、と聞くと皆さんどんなシステム思い浮かべるでしょうか。僕は最初に浮かぶのはやっぱりドラクエ、しかも1。そっからあれこれ思い浮かべます。最近のRPGは音ゲーみたいに技繋いでコンボコンボなものも多くて多種多様。音ゲーっぽいのはちょっと面倒くさいと思っていたり。ないしょですけど。龍はさてはてどっちかな。と思いながらバトルパート観察してみたんですが、龍が如く7のバトルはドラゴンクエストの頃からある、コマンド選んで結果を見るシステムでした。とはいえ、クラシックで古いかというとそんな事もなくて。

PC上で始まり、アーケードへ進出して家庭のテレビでも遊べるようになり、今やスマートフォンまで世の中ゲームに溢れております。日々それぞれの環境に合ったスタイルを見つけるべく進化してまして、コマンドバトルがクラシックなものかどうかは遊んでみるまで分かりません。龍が如く7のバトルは、遊んでみると複雑すぎずテンポよく進めるよう作られたスマホのRPGやってるような感覚に。そうですね、スマホで最も人気のあるタイトルの一つ「Fate/Grand Order」のバトルっぽいなあと思うところがちょいちょいありまして、ドラクエ遊ぶ時のような安心安定のクラシックさよりも「アクション切って、今お話読ませて戦闘楽しむスタイルの最前線に寄せてきた!」と感心しながら遊んでおりました。とは言え、ガチャが売りのゲームでもないのでアイテム使ったりデリバリーヘルプという召喚獣呼ぶようなシステムなどRPGで長く培ってきた要素もあり、今を感じつつ懐かしさもある、そんなシステムでした。

右の方はハン・ジュンギというキャラなのですが、彼が習得する「ラピッドショット」という技が、龍が如く7でのはぐれメタルに相当するはぐれホームレスに対して大変有効でお世話になりましたの図です。

ということで、これ読んで遊んでみようかなと思ってくれる人がいるかもしれませんので、少し攻略ポイント書きましょうか。

会社経営はすぐに頑張ろう

実はですね、僕ゲーム中のミニゲームといった要素が歳を追うごとに面倒に感じるようになりまして、最近はガン無視して進む事も多い。で、龍が如く7もカラオケやゲーセン後回しにしてたんですけど、物語も終盤に差し掛かり、作品が好きになりすぎて名残惜しいもので放置してた所に色々手を出して行きまして、今作には会社経営ゲームも入ってたのでそれを始めたんですが……
「ここ早くやってたら超楽に進めたやん!」と、会社経営プレイする事で本編が楽になる要素満載。
具体的にどんな特典があるかといいますと

◯パーティメンバーが増える
◯楽に稼げる(最終目標達成後株主総会クリアで300万。所要時間数分)
◯超超強力な全体攻撃技が覚えられる(これも最終目標達成後)

といった感じ。パーティメンバー増えるはなあ。落とし穴だった。僕そのこと知らなくてですね。ストーリーの進行上パーティメンバーが一時離脱する場面もありまして、僕は3人で切り抜けたんですけど序盤にやってたらここも4人で楽に行けたのになあとやってなかった事後悔したので、今から遊んでみようと思う方は是非。会社経営出来るようになったら早めにやってみることをお勧めします。

転職は色々やると楽になる

龍が如く7には転職システムがあります。転職する場所はハローワーク。なんだか世知辛い。それは置いといて、転職できると道を極めるか、色々やるか悩みどころですが、龍が如くは中盤のはぐれホームレスに出会えるようになる辺りで一通り転職して、ジョブランク10〜15ぐらいまで上げとくといいかもしれません。ジョブランク上がるとボーナスで基礎ステータスが上がることあるんですがこれは転職しても持ち越し、またジョブ専用技の一部は転職しても使えますのでバトルの展開がだいぶ楽になります。ホストの範囲攻撃技「スプレッドアイス」とストリートミュージシャンの自然回復技「Endless Love」はあると便利。あと覚えるランク高めだけど占い師の「いかづち占い」はボス戦で重宝することに気付いて僕は男子全員に覚えさせました。どう育てるかはRPGやる上で最も楽しい部分ですので最終的にはご自身の判断で。ということで参考程度に。

サミーのシマでユニバの台が打てる!

マダオさん、パチスロを初めてホールで打ったのはパル工業のニューペガサスかメーシー販売のトロピカーナ7Xか、といった所でしょうか。あれから32年。新型コロナウイルスの影響で久しくホール行ってませんが、このまま引退してしまうのでしょうか、僕は……
と、こんな感じでパチスロ歴もそれなりの年数になってしまった僕としてはこの点見過ごせなかったので触れることに。龍が如くシリーズでもお馴染みのパチスロ。セガサミーグループの強みを活かし、ホールで稼働してた台が打てるのは嬉しい。で、7では何が打てるのかなと見てみると、発売日に、無料追加DLCとして、ミリオンゴッドシリーズが2台追加。ユニバのアナゴと凱旋が!?サミーのシマで!!?
姉さん、大事件です。サミーのお膝元で、ユニバーサル販売の台遊べます。パチスロ打たない人にはさっぱりかと思いますが、サミーとユニバといえばパチスロ黎明期から凌ぎを削ってきたバチバチのライバル関係。それがホール以外で並んでいる。凄い時代になったなあ。どれくらいの衝撃か、一般の人にも判るように伝えるとするならそうだなあ。ファミチキ買いにファミリーマート行ったら、ポケチキの代わりにローソンのからあげクンが売ってたぐらいの出来事。で伝わりますかね。

ユニバの台で一番好きなのは5号機の魔法少女まどかマギカ1です。実はミリオンゴッド苦手であんま打ってません。そしてサミーといえばツインエンジェルシリーズいつも大変お世話になってるんですけど、DLCで追加してもらえないですかね。嫁フリーズ引く一番笑えると思うんですけどどうでしょう?

そろそろまとめましょうか

沢山の娯楽に溢れ、気が向いたらスマホで音楽聴けて映画観られるような状況の中、プレイするのに時間のかかるRPGを、しかもモニタの前に座ってやらないといけない家庭用機向けハードでクリアしたってのは今の僕にとってはかなりの偉業。それだけの魅力がこの作品にはありました。ムービーも飛ばさずに全部観ましたし、クリア後にもいくつか観直したりもしましたし、本当によかったなあ。

最初の方にも書きましたが、本作の主人公・春日一番という男が本当にいい奴で。頭から最後まで、いい奴すぎて。2020年僕のビデオゲームオブザイヤー主演男優賞は春日一番で間違いないでしょう。この物語の中で、一番が出会う人々皆彼に魅了されていくんですが、その過程まで見てるプレイヤーが最も一番に魅了されると思います。僕はナンバにもさっちゃんにも負けない自信がある。本編の冒頭、一番がドラクエ好きって描写があるんですけど、龍が如くの世界をコマンド選択式のターンバトルものにする上で欠かせない描写で、半ば強引な設定に見えなくもないんですが、その後の仲間との絆深める上でも活きてきたり、なにより遊んでるこっちがゲーム歴40年越えのオッサンですからドラクエ好きってだけでシンパシー感じずにはいられなくてですね。「春日一番、心の友よ〜!」という感じです。

パーティの平均年齢40超えてるような前代未聞のRPGなんですけど、このおじさんだらけのパーティがほんと居心地よくて、いつまでも続いてほしいと願ってしまうほどの一体感を感じました。ペルソナシリーズなんかだとこっちは主人公をお父さんお母さん目線で見てしまうこともありますから。主役がおっさんでよかった。そういえばこれ若い人も遊ぶのかしら。10代20代の感想文あればぜひ読んでみたいので、もしこれ読んで遊んで「僕も書いたよー」という方がいらっしゃいましたら是非ご一報を。

新型コロナウイルスの影響で、普通に街を歩き食事をすることが難しい時代になってしまいました。ゲームで遊んで感想書こうと思ってる間に、大阪にあるふぐ料理屋のづぼらやさんが閉店するニュースが流れてきまして、本作は大阪の街もあってづぼらやさんで食事もできるんですけど、これも数ヶ月後にはゲームの中だけの風景になってしまうかと思うと寂しい気分に。それだけでなく、ついこの間まで当たり前だった雑踏がゲームの中だけのものとなってる現状は中々辛いものがありますね。新しい暮らし方について考える時期に来てますが、少しでもゲームの中で歩いているこの風景に戻ることを願わずにはいられません。まさかゲームやってこんな感想書く日が来ようとは。世の中何が起きるか分かりませんね。

まだまだ色々書き足りない気分ですが、きりがないのでここらでお開きにしましょうか。一番以外もみんないいんですよね。街を歩いてると時々出てくるパーティチャットもいちいちくだらなくていい。とにかく隅から隅まで惚れました。クリアはしたけどファイナルミレニアムタワーが残ってるので、もう少し一番達といろんな街をうろうろしたいと思います。

最後に。アクションゲームからRPGするのは大英断だったと思いますが、僕はRPGでほんとによかったと思います。足立さんやさっちゃんがAIキャラのアクションゲームじゃパーティで絆深めて成長していく一体感得られ難かったと思います。ちょっとネタバレになりますが、クリア時の実績でスタッフさんから感謝の意を示されるのですが、こちらの方こそ感謝の気持ちを伝えたいです。久々にRPGで熱くなりました。PS4Proさんも熱くなってファンがぶんぶん唸ってましたが、それを掻き消すぐらい笑わせてもらいました。エンディングでの一番の表情忘れられなくて、時々ムービー観直してしまいます。ここまで印象に残る作品ありがとうございました。願わくば、またどこかで一番の活躍が見てみたい。あと、一番の話ばかりしてたけど、パーティメンバーのさっちゃんがかなり可愛いのでさっちゃんが活躍するゲームもお願いします。

以上、龍が如く7の感想文でした。長々お付き合い頂きありがとうございました。少しで興味持ってもらえて、春日一番を知るきっかけになれたならこれ幸い。一人でも多くの人に一番の魅力が伝わってほしいと心から願わずにはいられません。
ではでは( ・ω・)/

サポート頂いたものは概ねゲーム会社に回ると思います