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イギリスでみつけた、日本人にとって珍しいモノ

1週間ほどの間、イギリスを旅行してきました。その間に日本人の視点から見て興味深いなと感じたモノがたくさんありましたので、ここにメモとして残します。重要なポイントをしぼってまとめると、大きくわけて以下の4つになります。

①セルフレジが普及している
②地球環境問題 / エコへの意識が高い
③とてもわかりやすく機能的なデザイン
④無料WiFiがとても広く普及している

それでは具体的に見ていきましょう。

セルフレジが日本より浸透してる

日本では一部のコンビニやスーパーで見かけるようになったセルフレジ。イギリスではほとんどのスーパーでセルフレジ化が進んでいて、下記の画像のように、レジの周りに防犯用または案内用として警備員が一人立っているだけのような体制になっています。

店側としてはレジ打ちのスタッフを何人も減らして大幅に人件費を減らせるだけでなく、スタッフの作業負担も大幅に減らして他のさらに重要な作業に人員を割けるので、メリットだらけですよね。さらにセルフレジの会計の最後のステップでは「レジ袋は有料ですが買いますか?」と聞かれるのでレジ袋の削減にも一役買っている気がします。
日本のセルフレジは、スーパーなどでは商品のスキャンまでは店員が手動で行う「半セルフレジ」のようなものを見かけますが、あれは導入テスト段階なんでしょうか。セルフレジは自分のペースで会計できますし、日本でも普及するのが楽しみです。


【エコ】 紙ストローが広く普及している

カフェやレストランのドリンクには必ず紙ストローが使われています。日本でも人気のスタバも、もちろん紙ストローでドリンクが出てきます。街中の個人経営系のカフェでも紙ストローでのドリンク提供。日本ではそこらじゅうで見かけるプラスティックストローは一度も見かけることはありませんでした。最初見かけた時には、ドリンクにストローが浸かるとふやけて使えなくなるんじゃないかと思っていたんですが、固く加工されているので柔らかくなることもなく、プラスティックと特に大差なく使うことができます。

プラスチックの多用は海洋汚染につながり、海の生き物に悪影響を及ぼすだけでなく、目に見えないサイズにまで分解され、最終的に飲み水や塩、魚などを通じて人間の体に入ってくるとまで言われています。
そのため、すでにEUではプラスチック製品を減らす動きが始まっているようです。

紙製ストローの方がコストが高いなどの問題はあるようですが、プラスティック製品は全世界的に問題視されているので早く日本でも流通するようになると良いですね。

【エコ】 買い物袋はほとんど紙。しかも有料?

日本では、コンビニでちょっと飲み物一本買ったくらいでもビニール袋を渡されますよね。すぐに不要になってもったいないな〜なんて思ったりよくしているんですが、イギリスでビニールの買い物袋はほとんど使われておらず、紙のものが一般的に普及しています。

しかもスーパーでは買い物袋が有料なので、お水やパンくらいの少ない量の買い物であればみんな袋を使わずに手でそのまま買ったものをgrab and go してる光景を目にしました。プラスティック廃絶の文脈的にもこうなっているんだと思いますが、日本のコンビニやスーパーも早くこうなるといいですね。

【エコ】 リサイクルへの意識が高い

上の画像は、イギリスで人気の大手コーヒーチェーンNeroの店内にあったゴミ箱に書いてあったものです。

「おっと、捨てないでください。紙製のカップは、横に置いておくかスタッフに渡してもらえればあとは私たちでリサイクルしますよ。」

みたいなことが書いてあります。

またこちらは、マンチェスターの公共施設で見かけたゴミ箱ですが、分別の種類ごとにわかりやすくアイコンが印刷されていて、リサイクルしやすいようにデザインされています。

さらに、ジュースのペットボトルには、ビニールの切り取り線のところに変なウサギがいてついつい剥がしてリサイクルしたくなります。

 全体を通して使えるもの、リサイクルできるものはちゃんと再利用しようという意識が随所から感じられました。

【デザイン】 シンプルで、ボールドな伝わりやすい広告

まずはこちらの写真をご覧ください。
You don't have to waitっていうメッセージが一瞬で頭の中に入ってきませんか
その後に、何を待たなくて済むの?と気になってよく見てみると美容室の予約サービスって分かります。

イギリスで見かける広告のレイアウトで特徴的なところは、すごく大きなタイトルとアイキャッチでまずユーザーの興味を惹きつけるところです。そのあとに、必要最低限の補足情報が続きます。こうやって並べてみると、メインコンテンツと補足情報のジャンプ率がすごいですね。一方で日本の広告はどうかというと、企業が伝えたいメッセージやデータをたくさん載せて、結局どこを見たらいいのかわからなくなっているようなものが多い気がします。

【デザイン】 飲食店の機能的なメニュー

おそらくこれは世界で一番機能的なメニューです笑
そのフードの中にどんな材料が入ってて、どんな料理なのかが一目瞭然です。アレルギーがある人も安心して食べられますね。

これはホテルの朝食ビュッフェのメニュー。お客さんのニーズごとにメニューのセクションを分けていて、『喉が渇いているならコレがオススメ』『急いでるならコレがオススメ』と目的別でメニューを紹介しているので、自分が欲しい情報をすぐ把握できます。

続いてCOSCOというビュッフェ形式食べ放題のお店のテーブルに敷いてあった紙です。どうやってビュッフェを楽しんだらいいのか、オススメの流れが細かく、かつアイコンと共にわかりやすく書いてあります。「残さずに食べてね」のようなちゃんと環境を意識したメッセージも含まれています。

もちろんイギリスのフードメニューがすべてこんなに機能的になっているわけではありませんが、中にはレベルが高いものがありましたという紹介になります。

【デザイン】わかりやすい公共施設の標識

お次は、リバプール駅の中で見つけたトイレの標識です。遠くからみると、トイレのアイコンが見えて近づいていくと

一般のトイレと障害者向けのトイレがこんなにもわかりやすくアイコンで別れています。(ちなみに中間にあるWater Bottle Refillコーナーでは、自分の水筒やペットボトルにお水を入れることができます。エコですね)

こういった公共空間でのサインは、アイコンとテキストがセットで置かれていることが多いです。パッと見てどこに何があるのか一瞬で理解できます。

キングスクロス駅で見かけたこの表示に至っては、アイコンのおかげで、もはや文字を読まなくても、そのフロアに何があるのか理解できます。

こちらは究極にミニマライズ化されたトイレの標識。漏らしそうな急いでいる人も絶対に間違いません。

駅前にある鉄道の標識。ロンドン周辺では主にUnderground(地下鉄)、Overground(地上を走る電車) などが走っていますが、どれも遠くから見てもわかるくらいアイコニックなデザインがされていて、すぐにその駅からどんな電車に乗れるのかわかるようになっています。

【WiFi】 どこにでもあるフリーWiFi

イギリスではカフェやレストランはもちろんのこと、電車や駅、観光施設などいたるところに無料で利用できるwifiが飛んでいます。日本も色々な場所にFree wifiはありますが、たいていの場合有料のものが多いです。一方でイギリスにたくさんあるwifiはメールアドレスなどの基本情報さえ入力してしまえば無料で使えます。なんでこんなに無料wifiがあるのか気になって調べてみたところ、ちゃんと意図がありました。

 Wifi マーケティングとは?

小売業界ではフリーWifiマーケティングという考え方があるらしく、調査によると、無料WiFiを店内に設置することで客が店内により長く滞在する傾向があるということが分かっているそうです。

これはマンチェスターの駅前スーパーにあったイートインスペース。Wifiと電源もあってくつろげるようになっています。こんな空間があったら、ちょっとコーヒーでも飲みながらゆっくりしていこうかなってなりますよね

さらにそれだけではなく、Wifi接続の利用前にフォームでメールアドレスを入力させれば新規のチャネルを獲得できたり、ネット接続直後にはキャンペーンページを見せてイベントやセールなどの広告的な情報を「自然な形でストレスなく」ユーザーに見せることができます。

【WiFi】  フリーWifiに接続して映画が観れる?

イギリスではVirgin Trainという特急電車が走っており、その車内でフリーWifiを使うことができます。驚いたのが、そのWifiに繋ぐとVirginが提供するポータルサイトに接続して映画やドラマなどのエンターテイメントを楽しんだり、車内で提供されている飲食のメニューなどを見ることもできます。

飛行機の中で座席についたモニターで映画を見たりできますが、まさにあのシステムが自分の使い慣れたデバイスで快適に楽しむことができるのでこれには驚きました。Virginの社長は、快適な乗車体験を提供するために、Wifiはとても重要とコメントしています。


以上で終わりになります。イギリス人から見た時に、日本のどんなところが珍しく感じるのかもぜひ知りたいところですね。

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