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Day03 : the oldest book in my bookshelf

というわけで3日目です。初版はなんと1933年、もうすぐ1世紀だよ!な本、「英文標準問題精講」です。

思えば一番最初に英語に触れたのは私が小学4年生の頃でした。習っていた珠算教室の近くのお寺で英語の勉強ができる、ということで、友人と体験入学したのがきっかけでした。当時まだローマ字を習ったばかりで「英語カッコいー」と壮大な勘違いをしていた私は、家庭の経済事情も考えないままに入塾していました。今思い返すと多分英文科卒かなにかのお姉さんが教えてくれたのですが、なぜお寺で英語だったのかはまったく不明です。たまにお姉さんの外国人のお友達が一緒に授業をしてくれて、ネイティブに近い発音等も学ぶことができました。
中学に上がった段階で確か辞めたはずですが、英語の授業中に先生に「あなた発音がいいわね」と言われつつも同級生にはクスクス笑われて、カタカナ英語を喋るようになった記憶があります。思春期だったのでね、よくあることですよね。それ以来スピーキングは苦手です。ちゃんと喋れなくなっちゃったから。

それからなんとなく自分の中で英語は「好きな科目」であり続けました。高校では受験英語特化の塾に通ったり、大学も英文科を卒業しました。中高共に英語の先生にはとても恵まれていました。中学の時の塾の先生は私が英語好きなのを知って、高校生が解く問題を見せてくれたり、高校の時の先生は好きすぎて友人とファンクラブを作る始末でした。高校の時の塾の先生は、初めて洋書を貸してくださり、原文で本を読むという楽しさを教えてくれました。

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前置きが長くなりましたが、当時どの英語の先生も「英語をしっかり学びたいならこの本を勉強するといい」と勧めてくれたのが、今回ご紹介する「英文標準問題精講」でした。母国語とは文章の構造がまったく異なる英語を、「この文はどこにかかるのか」的な解説と共に丁寧に解説されていて、読み進めるうちに英文法に対する興味と理解力が深まっていったことを思い出します。大学に入って様々な洋書を読みましたが、「あ、この話は英標で読んだことあるぞ」という文章が出てきたこともありました。今はもうすっかり単語力が落ちてしまったので、辞書がないとなかなか洋書も読めなくなってきましたが、この本を見るたびに「あの時頑張っていた自分に、熱心に指導してくださった先生方に誇れる今でありたい」という気持ちになります。背筋が伸びる、とでもいうんですかね。なのでゲームやっているときはなるべく見ないようにしています。笑

何度かの引越しで一度手放した本ですが、少し前に「やっぱり読まなくてもあの本が手元にないとダメだ」と思い買い直しました。なので本自体はとても綺麗です。また時間に贅沢な余裕ができれば、ノスタルジックな思い出にしたりつつこの本と向かい合いたいところです。
今ではすっかり英語と無縁な生活になった、と思っていたのですが、webを勉強していると基本共通言語は英語だし、新しい情報を取得しようと思うとやっぱり英文を読むのが手っ取り早いので、近々また勉強し直したいと思っている今日この頃です。noteでもご活躍されている灰色ハイジさんの「デザイナーの英語帳」も届いたので、ぼちぼち頑張りたいと思います。

それではまた次回。ここまで読んでいただきありがとうございました。

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