営業らしい営業はしない。それでも選ばれるフリーランスになるには?ウェブプランナー 塚岡 雄太
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営業らしい営業はしない。それでも選ばれるフリーランスになるには?ウェブプランナー 塚岡 雄太

まだ「ウェブ編集者」や「ウェブライター」といった言葉すらない黎明期から、ウェブメディアの仕事に関わる塚岡さん。会社員時代から「一緒に仕事がしたい」といってもらえるような関係性を取引先と構築してきました。そんな塚岡さんが仕事をする上で気にかけていることは、すでにフリーランスとして活動をしている人にも、これから副業や個人事業を始めたい人にも役立つ知見が詰まっています。

営業をしなくとも仕事を獲得する独自の関係づくりや、クライアントとの信頼関係にも直結する仕事場での工夫、バックオフィス業務の効率化について詳しく伺いました。

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このコラムで学べるフリーランスの「ツボとコツ」
・「締め切りを守る」「クライアントに寄り添う」、基本的なことこそ大切
・インパクトのある年賀状で仕事を獲得
・ScanSnapやAPI連携を活用し、作業をできるだけ効率化
・支払い漏れを防ぐためにアラート機能を活用


「締め切りを守る」「クライアントに寄り添う」。一緒に仕事がしたいと思ってもらうために大切なのは、基本的なこと。

—— freee横手:最初に略歴とお仕事内容について伺ってもいいでしょうか。

塚岡さん :2007年に大学を卒業後、宣伝や広告専門の出版社に入社しました。その後、制作会社と事業会社で働いた後、2015年末に独立しました。現在は、オウンドメディアを中心としたウェブメディアのコンセプト開発・編集・記事執筆などを主な仕事にしています。

—— フリーランスになったきっかけや決め手は何ですか?

僕は、クライアントのために目的を持って物作りをする仕事が好きなんだと思います。事業会社でも制作に近い立場で仕事をしていましたが、それだとクライアントは自社しかいない。色々な会社の仕事をしたほうが面白いと思って独立を決めました。

あとは、会社勤めが向いていない感じは、自分でもしていて(笑)

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—— 仕事はどうやって獲得しているんですか?

これまでの人との繋がりや、紹介でお声がけいただくことが多いですね。

フリーになって最初の仕事は、前職で一緒に仕事をした広告代理店の方からいただきました。その方には、僕が転職した後も「この案件、実はぜひ塚岡さんにやって欲しかったんですよね」と、定期的にご連絡いただいていたんです。

独立が決まった時、その方にご連絡したところ、お仕事をご一緒させていただくことになって。

あとは、今は人材の流動性が高いので知人の方々が色々な会社に転職していきます。その先々で、またご紹介で仕事をいただくこともありますね。


—— 塚岡さんに依頼したいと思ってもらうための、心がけはありますか。

締め切りの厳守など、基本的なことを大切にしています。また、広告の仕事なので場の空気を読むことも大切です。

プロジェクトを進めていくと、予定通りに進まないことが多々あります。その時に当初の予定を押し通すのではなく、クライアントの状況を鑑みながら、柔軟に対応することを意識しています。ただ、それで結果が出なければ意味がありません。効果は出しつつ、クライアントにも無理を強いないよう心がけています。

あとは、仕事の質に関してクライアントに信頼していただくことが大切です。そのためにウェブメディアのコンセプトを作るワークショップを大切にしています。
ワークショップでは、読者のペルソナだけではなく、それに相対するメディア側の人格も作ります。僕はこれを「人格化セッション」と呼んでいて、ウェブメディアを作ったり、リニューアルする時のスタート地点です。

ワークショップ形式で3時間ほど行うのですが、クライアントに「いいセッションだった」と感じていただけるよう気を遣っています。僕にとっては勝負どころではありますね。

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インパクトがある年賀状で「思い出して」もらい、仕事につなげる

あとは、今どき珍しいかもしれませんが、年賀状を毎年200枚ほど送っています。僕の感覚だと年賀状を100枚出すと3件くらいご相談を頂けるんです。お世話になった方に新年のご挨拶ができて、仕事のきっかけも頂けるなら、ありがたいじゃないですか。

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2020年の年賀状。写真撮影は長く一緒に仕事をしているカメラマンの廣田達也さんに撮っていただいているとのこと。

—— それは面白いですね。年賀状にはどんなことを書かれているんですか?

前年の総括や仕事での新しい挑戦、今年も頑張りますと言った意気込みです。でもメインは写真。毎年、干支の被り物をするんですよ。年賀状が並んだ時に、見てもらえるかどうかを意識しています。

皆さん、多くの仕事をされていてパートナーを探していらっしゃる中、年賀状をきっかけに「ああ、塚岡がいたな」と、思い出してもらえたら、言うことありません。

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自宅とオフィスとの違いを受け入れ、集中するための工夫を

—— 普段はご自宅で仕事をされていますか?

そうです、自宅の仕事部屋です。機密性の高い仕事を扱うことが多いので、カフェは滅多に使わないですね。先ほどお話ししたようなメディアのプランニングは、クライアントの社内資料も見ながら仕事をすることになるので、完全に家の中です。

ただ、仕事部屋だけではなく、ソファやベランダなど自宅内移動して仕事をすることはあります。

—— 気分を変えながらお仕事なさってるんですね。多くのフリーランスが「自宅では集中できない」という悩みを抱えていると思います。快適な仕事場を作るために工夫していることはありますか?

僕は8年間の会社勤めをしてからフリーランスになり、それまで(会社員時代)と同じように仕事ができると思っていましたが、実際は違いました。たとえば4,000文字の原稿を書く時間。会社員時代は1.5時間ほどだったのが、フリーランスになった途端、2時間以上かかるようになったりしていたんです。これは困ったぞ、と。

最初はその理由を「集中力」に求めて音楽や部屋の香りを工夫したりもしたのですが、実は人の能力は場所にも大きく影響されるということに気づいて楽になりました。家では、家事もあるし宅配便を受け取らなくてはいけないこともある。家族と話さなくてはいけないこともある。オフィスはそういったものを取り去って生産性を高めるための場だったんだと気づいたんです。

一方で自宅には、オフィスが生産性のために設置していた様々な機器やサービスがなかったりします。この環境の違いで同じように仕事をするのは不可能です。なので、まずはこの「違い」を受け入れることから始めて、生産性を高めるための機器や仕組みを取り入れていく、という順序で仕事環境を整えていきました。

あとは、できるだけ気に入ったものに囲まれることだと思います。僕の場合は、クラウドファンディングで手に入れたキーボード、BOSEのノイズキャンセリングヘッドホン、ハーマンミラーのMirra 2 Chairなどがそうですね。

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ScanSnapやAPI連携を活用し、作業をできるだけ効率化


—— 経理や請求周りなど、バックオフィス関連で困りごとや工夫していることはありますか?

プロジェクトの予実管理に苦労しました。結局、エクセル管理になるんですよね。クライアントからの発注金額を入れて、カメラマンなど原価率を管理しながら仕事する。これを自動化できたら本当に最高ですね。

工夫している点は、ScanSnap(スキャンスナップ)やAPI連携の活用です。ほとんど紙のレシート・領収書はありませんが、あればまとめてスキャンし、ファイルボックスから登録しています。

—— ScanSnapを使い始めたきっかけは?

もともと、打ち合わせで頂いた紙の資料をスキャンする目的で購入しました。それに付随して領収書や名刺にも使っています。名刺も紙で持っておくのが怖いので、スキャンしてEightに登録してシュレッダーにかけています。

—— 他に工夫されていることはありますか?

事業用クレジットカードをAPI連携し、Adobe Creative CloudやMicrosoft Office 365などの定期支払い、Amazonなどでの支払いは、自動で登録されるよう設定しています。

この設定をしておけば、経費精算の7割以上は完了しますね。あとは紙の領収書を登録しておいて、源泉徴収のあった仕事のチェックを抑えてさえいれば、確定申告は5分くらいで終わります。

—— 会計freeeを使っていないときはどうなさってたんですか?

最初の確定申告では、freeeを使ってなかった時のものも含まれていたので、年末くらいから泣きながら作るみたいな作業をしていました(笑)それに比べると今はめちゃくちゃ楽ですよ。

—— 電子申告はされてますか?

はい。電子申告自体は大変ではないですが、税務署が徒歩5分の場所にあるので郵送した方が楽だなと感じています。次の確定申告では、控除もあるし会計freeeからの電子申告にしようかなと思っています。

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発注したらすぐにfreeeに登録。アラート機能を活用して支払い漏れを防ぐ


—— 発注関連で工夫していることはありますか?

開業してすぐの頃は、エクセルで管理していたこともあったんですけど、やっぱりダメだなって。支払いを忘れそうになったことがあったりして。

freeeの便利な点の一つに、アラート機能があります。支払い期日を設定するとアラートを出してくれるので、それを見たらfreee上で振込みまで完了させています。あれ、めちゃくちゃいいですね。支払い遅れるのが一番怖いので。

—— 手動の場合、振込の数が多いとわからなくなりますよね。

そうなんですよ。だからfreeeを使う前は、請求書を発行してもらって、請求書の束を側に置いて月末に振り込みしていました。今はもう請求書もらっていないです。発注決まった時点で自分でfreeeに取引登録して期日に振り込まれるように設定しています。

—— 請求書すらもらってないんですね。

法律上、必ず必要なものでもないですからね。

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—— 会計freeeを選んだ理由はありますか?

一応他のソフトも検討しましたよ。ただ、これはイメージの話なんですけど、なんか当時freeeがいけてる感じがしたんですよ。シリコンバレーの香りがするというか…(笑)

老舗のソフトには堅牢なイメージがあって、それも魅力でした。一方、当時のfreeeにそのイメージはなかった。でも、新しい分だけこれから機能が増えていくんだろうなと期待ができまたのが、決め手ですかね。

—— 普段からプロダクト見るときも、そういう観点から選ぶのですか?

それは確かにあります。僕は新し物好きで、Netflixが日本に上陸してその日に入会しているんです。仕事に使ってるガジェットも、Kickstarterで支援して手に入れたものが多いですね。

挑戦心を感じてワクワクするんですよ。定番の製品やソフトは安定してますが、それを追いかける側の方が進化のスピードが速い。HuluやNetflixってケーブルテレビをもう抜いちゃいましたけど、同じようにfreeeが会計を変える!みたいなことが起こるような気がしていたんですよ。それで選んだって感じですね。

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今後は得意分野を生かして、自分のメディアを持ちたい

—— 将来的に広げていきたい仕事やビジョンはありますか?

クライアントワークは好きで楽しいんですけど、クライアントワークはこちら側でコントロールができず、昨今のコロナ禍でそうだったように、仕事が止まってしまうこともあります。なので、今後は自分の得意分野を活かして、発注を伴わない収入源を持っておく必要があると思います。
例えば、僕がこれまで培ってきたウェブプロモーションやウェブメディアの作り方をテーマに、執筆活動や広報活動でお金を稼ぐなど。自分のウェブメディアを作ることもスコープのなかに入ってくると思います。

—— なるほど。一番得意なところですね。

僕が、ウェブメディアに関わる仕事を始めたのは2008年頃でした。当時はまだ、「ウェブ編集者」「ウェブライター」という言葉すら定着していませんでした。そんな黎明期から関わっているが故のノウハウの蓄積があると自負しているので、それを活かしたいですね。

ウェブメディアもSNSも、企業が本格的に活用し始めたのはここ10年以内の話なんです。それに最初から関わっていたので、「これまでこう変化してきたから、これからはこう変化するだろう」と、人よりは見通しを立てやすいだろうなとは思います。


—— 素敵ですね。ぜひ実現していただきたいです。本日はありがとうございました。

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(/∀\*)
freee株式会社で、個人事業主・フリーランス向けの会計freeeのマーケティングを担当しております。