仕事は作業。自分の夢に繋がらない場合に生きる意味を見失う人もいる。

「電気の仕事が好きじゃないです。というより、仕事をすることが好きではないです。ずっと仕事をし続ける事もツラすぎます」
「地元に帰りたい」

先日、頂いた相談メールをこういったものであった。

日本全国のサラリーマンの多くが「仕事が嫌い」といったアンケート結果がある。故に、質問者さんの気持ちは皆分かる。自分も嫌いな仕事、苦手な仕事はある。

自分は「家族の為に・・」はしっくり来ないので「生活費の為に・・」とか「他の仕事の為の費用に」と思って何とか頑張る。

こんな人も沢山いると思う。


昨日、出張先で「新しい出会い」があり、そこで気付きを得た。宿泊に無料で付いていた食事を利用した際の話である。

20代の料理人の話

たまたま話をした。話の中で彼に「仕事の目標」を聞いてみた。その回答が思ったもの以上で「凄い」と感じた。

「地元に帰って、実家や地元とコラボする事を目標にやっています」
「今、ホテルのコックとして働いているけど、経験と経歴を作っている」
「和菓子を中心に地域に価値提供する」
「地元の文化である「花」とのコラボ製品を既に作り、地元とも既に接触している」

とのことだった。

若いのに「仕事=好きな作業」からさらにその先である「将来の夢(地元に戻る)」にまで路線をきちんと敷くことができている。地元とのタイアップも始めており、地元からも応援されているそうで「生きる地盤」を形成しつつあった。町おこしの一つの要素にも成り得る可能性を秘めていた。今勤めているホテルからもPRされているほどであり、人間性も素晴らしいのだろう。

仕事(作業)の設計図がきちんとしている。

話を詳しく聞くと、コック(料理人)というのはとても生きていくのが難しいそうだ。何となく、皆それは理解できると思う。「外食」というのは贅沢な選択肢であり、自分ですら倒産した例を沢山見てきた。

コックで生きていくには「専門」が大切。たとえば中華料理を専門として極めたとして、それが地元で開業し生きていけるかどうかは限らない。地元に帰った時、地域住民から「中華」が求めらなければ潰れるのだ。

ラーメン屋を運営しようとしても「外食してラーメンを食べる」という文化がなければまず潰れる。自分の地元は田舎であり、ラーメン屋は全滅した。「ラーメンはインスタントだ」という収入帯の家庭が多いと、人口減少・高齢化も伴い、どうやっても潰れてしまう。

低価格を売りに攻めようがものならどうしても苦しくなるし、大手参入であっという間に淘汰されてしまう。


一方で、最近、上手いやり方をしている人を見つけた。

地域との繋がりが強い温泉業とタイアップするシェフの存在が面白い。田舎のホテルというのはよほど大きくない限り、シェフを保有し続けることが難しい。故に「シーズン雇用」というものが新しくできた。

お盆やお正月だけ「出稼ぎ」のようにシェフをしに来る都会の料理人だ。このような仕事の取り方をして大成功している人を知っている。温泉側も料理人側も集客要素になっているので互いに依存していないのも良さに感じた。


高齢化が進む日本の中にて商売を営む上で「どこで生きていくかという選択」「お客さんに合わせる」「お客さんを生み出すが大事である事は間違いない。


では電気エンジニアはどうやって生きていこうか。

自分は今「電気×〇〇」を創る挑戦をしている

生きる希望がなく、地元に仕事がないからただただ働き、苦しんでいる人は意外に多い。「仕事がない」と嘆き、「仕事を作る努力を怠っていた人」は自分を含めて多いと思う。

簡単に解決できる課題ではないが、身に付けてきたスキルと鍛えてきた頭で共に考えてみよう!家庭があるとどうしても厳しくなるけど、やり方は絶対にあるはず。

「電気」という観点で仕事を短絡的に考えたとき、「町の電気屋さん」が思いつくが、生きていくのはかなり難しい。(敢えて、今やれば生きていける地域もあるかもしれないが、また同じことを繰り返す※)

※ひと昔前には「町の電気屋さん」「インターネット開設屋さん」といった職業が存在していて、かなり潤っていた時代がそれぞれにあった。だが、大手参入により、自分が知る地域は悉く淘汰され、廃業にまで追い込まれた。一切のパイが奪われた歴史がある。


一つの職業。一つのサービス。これで何十年も安定!という時代は本当に終わったと思う。進化が早い業界ほどに。

SNSを通じて、口コミが広がる時代だ!広告不要の時代!と事業がやりやすくなったと思いきや、競合を呼び寄せてしまう世の中になり、パイの分け合いにすぐに発展するようになってしまった。


まだ答えを見い出せてはいないが、電気エンジニアも他業種の成功例と同じように「仕事の掛け合わせ」「地域密着」「コミュニティ形成」で価値を創造し、高めていける可能性はある。

ここに自分は挑戦する。

2021年の目標

「【仕事創造】という仕事で成果を出し、苦しむ人の気付きになる」

自分の目標の一つにした。

転職では「勝てる戦い方」を見つけた。故に「環境を変える」という手助けは僅かながらできそうだ。

継続で働くなら「幸せを感じる生き方」を見つけた。(全員に合うかどうかは分からないものの、何かのきっかけにはなるはず)


「仕事がない環境に仕事を作る」という最も難しい課題の解をいくつも作っていく。資格勉強をした将来の構築を成すことが2021年の目標。

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2019年2020年の経験を経て、新たな形のオンライン塾。勉強資料を格納している。既存の塾や通信講座や特別講座以上に「基礎知識」「失敗確率を極力減らす方法」が得られる。定期的に届く配信記事をきっかけに問題を解いたり読んだりことで知識のベースアップも狙う。塾や通信講座のメリットに加えて、難化する試験対策を考慮した戦略を共有するマガジン。最近はさらに発展し、資格取得後の先の話を開拓している。

国家資格「電気主任技術者試験(第3種・第2種)」に関する学習の場と書庫。参考書以上をより分かりやすく解説。また、自身が執筆する参考書原稿の…

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