たった30秒でファイナンス活動を代替させるAIレコメンドツール「資金調達ヘルプくん」を作ってみた
この記事は2023年M&Aクラウドアドベントカレンダーの1日目の記事です。
こんにちは。
M&Aクラウドで事業推進部に所属している、齋藤です。
昨年2022年はアドベントカレンダーでこちらの記事を執筆。
あれから1年が経過したんだな、早いな、としみじみしています。
2023年は前回と毛色を変えて趣味×仕事に関する内容について書くことにしました!
私は最近、ChatGPT等の生成AIツールをあさーく、ひろーくいじいじするのが趣味になりつつあります。
何かM&Aクラウドの事業と組み合わせて新しい価値を生みだせないかなーと思っていたところ、作ってみたのが以下の「資金調達ヘルプくん🐨」です。
▼資金調達ヘルプくん🐨
https://chat.openai.com/g/g-VnfTMiPZU-zi-jin-diao-da-herupukun-suo-yao-shi-jian-30miao
※ChatGPT Plus(月額20ドル)をご契約済みの方のみ利用可能です!
※ここ2-3日調子が悪く…。45-60秒ほどかかってしまうかもしれません!ごめんなさい!
君はどんなツールなんだい?
■対象者
シリーズA~Cのスタートアップ企業の皆様
■できること
たった2つの情報を入力するだけで
・自社と事業シナジーの見込める資本業務提携先(事業会社/CVC)
をピックアップしてくれます。
▼資金調達ヘルプくん
https://chat.openai.com/g/g-VnfTMiPZU-zi-jin-diao-da-herupukun-suo-yao-shi-jian-30miao
作成背景
以前目にしたことのあったフォースタートアップス様のプレスリリース記事が、今回プラグインを作成してみようと思った背景です。
2022年8月段階で資金調達を行うスタートアップ企業様の43.3%は投資家と会うための効率的な活動ができていないと感じているそう。
またスタートアップ企業と投資家が接点を持つにあたり紹介を通じて投資家との接点を持つ割合は67.2%もいるという調査結果もあり、繋がりが非常に重要視されていることがわかりました。これは非常に学びになりました。
参照:【調査リリース】63.3%のスタートアップ企業が、資金調達にかかる時間は3ヶ月以内。課題は出資者に会う難しさ。
そして本リリースを見てスタートアップ企業の資金調達活動において1番のボトルネックとなっているのは入口のソーシング(出資先を探す行為)なのでは?と仮説立てました。
その課題を解決するのが「資金調達ヘルプくん🐨」になります。
▼資金調達ヘルプくん
https://chat.openai.com/g/g-VnfTMiPZU-zi-jin-diao-da-herupukun-suo-yao-shi-jian-30miao
作成の流れ
1、お手並み拝見編
ここからはプチ開発を行なった流れになります。
まず今回利用したのはChatGPT Plus(月額20ドル)のユーザーのみ利用できる「GPTs」というプラグインを用いております。
ChatGPTの「Explore」➜「Create a GPT」を押下し
遷移先がプロンプト等を入力するGPTsの入力画面です。
特に中段にある「Instructions」が具体的な指示・実行依頼を行う枠なので具体的に記載を行っていきます。
資金調達クラウドのデータをファイルアップロードし、20分ほどでプロンプトを入力。いざ実装・・・!
初めてのGPTsは何回実行しても読み込みに失敗してしまいました。
恐らく読み込んでいるデータに不要な列・行(今回参照しないデータ)が多く含まれていたのが原因です。無駄に読み込み量が増えてしまい、失敗が続いてしまいました。
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■課題:そもそも応答してくれない。
■仮説:GPTsの回答に不要な情報がデータが多く含まれていた
■解決策:データを綺麗にするため不要な列・行を削除
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2、完成したぜ☆と思った編
1の課題を解消するべく、今回の読み込みにおいて不要なデータ(企業ID、公開日等)を削除しました。
そしてプロンプトはそのままに再実行・・・!
画像上はモザイクをかけていますが
という課題が生じていました。
プロンプトで「シナジーを見込める上位3社を抽出してください」と記載したのですが、意図が上手く伝わらず「Excelデータの上から3社が毎回紹介されるだけ」という状態になりました。
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■課題:事業シナジーが加味されていない(データの上から3社をただピックアップしているだけ)
■仮説:日本語の「上位3社」が「上から3社」という意味で判断されてしまい本来の意図とはズレる解釈をGPTsにさせてしまっている
■解決策:プロンプトを分かりやすい日本語に書き換える
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3、三度目の正直編
1、2で見つかった課題を解消し、満を持して入力を実行。
①株式会社サイトウ人材センター
②20代の第2新卒向けに特化した人材エージェントを運営しております。IT系、医療系に強みを持っています。
と入力します(上記は架空会社です)
すると30秒ほど待つと、以下のように紹介されるようになりました。
簡易的な事業シナジーとともに自社に合う事業会社/CVC様が紹介されるようになりました。
振り返り
今回のGPTs作成では成功報酬0円で資金調達活動ができる弊社サービス資金調達クラウドに登録されている掲載企業のDBを活用しました。
今後は事業会社/CVCにこだわらず「VC」「銀行」など他の資金調達手段(公開データ)を元にレコメンドができる機能を作っていければと思います。
もし本GPTsを利用した方の中で
がいらっしゃいましたら、本GPTsの作成者であるM&Aクラウドの齋藤のFacebookまでmessengerでご連絡ください!
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