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まるで運命に選ばれるように出逢ったのだけれど 〜尾崎豊

数日前から“LOVE WAY”の歌詞がループしている。

なにか、きっかけがあったわけではないのに時々ある曲の歌詞やメロディが不意に頭の中でループして、その言葉について考えこんでしまうことがしばしある。

真実なんてそれは共同条理の原理の嘘

今回はこれだ。おそらくその答えはでないのだろうけど。

生前に発表されたアルバム『誕生』は6作しか発表されていない尾崎豊のアルバムの中で最高傑作だと思う。通算5作目で2枚組、長男でありシンガーソングライターの尾崎裕哉もいちばん好きなアルバムと語る。

友人に特に尾崎を勧めたわけでなかったけど、何から聴けばいい?と尋ねられた時に推したのがこのアルバムで、はっきり覚えてる。それからわずか2日後に悲劇が起きてしまった。


ブルース・スプリングスティーン初来日当時、

スプリングスティーンよりもむしろ、ジャクソン・ブラウンに影響を受けた

と、雑誌のブルース来日特集のインタヴューで語っていたことが、僕がジャクソン・ブラウンを聴き出したきっかけだけど、確かに初期の頃はスプリングスティーンの影もうかがえる。

音楽であれば、ジャンルはなんと呼ばれてもかまわない

怒れる10代の代弁者、カリスマといわれた人気絶頂の頃、80年代のバンドブームの最中に今更フォークもねえだろうと一部でいわれたことに対してのこの発言が今でも印象深い。

遺作となった6枚目のリリース後には全国トゥワーが予定されていて、その日程の中には熊本公演の予定もあった。

高校生の頃観た『回帰線』トゥワー以来ものすごく久しぶりに再会したかった。僕より2つ年上だから、あの頃彼もまだ10代だった。

彼の死後、デヴュー前のデモ音源や未発表曲をまとめたりしたものもリリースされたけれど、本人の意思のもとにリリースされた6枚以外は僕としては認めていないというか。

だから、もし今尾崎のおすすめを聞かれたら、6枚全部聴け!というだろう。


俺たちは街の流れに
すれ違う人々の中で
まるで運命に選ばれるように
出逢った
(汚れた絆/『放熱への証』アルバム '92)


のだけれど。


画像引用元 尾崎豊公式ホームページより

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